どうも、株ちゃんです。
今回は「ChatGPTを使って株価チャート分析を自動化する方法」について、
初心者でもすぐ理解できるように、ステップごとに詳しく解説します。
1. 目的:ChatGPTでチャート分析を“自動化”する
■ なぜAIを使うのか?
多くの個人投資家が抱える悩みはこうです。
- チャートを見る時間がない
- ニュースや経済指標の影響まで追い切れない
- 感情的に「上がりそう」「もうダメそう」と判断してしまう
人間はどうしても、「希望」「恐怖」「噂」などの感情に影響されます。
この“感情バイアス”を排除し、冷静なデータ分析を自動で行うのがChatGPTの強みです。
2. 投資かの株価分析は、なぜ時間がかかるのか?
まず、従来の投資家による株価分析には次のような作業が必要です。
| 作業内容 | 所要時間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| ① チャートを確認 | 10分 | ローソク足の形・移動平均線・トレンドラインを手で確認 |
| ② 出来高の推移を分析 | 10分 | 増減を見て投資家の勢いを判断 |
| ③ 指標データの収集 | 20分 | 金利、CPI、為替、ISMなどをサイトで調べる |
| ④ ニュースの確認 | 10分 | 企業決算、地政学リスクなどを調査 |
| ⑤ 総合判断を作成 | 10分 | これらを組み合わせて「買い/売り/様子見」を判断 |
合計で、1銘柄あたり約1時間はかかります。
しかも、同じ作業を毎日・毎週繰り返すのはかなりの負担です。
→時間かけすぎな気もしますが、逆にこれくらい作業すべきだとおもいます。
3. ChatGPTを使えば、なぜ「時短」になるのか
ここでAIの出番です。
ChatGPTは人間が手作業で行っていた上記5ステップのうち、
③〜⑤を自動化できるのが最大のポイントです。
| 分析ステップ | 従来の方法 | ChatGPTの処理 |
|---|---|---|
| ① チャートの確認 | チャートを目視で判断 | 株価データを数値解析し、上昇・下落傾向を出力 |
| ② 出来高の分析 | グラフを見て感覚で判断 | 出来高の増減率・平均値を自動で算出 |
| ③ 指標の収集 | CPIや金利を個別サイトで調べる | ウェブ検索機能で自動取得 |
| ④ ニュース要因 | 自分で記事を読む | ChatGPTが要点を要約し、影響を整理 |
| ⑤ 総合判断 | 自分でまとめる | ChatGPTが「上昇・横ばい・下落」シナリオを提案 |
4. ChatGPTが“感情を排除した分析”をしてくれる理由
人間はチャートを見ると、どうしても「願望」で判断してしまいます。
たとえば以下。
- 「この前上がったから、今回も上がるはず」
- 「SNSで話題だから買いたい」
- 「昨日下がったから不安で売りたい」
こうした“感情的ノイズ”が、実は投資判断を狂わせる大きな原因。
ChatGPTは感情を一切持たず、純粋に数値データと傾向のみで判断します。
そのため、
「直近5日間の平均出来高が20%増加している」
「移動平均線がゴールデンクロスを形成中」
「10月ISMが予想を上回り、景気敏感株に追い風」
5. ChatGPTによる分析の具体的な流れ
ここからは、実際の分析の流れを詳しく見てみましょう。
ステップ①:株価チャートと出来高を読み込ませる
まず、過去1か月〜3か月の株価データをChatGPTに読み込ませます。
(例:日付・始値・高値・安値・終値・出来高)
ChatGPTはこれをもとに、以下のような分析を行います。
- トレンド傾向(上昇/下降/横ばい)
- 出来高の変化(増加=資金流入、減少=関心低下)
- ボラティリティ(変動幅)
- 支持線・抵抗線の形成状況
これにより、「この銘柄は今どんな勢いなのか?」が瞬時にわかります。
ステップ②:マクロ要因(経済指標)を自動で考慮
ChatGPTに「ウェブから経済指標も踏まえて分析して」と指示すれば、
金利・為替・インフレ率・雇用統計などをリアルタイムで収集し、
その株の背景要因まで考えてくれます。
たとえば
- 金利が上昇 → 成長株に逆風、銀行株に追い風
- 円高 → 輸出株の利益圧迫
- CPI低下 → 利下げ期待で株高要因
このように、テクニカル(チャート)だけでなく、
マクロ経済の「空気感」まで含めた多角的判断が可能になります。
ステップ③:AIが“シナリオ別”に見通しを提案
ChatGPTは単なる「上がる/下がる」ではなく、
複数シナリオで予測してくれます。
たとえば
- 【上昇シナリオ】金利低下+出来高増加 → 700円を突破する可能性
- 【横ばいシナリオ】景気指標が中立 → 620~650円レンジ
- 【下落シナリオ】ドル高進行で輸出株に逆風 → 600円割れリスク
人間が1時間かけて整理する内容を、ChatGPTは数十秒でまとめます。
6. ChatGPTを使う“本当の価値”
単なる時短ツールではありません。
ChatGPTを使う価値は、「情報の整理能力」×「客観性」×「スピード」にあります。
- データを自動でまとめ、
- 感情を挟まず、
- わずか数分でレポート化。
結果として、投資判断の精度とスピードが大幅に向上します。
7. ChatGPT分析の限界と上手な使い方
もちろん万能ではありません。
AIにも苦手分野があります。
| 弱点 | 理由 |
|---|---|
| リアルタイム性 | 一部のデータが数時間〜1日遅れることがある |
| 感情や需給 | SNSトレンド・短期投機など“人の心理”までは読めない |
| 最終判断 | あくまで「補助分析」なので、最終決定は人間 |
したがって、理想の使い方は
「AIが整理 → 人間が最終判断」という二段構え。
これなら、スピードと精度の両方を最大化できます。
8. まとめ|AIで「感情を排した株分析」を習慣化する
- ChatGPTは、株価データ・出来高・マクロ要因を自動で整理
- 手作業1時間の分析を5分で完了
- 感情を排除した“客観的判断”が可能
- マクロ経済の影響も踏まえた多角的分析ができる
つまり、「AIで投資判断を科学する」という時代に入っています。
「感覚」ではなく「データ」で考える。
それがChatGPTを使う最大の目的です。
9. すぐ使える参考プロンプト例
以下の株価データ(日付・始値・高値・安値・終値・出来高)を分析し、
現在のトレンド、出来高の変化、主要なサポート・レジスタンスを抽出してください。
さらに、最新の経済指標(CPI・PPI・ISM・金利・為替)をウェブから参照し、
マクロ要因も踏まえた今後1か月の上昇/横ばい/下落シナリオを3パターンで提案してください。
最後に、短期・中期・長期での押し目買いポイントと分割投資戦略を簡潔にまとめてください。
参考としてJX金属(5016)での分析結果(あくまで参考)です。以下出力結果
銘柄:JX金属


現状
- 終値:1,923円台。短期10日線(約2,018円)下、50日線(約1,804円)上で調整中。
- RSI約49で中立。
- 出来高は減少傾向だが、下げ局面で相対的に増加しており売り圧の意識あり。
サポート/レジスタンス
- サポート:1,900円台前半(1,900〜1,885円帯)、50日線付近(約1,804円)
- レジスタンス:約2,020円(10日線)、2,095〜2,146円戻り高値帯、さらに2,187円(10/14高値)
マクロ要因
- 米金利4%台前半、製造業景況弱め、サービス堅調、円安進行中。
- 金利上昇やCPIの上振れなら短期逆風、現状は押し目買い有利な状況。
今後1か月のシナリオ
- 上昇:2,020円以上回復+マクロ安定 → 2,150円~2,220円へ。
- 横ばい:マクロ中立+10日線を回復できず → 1,885〜2,095円レンジ。
- 下落:金利急上昇・1,885円割れ → 次のサポート1,760〜1,720円まで調整。
押し目&分割戦略
-① 1,900円付近で1/3購入(短期)
-② 1,830〜1,805円(50日線付近)でさらに1/3(中期)
-③ 上抜け2,146円超えで残り1/3をブレイク参戦(長期)
-損切り目安:50日線割れ、または1,760円下抜け。






