【米20年債利回り】金利4.7%台で踊り場 そろそろ“買い時”が近いかも?

どうも、株ちゃんです。
今日は米国長期金利の中でも注目される「20年債利回り(US20Y)」について話します。
チャートを見ると、金利が4.7%台で落ち着きつつあり、「ここが転換点か?」という雰囲気が出てきました。


■ まず、今の金利の位置づけ

いま米20年債の利回りは4.70%前後
直近高値(5.2%台)から見るとすでに約0.5%下落しており、トレンドとしては「下降チャネル」に入っています。
RSI(相対力指数)も60台まで戻しており、テクニカル的には“反発の終盤〜転換の手前”に見えます。

さらに日足の75日線(黄色)と10日線(青)を見ると、
下方向のトレンドがやや鈍化し、金利が底を固めてきた印象です。
つまり、「金利の上昇局面が一服した可能性」が高いわけですね。


■ 市況の背景:金利の“ピークアウト”を示す3つの要因

FRBの利下げ観測がじわじわ強まっている
10月以降の米経済指標を見ると、雇用は鈍化、ISMは景気後退圏へ。
FOMCメンバーも「追加利上げの必要は薄い」とコメントしています。
市場では2025年3月〜5月の利下げ開始を織り込みつつあり、これが金利低下を誘っています。

インフレ率が落ち着いてきた
PCEデフレーターは前年比+2.8%台に低下。
エネルギー価格の下落や小売データの伸び鈍化もあり、
「インフレが再燃する可能性」は以前よりかなり低くなっています。
つまり、“高金利を長く維持する理由”が薄れつつあるわけです。

米財務省(Treasury)の供給圧力がやや緩和
11月初旬の入札では需要が戻りつつあり、
一時的に懸念された「国債過剰供給→金利上昇」の流れが落ち着いています。
海外勢(特に日本勢)の買い戻しも増えており、
金利の天井が4.9〜5.0%台で確定しつつあるとの見方が出ています。


■ 今後のレンジ予想:3.75〜4.00%がターゲットゾーン

チャート的に見ると、
現在の下降トレンドライン(黄色点線)を下抜けすれば、
4.0%〜3.75%付近まで金利が落ちる可能性があります。

これは2023年末〜2024年前半に付けた底レンジであり、
「金利の中期サイクルの下限」に近い水準。
つまりここに向かう流れ=債券価格の上昇(=買い場)になるわけです。


■ 債券ETFや個別銘柄への波及(TMF・TLTなど)

もし金利が今後4.0%近辺まで下がれば、
3倍レバ債券ETFのTMF(Direxion 20+ Year Treasury Bull 3x Shares)は
現水準(40ドル前後)から+30〜40%の上昇余地
が見込めます。

同様に、TLT(iShares 20+ Year Treasury ETF)も
金利1%低下につき約15%上がる構造なので、
中期では130ドル→150ドル台
を目指す展開もありえます。


■ マクロのシナリオ整理

シナリオ想定金利レンジ内容投資判断
強気(金利低下)3.75〜4.00%利下げ開始・景気減速債券買い有利
中立4.25〜4.75%景気ソフトランディング分割買いOK
弱気(金利再上昇)4.9%超景気再加速・供給懸念再燃債券短期回避

現状の経済データやFRB発言からすると、
メインシナリオは「中立〜やや強気(金利低下方向)」。
つまり、**今の4.7%台は“分割買いゾーン”**といえます。


■ 長期投資視点で見る「買い時」

米20年債の金利4.7%というのは、ここ5年で見てもかなり高水準です。
インフレが沈静化し、金利が今後3.5〜4.0%に戻ると仮定すると、
債券価格は今からでも10〜15%程度上昇余地があります。

加えて、米国債は「利回り+為替の安定資産」としても有効。
円安が進んでいる今、為替ヘッジをかけても3%台後半の実質利回りを狙える点は魅力的です。


■ まとめ:金利の山は越えた、米債“買い仕込み期”へ

  • 金利は5%→4.7%まで下落し、下降トレンド入り
  • FRB利下げ観測・インフレ沈静化・財政供給圧力の緩和
  • RSIも中立で、短期反発後の“押し目買い”チャンス

結論としては、

今の4.7%台は、米20年債・TLT・TMFなどを“少しずつ仕込む局面”

金利がもし再び4.9%に戻るようなら、さらに買い増しで平均取得単価を下げる。
来年春〜夏に金利が3.9%台まで落ちたとき、
債券ポジションがしっかり利益化している、そんなイメージです。

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