どうもこんにちは、株ちゃんです。
SOXLはここ数か月の上げがエグいですね。
チャート上は50ドル台手前で一服しつつも、押し目が浅い強い上昇トレンドに見えます。今月は「金利低下バイアス」「AI半導体の強気サイクル」「素材・供給面の不安後退」という追い風が同時に効く月。とはいえ、加熱後の“揺り戻し”もあり得るので、シナリオで整理していきましょう。
結論
- 11月は歴史的に強い月:過去15年の11月平均+18.2%、中央値+11.7%、勝率12/15(80%)。直近5年平均は+40.0%とさらに強め。ただし昨年2024年は‐6.8%の例外もあり“絶対に上がる月”ではない。
- 現状は上昇トレンドの中の過熱を一服させやすい場面。10月も+37%で急伸。テクニカルでは51~52ドルに明確な上値抵抗、10日線(約44.5)が最初の押し目メド。
- ファンダ面は追い風優勢:FRBが12/1でQT終了(実質の流動性改善)+利下げ再開で金利低下バイアス、SOXは10月に過去最高付近、TSMCやMicronがAI需要を背景に好決算/強気見通し、QualcommのDC向けAI参入で“AI装置投資拡大”の裾野が広がる。加えて対中レアアース規制は1年の猶予で供給不安が緩む。
これまでの経済市況/SOX指数・決算のざっくり整理
- 金利・流動性:利下げ方向が意識され、長期金利はピークアウト気味。金利敏感のグロース(=半導体&SOXL)には順風です。
- SOX(フィラデルフィア半導体):年後半は高値圏で推移。AIデータセンター投資が継続し、設計(GPU/アクセラレータ)、製造(先端ロジック・HBM)、装置・材料まで波及。
- 決算のトーン:メジャーどころは総じて「AI関連が牽引」。特に先端ロジックの稼働、HBMメモリの逼迫、AIスマホ・PCの立ち上がりなど、“広がるAI需要”がキーワードです。弱いのは一部のレガシー/車載アナログの在庫調整くらい。

現状テクニカル(画像のイメージを言語化)
- 終値ゾーン:47~48ドル台。
- 上値:51~52ドルに明確なフタ(昨年の戻り高値帯)。ここを抜くには出来高と材料が必要。
- 下値:最初の押し目は10日線(目安44.5ドル前後)。割れると42ドル近辺まで“深めの押し”も。
- オシレーター:RSIは60台で“加熱→一服”のサインが出やすい水準。
結論、「基本は押し目買い、有力な材料で52突破なら順張り」がセオリーです。

トピック別の追い風
① 対中レアアース規制“緩和ムード”
直近は“即時の供給ショック”が和らぎ、素材・装置の心理面でプラス。半導体サプライチェーンにとっては「最悪シナリオじゃなかった」効果が効いています。
② 利下げ(金融環境の緩み)
利下げ観測が強まると、将来キャッシュフローの割引率が下がる=グロース資産にプラス。さらにQT(量的引き締め)ペース鈍化~停止の思惑も手伝い、流動性は改善方向に。
③ 半導体セクターの好調
AI向けは「設計(GPU/AIアクセラレータ)→製造(先端ノード/CoWoS/先端パッケージ)→メモリ(HBM)→装置・素材」まで裾野が広がる拡張フェーズ。“テーマが一点ではなく多点で回っている”のが強みです。
- TSMC:Q3は過去最高益、25年通期見通しを上方修正。AI特需が継続
- Micron:HBM売上が年率約80億ドル規模に拡大、AIデータセンター需要で強気。
- Qualcomm:データセンター向けAI加速カードを発表、株価は二桁上昇。新規プレイヤー参入で供給多様化&装置投資の裾野拡大。
供給面(素材):中国のレアアース輸出規制に1年の猶予が付与され、直近の供給リスクが緩和。レアアース敏感株や半導体製造サプライでは心理改善。
月次データから見る“11月のクセ”
あなたが提示してくれたSOXLの月次リストを振り返ると、11月は強い月という傾向がかなりはっきり出ています。
- 2019年 +11.7%
- 2020年 +63.1%
- 2021年 +35.7%
- 2022年 +54.9%
- 2023年 +53.1%
- 2024年 −6.8%(例外的な弱さ)
直近5年:+40.0%/年平均(2020~2024、ただし2024年は‐6.8%で例外)
⇒ 「統計的には強い月」。ただし直前10月が+30%超と暴騰しているため、月前半は戻り売り・利確のぶつかりで上下に振れやすい点は織り込み。
勝率で見ても高く、“11月は買いが入りやすい”季節性があるのは事実。ただし今年は直前の9~10月で+70%近い急騰をやっている点が特殊。統計的な“強い月”でも、前半は利確のぶつかり合いで振れやすいことは忘れずに。
過去データからの流れ・傾向(直近1年)
- 4~5月の急落(−23.8%、+33.0%)→6~10月のV字リカバリー
6月+55.3% → 7月小反落 → 8月+4.2% → 9月+33.8% → 10月+37.1%。 - “下げても戻りが速い”環境で、押し目がすぐ拾われる相場づき。
- 出来高面では夏以降ずっと厚め。テーマ資金が長く居座っているのが見て取れます。
11月の戦い方(短期トレードの考え方)
- 押し目待ち:45±0.5/10日線(~44.5)近辺で1回、割れで2回目、42付近で3回目と分割が無難。
- ブレイク順張り:52ドルを出来高伴って明確突破なら“勢いに乗る”。短期の目標は55~56。
- リスク管理:SOXLはレバ3倍。ギャップダウンや日中急落が“日常”。ポジションは時間分散・価格分散、LC(損切り)ラインは41.5~42に設定しておくと戦いやすい。
まとめ(今月の見どころ)
- 金利低下+AI特需+供給不安後退の三拍子で“上目線”がベース。
- ただし50ドル手前の壁は硬い。まずは前半で押しを作ってから、後半に年末高シーズンへ、という流れが本線。
- “材料待ち”の間はレンジ(押し目買い)>追いかけの地合いになりやすいです。
【11月の株価予想(SOXL)】
- ベースケース(確度:中):44.5~52.0ドルのレンジ。押し目は拾われやすい。
- 上振れケース(確度:中~低):52ブレイクで55~56ドルを試す。年末高の先取り。
- 下振れケース(確度:低):金利反発や需給悪化で44割れ→42ドル方向へ深押し。
→ 立ち回りは「45~44.5の押し目分割買い」と「52突破の順張り」の2本立てが現実的です。
仮にこの5年の平均40%増だと。。→47.78ドルの40%増で65ドルも。。!






