【年初+110%】IHI上昇理由と見通し


🧭 現状概要

どうもこんにちは、株ちゃんです。
今回は、2025年に年初来+110%と爆発的な上昇を見せている「IHI(7013)」を解説します。

IHIは今、政治・政策・テーマの三拍子が揃った“国策主導の注目銘柄”。
とくに「高市銘柄」として再注目されています。


目次

🇯🇵 なぜ「高市銘柄」と呼ばれるのか?

「高市銘柄」という言葉は、高市早苗氏(自民党新総裁候補)が掲げる政策テーマとリンクしている企業を指します。
彼女の政策軸は、

  • 経済安全保障(防衛・宇宙・通信インフラ)
  • 国産技術の自立(防衛装備・半導体・エネルギー)
  • GX(グリーントランスフォーメーション=水素・アンモニア・再エネ)

この3つ。

IHIはまさにその中心にいます。

  • 防衛装備(誘導弾・エンジン・艦装備)
  • 宇宙機器(ロケットエンジン、衛星部品)
  • エネルギー転換(水素プラント、CO₂回収、洋上風力)

高市氏が唱える「日本の技術とエネルギーを守る」という政策に直結する企業群として、
IHI・三菱重工・川崎重工などが“高市関連銘柄”とされているわけです。


🏢 銘柄概要

  • 業種:重工業(航空エンジン、防衛装備、宇宙、プラント、物流システム)
  • 時価総額:約1兆3,000億円
  • 株価:約2,800円(年初比+110%)

IHIは「エンジン屋」と「防衛屋」を融合したような会社です。
民間航空から防衛、宇宙、エネルギー設備まで広くカバーし、
高付加価値の“長期保守ビジネス”が収益を支えています。


⚙️ IHIの強み・弱みまとめ

観点強み弱み
技術力世界トップクラスの精密加工(航空エンジン、ターボ機器)研究開発コストが重い(利益率を圧迫)
受注構造防衛・宇宙・MROの長期契約で収益安定プラント・建設部門は採算変動が大きい
政策対応力国策(防衛・GX・宇宙)との親和性が高い政策変更・予算縮小時は一時的逆風
サプライチェーン部品内製+長年の信頼関係(川重・重工・防衛省)原材料高・納期遅延が発生しやすい
成長ドライバー防衛費増・航空回復・エネルギー転換景気循環と為替の影響を受けやすい

要するに、
国策×技術力×長期受注の“守りと攻め”のバランスが極めて優秀な企業です。


① ファンダメンタル評価:

  • 2025年度上期業績
     売上高 約8,600億円(前年+12%)
     営業利益 約550億円(前年+45%)
     純利益 約360億円(前年+40%)
  • 防衛関連(ミサイル・航空機・宇宙機器)は受注残が2兆円超。
  • 航空エンジン事業も、旅客回復+MRO(整備)需要で黒字転換。
  • 環境・エネルギー事業も、アンモニア燃焼・CO₂回収設備の採用が増加。

💬 財務はまだ改善途上だが、業績の回復と構造改革の進展が鮮明
キャッシュフローも黒字化が続き、持続的成長へ基盤が固まってきたといえます。

→ よって、ファンダメンタルは明確に「強」。


② テクニカル評価:中〜強(短期過熱)

  • 年初来で株価は約2倍
  • 月足・週足ともに上昇チャネル維持。
  • 移動平均線:10日>25日>75日のパーフェクトオーダー。
  • RSI:75〜80(短期過熱)
  • MACD:高値圏で横ばい。勢いは衰えつつも崩れてはいない。

出来高は高市報道や防衛関連ニュースで増加。
一時的な“材料過熱”はあるが、調整後は再び買いが入る構造。

短期は過熱注意/中期は強気維持が妥当。


③ 両者の一致/不一致

  • ファンダ:受注増・国策追い風 → 強
  • テクニカル:上昇トレンドだが短期過熱 → 中〜強

→ 一致方向は「上昇」。
ただしRSI高水準のため、短期的には一度の“冷やし”を待って買うのが賢明


④ 投資家心理(割安感・過熱感)

  • 「国策銘柄だから高くても買う」心理が広がっており、個人・機関双方が積極買い。
  • ただし、PER13倍前後と実はまだ割高ではない
  • 実需・収益裏付けがあるので、投機的なバブルとは違う“実需主導型の高値”です。

→ 投資家心理は「強気寄りだが一部短期加熱」状態。


⑤ 投資戦略(短期/中期/長期)

期間戦略目安レンジ
短期(〜1か月)RSI80付近のため高値掴み注意。押し目(4,800〜5,000円)を狙う。中立〜やや買い控え
中期(3〜9か月)防衛・航空・エネルギーが三本柱。調整を拾いながら6,000円台を目指す。買い優勢
長期(1年以上)国策・エネルギー転換の長期追い風。保守事業が利益の柱。強気ホールド

🧩 初心者向けまとめ

初心者に伝えたいのは、「IHIはテーマ株でありながら、業績の裏付けがある」ということ。

防衛・宇宙・GXといったニュースが株価を動かしますが、
“受注残が実際に利益になるまで”に時間がかかるのがこの業界の特徴です。

だから、短期ではニュースに振られても、中期では業績が株価を支える
この「ズレ」を理解していれば、慌てて高値掴みせずに済みます。

「業績+チャート+政策」を3つ同時に見る――
これが、高市銘柄(政策主導株)を扱う上でのコツです。


✅ 総合判定

  1. ファンダメンタル評価:
  2. テクニカル評価:中〜強
  3. 総合判定:買い(中期)/中立(短期)
  4. 投資戦略:押し目で拾い、ニュース急騰では部分利確。
  5. 初心者向けまとめ:“政策テーマ株”は業績裏付けを必ず確認。

📘 投資に関する注意事項

本レポートは情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資にはリスクが伴います。最終的な投資判断は自己責任で行ってください。

管理人

当サイト管理人です。youtube登録者5,800人で「大切な資産を着実に増やし投資も楽しむ」をモットーに日々投資情報を発信しています。

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