こんにちは、株ちゃんです。
10月後半のSOXLは、再び上値を試す展開になっていますね。
10月24日時点で終値43.14ドル(+4.79%)と、下落からの反発局面に突入。

■ 現状の株価推移と直近の動き
出来高は依然として高水準(10月中旬〜下旬は平均7,000万株超)、
短期的な回転売買も活発になっています。
テクニカル的には、
- 50日線(黄)=33.11ドル
- 10日線(青)=40.31ドル
を明確に上抜けており、短期上昇トレンドへの回帰が確認されました。
■ AI半導体セクターの強さ(SOX指数を支える背景)
10月のSOX指数は、NVIDIA・AMD・ASML・Broadcomなどの堅調決算を背景に反発。
特に以下3つの要因が、AI半導体セクターを支えています:
1️⃣ AIサーバー向けGPU需要の再加速
クラウド事業者(AWS、Azure、Google Cloud)が再び投資を増やしており、NVIDIAやTSMCの受注が好調。
2️⃣ 金利ピークアウトの思惑
FRBの利下げ観測が強まる中で、「グロース株=半導体株」が買われやすい環境に。
3️⃣ 地政学リスクによる供給集中
台湾TSMCの先端工程需要が続く一方、米国・欧州での半導体補助金政策が追い風。
■ 季節性データが示す「11月の上昇アノマリー」
| 年度 | 11月上昇率 | 背景要因 |
|---|---|---|
| 2020年 | +63.1% | コロナ後の金融緩和・NASDAQ急伸 |
| 2021年 | +35.7% | NVIDIA決算好調・AIブーム初期 |
| 2022年 | +54.9% | 米CPI低下→金利低下期待 |
| 2023年 | +53.1% | FOMC利上げ停止+SOX反転 |
■ テクニカル分析:上昇再開シグナル点灯
チャート形状を見ると、
2025年3月の安値(約16ドル)から右肩上がりのカップ型回復パターンを形成。
現在はネックライン(42〜44ドル)を試す段階です。
🟢 強気シナリオ(確率45%)
- 44.5ドルを終値ベースで突破 → 目標:50ドル台
- 出来高70M超+RSI65突破で「再上昇波動(二段目)」に移行
- SOX指数が5%以上上昇すれば連動で加速
⚪ 中立シナリオ(確率35%)
- 40〜44ドルのレンジ相場継続
- NVIDIA決算待ち・金利データ待ちで方向感欠如
🔴 弱気シナリオ(確率20%)
- 38ドル割れ → 50日線割れで一時下振れリスク
- 米金利上昇・為替急変で半導体売り戻しが起こる可能性
■ 11月投資戦略のポイント
- 押し目買いゾーン:40ドル前後(10日線サポート)
- 利益確定目安:45〜48ドル(9月高値圏)
- 中期ホールドなら:SOX指数が年末にかけて上昇基調を維持すれば、50ドル台回復も視野
SOXLはレバレッジ3倍商品のため、
「長期放置」よりも「数週間単位で波に乗る」運用が基本。
ただ、金利ピークアウト・AI投資回復というマクロ背景がそろう今、
“年末ラリーの主役候補”として注目度は高いです。
■ まとめ:11月は再加速の起点に
SOXLは「AI半導体セクターの温度計」です。
テクニカルでは再上昇の型を形成し、
季節性・ファンダメンタルの両面で追い風が吹き始めています。
11月は“44ドル突破が最大の焦点”。
ここを抜ければ、2025年後半に向けて再び50ドル台の展開も見えてくるでしょう。
今のSOXLはまさに――
「AI相場の次の波に乗るチケットを握っている」
そんな位置にあります。






