先に【結論】
- 1ヶ月で高値2,200円台 → 1,721円まで26%下落
- 今週だけで −7.82%、−3.76%、−0.97% と3連続陰線
- 50日線(1,859円)が完全に下抜け
- RSI 37まで低下=売られ過ぎ圏に突入
- 決算自体は悪くないが、需給が最悪(買い残1800万株レベル)
- 来週は戻りはあっても1,850円〜1,900円で強烈に上値を抑えられやすい
- 逆に1,700円割れは「投げ売りゾーン」に入り、1,600円台の下値試しリスクも
では詳しく解説していきます。
Youtubeでも動画解説しています。↓
① チャート分析:上昇トレンド完全崩壊。次のポイントは“1,700円攻防”
■ 1ヶ月の下落率 −26%の急落
チャートを見てもわかる通り、
10月の2,200円台からほぼ一直線の下げ。
特に今週は、
| 日付 | 終値 | 変化率 | 出来高 |
|---|---|---|---|
| 11/14 | 1,721.5 | −7.82% | 41.0M |
| 11/13 | 1,867.5 | −3.76% | 39.9M |
| 11/12 | 1,940.5 | −0.97% | 57.8M |
| 11/11 | 1,959.5 | −0.13% | 30.6M |
3日で約12%下落。完全な総投げ状態。
■ 50日線を明確に割り込む → トレンド転換の“売りサイン”
- 青:10日線(1,956円)
- 黄:50日線(1,859円)
現在値 1,721円=完全に50日線を下抜け
→ 上昇トレンド終了の合図
ここを割ると、短期勢が一斉に撤退するため、
今回の急落につながっています。

■ RSIは37 → ここは“過去リバウンドが入りやすい水準”
ただし、RSIが37まで落ち込んでおり、
- 売られ過ぎ
- ショートの買い戻し
- アルゴの逆張り買い
などが入りやすく、短期は反発余地あり。

■ 次の節目は以下の3つ
- 1,700円:心理的節目(割れたら地獄)
- 1,850円:50日線(戻り売り強烈)
- 2,000円:大口の撤退ライン(遠い)
特に「1,700円割れ」は“総投げのトリガー”になる可能性があります。
② 業界・企業関連情報(決算も交えて)
→ 業績悪化で売られているわけではない。原因は需給と期待剥落。
■ 今期決算は「増収・増益・増配」で内容は良かった
JX金属の決算は市場前評価ではポジティブでした。
- 銅精錬・金・レアメタルの価格上昇
- 電子材料(特に半導体向け)が堅調
- 利益改善
- 配当も引き上げ
→ ファンダはむしろ追い風。
ではなぜここまで売られるのか?
理由①:買い残“過剰な信用買い”が重すぎる
JX金属は
“人気化 → 信用買いが溜まる → 下げで一気に投げ売り”
という負の流れに入っています。
買い残が重すぎると:
- 下げ → ロスカット → 追証 → 投げ売り
- 上げ → 信用勢の利確 → 上値が重い
という構造になります。
今はまさにこの“信用需給地獄”の真っ最中。
理由②:銅・ニッケルなどコモディティ価格が一服
JXが反応しやすい金属市況が最近頭打ち。
- 銅:高値圏での揉み合い
- 金:利下げ観測後退で上値重い
- ニッケル:世界的な在庫増で弱い
→ 「素材株らしい素直な上昇相場」が消えている。
理由③:直近2ヶ月の“急騰の反動”
8月〜10月のJX金属は異常な角度で上昇。
- 800円 → 2,200円
- たった2ヶ月で約2.7倍
この上げは、
- 新材料への期待
- 市場テーマ化
- 大口の買い
- 個人の信用買い
が一気に重なった“テーマ相場”。
これの巻き戻しが今来ているだけ。
つまり、
「材料が悪い」のではなく
「期待されすぎた分の剥落」が今起きている。
③ 来週の見通し考察
→ 反発余地はあるが、戻りはすべて“売られやすい”。
JX金属の来週展望を“3つのシナリオ”で解説します。
シナリオ①:短期リバウンド(確率中〜高)
→ 1,800円〜1,850円まで戻すが、その先は重い
根拠:
- RSIが売られ過ぎで反発しやすい
- 今週の出来高が大きく“セリングクライマックス”に近い
- 大口の買い戻しが入りやすい
ただし、戻ったら信用勢の売りが大量に湧くため
1,850円(50日線)で跳ね返される確率はかなり高い。
シナリオ②:ヨコヨコ調整(確率中)
→ 1,700円〜1,800円での揉み合い
需給が悪いので、下げ止まっても
しばらく反発力が弱い時間帯になる可能性があります。
シナリオ③:1,700円割れ(確率低〜中)
→ 1,600円台前半まで“投げ売りゾーン”突入
このシナリオが一番怖い。
- 信用勢のロスカットライン
- アルゴの売りシグナル
- 大口が撤退する水準
が重なるのが 1,700円付近。
ここを明確に割ると
1,630〜1,650円あたりの過去支持線を試す可能性が高い。
まとめ
- JX金属の下落は「業績悪化」ではなく「過熱の反動+需給悪化」
- 50日線割れでテクニカル完全崩れ
- RSI売られ過ぎなので来週は反発しやすい
- しかし 1,850円〜1,900円は“戻り売り”の壁
- 逆に 1,700円割れたら1,600円台突入を覚悟する流れ
今のJX金属は、
「長期では強い企業、
だが短期は“需給地獄”に入っている」
という状況。
来週は反発を狙うにも、
下落を恐れるにも、どちらにしても値幅が大きい“ボラティリティ相場”になります。

