どうもこんにちは株ちゃんです。
本日は明日14日に発表される米国生産者物価指数発表に向け、前月のおさらいと現状について解説します。
それではいきましょう!
まず予想ですが、前月と同程度の2.1%となっています。前月は上振れ予想でぶち抜いてきたのですが、市場は今のところ落ち着くとみているようです。
生産者物価指数はこれまで1年程かけて良い感じに下がってきたのですが2月で大きくぶり返してしまっています。
もっと詳細に知る
. 最終需要
- 最終需要商品: 消費者が直接購入する商品の価格変動を測定します。例えば、自動車や家電製品などが含まれます。
- 最終需要サービス: 輸送、保管、小売りなどのサービス価格の変動を測定します。
- 最終需要建設: 新築や修理・保守に関わる建設作業の価格変動を測定します。
2. 中間需要
- 中間需要商品: 生産過程で他の企業によってさらに加工されるための商品の価格変動を測定します。例えば、金属や化学品などが含まれます。
- 中間需要サービス: 他の企業による生産活動を支援するサービス(例:法務支援、会計、卸売り)の価格変動を測定します。
- 中間需要建設: 他の企業によるさらなる開発のために利用される建設サービスの価格変動を測定します。
2022年~のインフレ爆上げ時期には先にこのPPIが爆上げしていきました。
発表前に前月のPPIを振り返っておきます。
2024年3月の生産者物価指数(PPI)詳細分析
良い点
- サービスセクターの成長: 最終需要におけるサービスは前月比で0.3%上昇し、特に証券仲介、取引サービスが3.1%と大きく上昇。
- 食品価格の堅調な上昇: 最終需要における食品は前月比0.8%上昇。特に加工食品が1.3%上昇し、需給のバランスが良好であることを示しています。
悪い点
- エネルギー価格の下落: 最終需要におけるエネルギー価格が前月比1.6%減少。ガソリン価格の3.6%の大幅な下落が主な要因。
- 中間需要での材料コストの上昇: 中間需要における未加工物資価格が前月比1.9%下落し、特に天然ガスが37.0%の大幅な減少を見せています。
※ここでいう悪い点はインフレ鈍化の観点では良い点となります。
詳細な月次および年次分析
- 前月比較: 最終需要全体では前月比で0.2%の微増。サービスセクターは0.3%増、物品は0.1%の微減を記録。
- 1年間の推移: 最終需要の年間変動率は2.1%の上昇。サービスが2.8%上昇する一方で、エネルギーは6.3%下落し、物品全体では0.8%の増加に留まりました。
総評と投資戦略
2024年3月のPPIデータは、サービスセクターの堅調な成長と食品セクターの安定した需要を示しており、これらのセクターへの投資が魅力的です。一方で、エネルギー価格の不安定性は慎重な対応が求められる領域です。特に中間需要における材料コストの動向は、製造業などへの影響が大きいため、これらの業界におけるリスク管理が重要となります。今後の投資戦略としては、成長が見込まれるサービスおよび食品セクターに焦点を当てつつ、エネルギーセクターの市場動向を注視することを推奨します。
以下は20年物米国金利チャートです。
大きく下落して4日程停滞レンジ相場となります。
最近の動向としてはトレンド→レンジ→トレンドが多く、今は上昇トレンドの中の下降トレンド(ややこしい)と言えます。PPI結果が予想通りであれば一段下落があるかもしれませんが、そこまで大きな影響はないと考えています。
本命はCPIです。
以上、簡単でございましたがPPI振り返りと見通しでした。
是非下がってほしいところです。
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