どうもこんにちは株ちゃんです。
米国債券ETFは、利下げが見込まれる中で魅力的な投資先として人気がでてきています。そこでこの記事では、代表的な米国債券ETFを比較し、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
それではいきましょう!
もそもなぜ今米国債券投資が人気なのか?TMFについては以下記事で詳しく解説しています。
米国債券ETFの比較表
以下に、主要な米国債券ETFの基本情報、発行元、メリット、デメリットを表形式でまとめました。
項目 | TLT | SHV | EDV | IEI | IEF | VGSH | TLH |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ティッカー | TLT | SHV | EDV | IEI | IEF | VGSH | TLH |
発行元 | BlackRock (iShares) | BlackRock (iShares) | Vanguard Group | BlackRock (iShares) | BlackRock (iShares) | Vanguard Group | BlackRock (iShares) |
設定日 | 2002年7月22日 | 2007年1月5日 | 2007年12月6日 | 2007年1月5日 | 2002年7月22日 | 2009年11月19日 | 2007年1月5日 |
デュレーション | 約16.70年 | 約1年 | 約24.5年 | 約4.5年 | 約7.5年 | 約2年 | 約12.5年 |
経費率 | 0.15% | 0.15% | 0.07% | 0.15% | 0.15% | 0.07% | 0.15% |
投資対象 | 残存期間20年以上の米国財務省証券 | 残存期間1年未満の米国財務省証券 | 残存期間25年以上の米国財務省ストリップス債券(ゼロクーポン債) | 残存期間3年から7年の米国財務省証券 | 残存期間7年から10年の米国財務省証券 | 残存期間1年から3年の米国財務省証券 | 残存期間10年から20年の米国財務省証券 |
メリット | – 高いリターンの可能性<安定した収益 金利感応度が高い | – 低リスク 安定性 短期の利回りの確保 | – 高いリターンの可能性低経費率 金利感応度が高い | – 中期的なリスク分散比較的安定したリターン | – 中長期的なリターン安定した収益金利感応度が高い | – 低リスク 短期的な安定性 低経費率 | – 中長期的なリターン安定した収益金利感応度が高い |
デメリット | – 高い金利リスク 価格変動が大きい | – 低リターン インフレリスク | – 高い金利リスク価格変動が大きい | – 中期的な価格変動のリスクリターンがTLTやEDVより低い | – 金利リスク 価格変動 | – 低リターンインフレリスク | – 金利リスク 価格 |
★そもそも債券投資とは 参考
そもそも債券投資となんでしょうか。本記事では概要だけお伝えします。
債券投資とは
債券は、政府、自治体、または企業が資金を調達するために発行する有価証券です。投資家は債券を購入することで、発行者から定期的な利息(クーポンとも呼ばれる)の支払いと、債券の満期時に元本の返済を約束されます。債券は株式と並ぶ伝統的なポートフォリオの主要な構成要素ですが、経済不況時には特に「安全資産」として重宝されます。
- メリットは?
-
収入の安定性: 定期的な利息支払いにより、投資家に安定した収入を提供します。
低リスク: 高信用格付けの債券は非常に安全とされ、特に政府債はデフォルトリスクが低いです。
予測可能性: 債券の収益は投資前に計算可能で、投資のリターンを予測しやすいです。 - デメリットは?
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低リターン: 他のリスク資産に比べてリターンが低めです。
利率リスク: 金利の上昇により、債券価格が下落するリスクがあります。
信用リスク: 発行者がデフォルトすると、投資資金の回収が困難になることがあります。
債券投資は、リスクを避け、確実なリターンを求める保守的な投資家にとって適した選択です。さらに、ポートフォリオの多様化を図るためにも有効であり、全体的な投資リスクの低減に貢献します。
株式投資よりも低リスク低リターンな投資先ということですね
その性質から経済不況時に買われやすいことも重要です。
米国債券ETF比較
比較してみると以下のような感じです。
- 一番金利影響をもろに受けるのは?
-
EDV
- 一番経費が安いのは?
-
EDV,VGSH
米国債券 銘柄詳細
TLT(iShares 20+ Year Treasury Bond ETF)
TLTは、残存期間20年以上の米国財務省証券に投資するETFで、長期国債に投資することで金利変動の影響を大きく受けます。利下げ局面では価格が上昇しやすく、安定した収益を提供します。
メリット: 高いリターンの可能性、安定した収益、金利感応度が高いデメリット: 高い金利リスク、価格変動が大きい
SHV(iShares Short Treasury Bond ETF)
SHVは、残存期間1年未満の米国財務省証券に投資する短期債券ETFです。短期国債に投資するため、価格変動が少なく、安定した収益を提供します。
メリット: 低リスク、安定性、短期の利回りの確保デメリット: 低リターン、インフレリスク
コロナ禍の2020年3月にぶっ飛んでますが以降安定しています。
EDV(Vanguard Extended Duration Treasury ETF)
EDVは、残存期間25年以上の米国財務省ストリップス債券(ゼロクーポン債)に投資するETFです。デュレーションが非常に長く、金利変動に対して高い感応度を持ちます。
メリット: 高いリターンの可能性、低経費率、金利感応度が高いデメリット: 高い金利リスク、価格変動が大きい
IEI(iShares 3-7 Year Treasury Bond ETF)
IEIは、残存期間3年から7年の米国財務省証券に投資する中期債券ETFです。中期債券に投資するため、短期債と長期債の中間的なリスクとリターンを提供します。
メリット: 中期的なリスク分散、比較的安定したリターンデメリット: 中期的な価格変動のリスク、リターンがTLTやEDVより低い
IEF(iShares 7-10 Year Treasury Bond ETF)
IEFは、残存期間7年から10年の米国財務省証券に投資する中長期債券ETFです。中長期債券に投資することで、安定した収益を狙いつつ、金利変動のリスクもある程度負います。
メリット: 中長期的なリターン、安定した収益、金利感応度が高いデメリット: 金利リスク、価格変動
VGSH(Vanguard Short-Term Treasury ETF)
VGSHは、残存期間1年から3年の米国財務省証券に投資する短期債券ETFです。短期国債に投資するため、利回りは低いですが、価格変動も少なく、安定した投資を提供します。
メリット: 低リスク、短期的な安定性、低経費率デメリット: 低リターン、インフレリスク
TLH(iShares 10-20 Year Treasury Bond ETF)
TLHは、残存期間10年から20年の米国財務省証券に投資する中長期債券ETFです。中長期債券に投資することで、安定した収益を狙いつつ、金利変動のリスクを負います。
メリット: 中長期的なリターン、安定した収益、金利感応度が高いデメリット: 金利リスク、価格変動
まとめ リターンとリスク比較
リスクとリターンのマトリックス
ざっくりですが以下のようなイメージです。
– | リスクが低い | リスクが高い |
---|---|---|
リターンが高い | EDV | TLT |
リターンが低い | VGSH, SHV | IEI, IEF, TLH |
どれに投資するかはもう好みの世界だと思います。
皆様の投資スタイルに合わせ検討していてください。
以上です。ご一読ありがとうございました。
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