こんにちは、株ちゃんです。
今回はIHI(7013)の2026年3月期・第2四半期決算(中間期)をサクッと、でもしっかり解説します。
一言でいえば、「業績は堅調、けどキャッシュフローは課題」。
では、細かく見ていきましょう!

目次
■結論:過去最高の受注+利益好調。ただし営業CFマイナスで安心はまだ早い!
IHIは今回の決算で、受注高と利益で過去最高ペースを記録しています。
航空エンジンの部品販売が伸びており、エネルギー関連の受注も好調。
通期の営業利益は上方修正しており、業績は着実に回復しています。
でも、上期の営業キャッシュフローがマイナス571億円とかなり厳しく、
この点だけは「うん、要注意」です。
■総合スコア(100点満点)AI分析
| 項目 | 配点 | スコア | コメント |
|---|---|---|---|
| 成長性 | 40点 | 34点 | 受注+17.5%と絶好調。ただし売上は▲5.8%で前年大型案件の反動も。 |
| 収益性 | 30点 | 22点 | 営業利益率9.7%。通期見通しは上方修正。 |
| 安全性 | 30点 | 20点 | 自己資本比率23%台で改善。ただ営業CFが大幅マイナス。 |
➡ 総合スコア:76 / 100(堅調)
■主要数値まとめ(ざっくり表)
| 指標 | 前年(2025/2Q) | 今期(2026/2Q) | 増減 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 受注高 | 7,602億円 | 8,934億円 | +17.5% | 過去最高! |
| 売上収益 | 7,574億円 | 7,136億円 | ▲5.8% | 大型案件反動で減収 |
| 営業利益 | 772億円 | 694億円 | ▲10.1% | 減益も想定内 |
| 当期利益 | 393億円 | 559億円 | +42.2% | 過去最高ペース |
| 受注残高 | 14,873億円 | 16,743億円 | +12.6% | 案件パイプ厚い |
| 営業CF | ▲74億円 | ▲571億円 | ▲497億円 | 税金支出・在庫増加で悪化 |
| 自己資本比率 | 21.5% | 23.1% | +1.6pt | 改善傾向 |
■ポジティブ要因(良かったところ)
- 受注が過去最高!
エネルギー・防衛・航空エンジンなど、幅広く案件が増加。 - 当期利益が絶好調
営業利益率は9.7%で高水準。純利益ベースで42%増と勢いあり。 - 通期見通しを上方修正
営業利益+100億円、純利益+50億円と強気に変更。構造改革効果も見えてきた。
■ネガティブ要因(気をつけたい点)
- 売上・営業利益が前年比マイナス
前年が良すぎた反動とはいえ、表面上は減収減益。 - 海外エネルギー事業の採算が悪化
特にCS(海外)領域でのコスト増が響き、利益を圧迫。 - 営業キャッシュフローが大幅マイナス
在庫増・税金支出で▲571億円。下期での巻き返し必須。
■総合コメント(やさしく一言で)
正直、数字だけ見ると「売上減ってるじゃん」と思うかもしれません。
でも実際は、中身はかなり良くなってます。
受注は過去最高、利益も最高ペース、会社自身も見通しを上方修正。
航空エンジンのアフターマーケットが伸びているのも安心材料です。
唯一の懸念は、営業キャッシュフローのマイナス。
これは「在庫と税金で一時的」との説明ですが、
通期でプラス転換できるかどうか、ここが次の焦点になります。
■投資アナリストとしての最終判断
👉 評価:押し目買い〜中長期保有向き(条件付き)
- 買い材料
・受注・利益ともに過去最高ペース
・通期見通しを上方修正
・航空エンジンの安定収益化が進行 - 注意点
・CS海外の採算改善がどこまで進むか
・営業CFマイナスを下期で巻き返せるか
・在庫と為替の影響が下期に出ないか
いまの株価水準であれば、中長期で拾うチャンスと見ていいでしょう。
ただし、短期では一旦の調整もあるかもしれません。
📌 まとめ
IHIは「受注・利益ともに過去最高を更新中」。
それでも“地味に見える”のは営業CFのマイナスが目立つから。
裏を返せば、ここさえ改善すれば一気に評価が上がる可能性も大。
今後は「CF回復→配当強化→株価上昇」という王道パターンに期待です。






