
どうもこんにちは、株ちゃんです。
今回は、JX金属(5016)の11月相場見通しを解説していきます。
10月のJX金属は、ダイナミックな値動きを見せながらも、最終的には2,050円前後で着地。
「このまままた上に行くのか?」「それとも再調整か?」
ここ気になりますよね。
結論から言うと、11月は“押し目を拾いたい月”です。(個人的に)
理由はシンプルで、
- 銅市況は堅調(ただし短期乱高下あり)
- 半導体材料需要は強いまま
- 為替が円安方向なら収益メリット
- 11/11に決算(注目イベント)
- 季節性は悪くない(年末にかけて需給がタイトになりやすい)
では順番に深掘っていきます。
◆10月までの値動きの整理
まずチャートを振り返ると、
- 10/7:高値2,339円 → ボラ急増 → 一時2,000円割れ
- その後、急反発して2,050円台へ
- 10月後半は売り買い交錯で方向感なし
かなりの出来高を伴う“熱い調整”が入った格好です。
| 日付 | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 | 出来高 | 変化率 % |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年10月31日 | 2,054.00 | 2,054.50 | 2,088.00 | 1,995.00 | 26.36M | -0.15% |
| 2025年10月30日 | 2,057.00 | 2,015.00 | 2,062.00 | 1,991.00 | 32.86M | +3.11% |
| 2025年10月29日 | 1,995.00 | 2,015.50 | 2,034.00 | 1,983.00 | 30.79M | +0.86% |
| 2025年10月28日 | 1,978.00 | 2,004.00 | 2,026.50 | 1,966.00 | 39.77M | -5.36% |
| 2025年10月27日 | 2,090.00 | 2,008.00 | 2,093.00 | 1,984.50 | 55.59M | +7.12% |
| 2025年10月24日 | 1,951.00 | 1,834.00 | 1,974.50 | 1,795.00 | 69.54M | +8.54% |
| 2025年10月23日 | 1,797.50 | 1,836.00 | 1,858.00 | 1,759.00 | 39.36M | -2.86% |
| 2025年10月22日 | 1,850.50 | 1,859.00 | 1,881.50 | 1,806.00 | 45.21M | -4.29% |
| 2025年10月21日 | 1,933.50 | 1,943.00 | 2,040.00 | 1,915.00 | 60.18M | +0.55% |
| 2025年10月20日 | 1,923.00 | 1,997.00 | 2,010.00 | 1,886.00 | 48.67M | -2.04% |
移動平均(10日・50日線)はまだ上向き。
トレンドは崩れていません。
RSIは50~60付近で推移、過熱感はやや一服。
“深い押し目→反発の初動”に見える位置です。
◆銅市況:短期ノイズはあるが、基本は強い
- 銅建値は150万円/トン近辺で高水準
- LME銅はAIインフラ需要で底堅い
- 鉱石供給不安 → 精錬マージン圧迫 → 減産報道も
ポイントはここです:
銅が上がれば良い、という単純な相場ではない
2025年に入り、世界中で鉱石処理費(TC/RC)が低下しており、
JX金属は精錬キャパ一部停止(慎重姿勢)というニュースも。
つまり、
銅=上昇 → 収益全部増える、ではないフェーズ。
ただし、長期構造は依然ポジティブです。
- AIデータセンター増設
- EV・再エネ電力網投資
- アジア電線需要
銅の長期テーマは消えません。
短期ノイズはあれど、
「銅は買いトレンド→JX金属も中長期強気」でOK。
◆為替:円安なら追い風、円高は注意
JX金属はドル建て取引も多く円安メリットが大きいです。
今は
135〜150円のレンジで振り回されている状態。
株価への影響はこうです:
| ドル円 | 影響 |
|---|---|
| 145円台維持 | 業績追い風、株価上昇圧力 |
| 140円割れ | 一旦株価調整 |
| 135円以下 | 市況銘柄全体が売られる |
為替ニュースは必ずチェック。
日銀・FRB動向は避けて通れません。
◆需給・季節性:11月は“拾う月”
11月は、
- ファンドが年末ポジション調整
- 銅・非鉄は冬前に在庫積み上げ
- 日本株は配当再投資資金流入もジワジワ
という、決して悪くない季節性。
過去チャートでも
9月→10月に調整
11月→12月に盛り返す
というパターンが多いです。
◆半導体テーマは継続中
JX金属は
- スパッタリングターゲット(銅材料)
- 高性能銅合金
- 回路材料
など、いわゆる半導体製造“素材ど真ん中”。
景気敏感株でありつつ、
半導体サプライチェーン銘柄としても評価されているので、
下落が来ても“投げ売り”にはなりにくい。
◆11月の決算(11/11)で動く可能性
11/11に決算があります。
- サプライズ上振れ → 2,200円以上へ
- 予想通り → 横ばい
- 半導体需要見通しトーン低下 → 一時的売り
という反応になりやすい。
決算“通過後の押し目”を狙うのもアリです。
◆株価シナリオ(11月)
✅ベースシナリオ(最も現実的)
1,980〜2,250円レンジ
押し目買い優勢
✅強気シナリオ
2,300〜2,500円
銅高+円安+好決算
AI需要加速ニュースで加速
✅弱気シナリオ
1,850〜1,950円
銅急落/円高/決算で慎重ガイダンス
◆投資戦略(わかりやすく)
| スタイル | 戦略 |
|---|---|
| 短期 | 1,950〜2,000円台拾い → 2,200円利確 |
| 中期 | 押したらコツコツ。2000円割れはチャンス |
| 長期 | EV・AI・再エネ需要テーマで積み増し |
無理な高値追いは避ける。
下がったら拾う。
これが11月の勝ち筋。
◆まとめ
- 銅市況は中長期強気、短期は乱高下
- 円安なら追い風、円高は警戒
- 決算で一度揺れる可能性
- 11月は“押し目拾いの月”
- 中長期は強気維持
◆最後に
この銘柄、
投資家の“忍耐力”が試されるタイプです。
ドレッシング買い(年末の機関投資家買い)も期待できるので、
焦らず行きましょう。







