【来週見通し】JX金属は「押し目ゾーン」突入か?

——AI需要×銅市況×金利低下期待が交錯する“難しい週”へ

こんにちは、株ちゃんです。今日はJX金属(5016)について、最新の外部環境とチャートの流れをすべて踏まえたうえで、
「来週どう動きそうか?」 を、投資家目線でわかりやすく話していきます。

結論から言うと、

来週のJX金属は、1,900円前後での“押し目拾いゾーン”入りの可能性が高い
✅ ただし、反発には「資源市況+AI材料+金利低下」の3つが揃う必要アリ
✅ 下に走る時は50日線(1,804円)割れが最大の注意サイン

こんなところがポイントになりそうです。


■ まず今の株価状況を整理しよう

現在のJX金属は 1,923円(売値1,923/買値1,925)
前日比で‐4.82%と、大きめの下げが入った形です。

当日の値幅は 1,897〜2,004円
高値2,004円まで行った後に売られて終わっているので、典型的な“戻り売り”のローソク足ですね。

出来高は29M株と、平均の37M株より少なめ。
買いの勢いより、
「利益確定の売り」「短期筋の手仕舞い」
のほうが勝っていた印象です。

RSIは48台で中立ゾーン。過熱も過冷もなし。
テクニカル的には、今が“どちらにも動ける位置”。

日付終値始値高値安値出来高変化率 %
2025年11月07日1,923.501,985.502,004.001,897.0029.41M-4.82%
2025年11月06日2,021.002,058.502,075.001,986.0020.44M+0.15%
2025年11月05日2,018.002,012.502,045.001,884.5036.94M-3.68%
2025年11月04日2,095.002,072.002,146.002,030.0029.80M+2.00%

■ 外部環境:今は「プラス要因とマイナス要因が同居」してる

JX金属は銅・レアメタル・半導体向け高純度素材で動く銘柄。
最近はパワー半導体・AIデータセンター向けの材料需要も強く、長期テーマは強いです。

ただ、今の市場にはこんな材料が混ざり合っています。


目次

◆ プラス材料

① AI需要は依然として強い

データセンター投資は世界で加速中。
半導体向け金属素材は“売れるテーマ”のまま。

② FRBの利下げ観測 → ハイテク&素材に追い風

米金利が低下傾向になれば、円安気味でJXにはプラス。

③ 同社の成長戦略

・リサイクル原料の処理能力を50%増強
・スマホ・半導体向け高純度材料の生産強化
・国策級の循環型資源モデルへ移行

構造的には「上がりやすい会社」に変わりつつあります。


◆ マイナス材料

① 中国需要が弱い

銅価格を押し下げやすく、非鉄株には逆風。

② 世界景気の減速懸念

AI以外の分野で需要が重たくなっている。

③ 米国の対中関税問題(最高裁判断待ち)

これが市場を揺らしていて、リスクオフのムードがときどき出る。

④ AIバブル懸念

「さすがに上がりすぎたのでは?」という声が増えており、金属素材にも影響。


■ チャート分析(めっちゃ大事)

ここが今回の見通しの“核心”。

チャートを見ると、

10日線:2,018円
50日線:1,804円

現在の株価1,923円は、10日線を大きく下抜けています。
短期上昇トレンドは一旦崩れです。

ただし、50日線までまだ余裕があり、
“中期上昇トレンドは生きている”
状態。

RSIは48で中立。
つまり、

「売られすぎでもない。買い戻しが入りやすい位置でもある」

という、非常に“押し目ポイント”に入りつつある動きです。


■ 来週の見通し:具体的にどう動きやすい?

ここからは、実際の投資判断に使えるレベルで深堀りします。


◆ 来週のメインシナリオ(最も確率高い)

✅ 1,900〜2,020円のレンジでもみ合い

  • 下値は1,900円前後
  • 上値は2,020円(直近の戻り高値)

このレンジでの“調整→反発狙い”が基本の見方。

特に、1,900円割れずに下ヒゲが出る日があれば、強めの買いシグナルになります。


◆ 強気シナリオ(外部環境が改善した場合)

✅ 2,050〜2,200円回復へ

条件は…

・銅価格の上昇
・米金利低下
・AI関連ニュース(設備投資増)が出る
・11/11の決算が想定を下回らない

このあたりが揃えば、再び2,100円ラインへ戻す展開が見える。


◆ 弱気シナリオ(注意点)

✅ 50日線(1,804円)まで下げる

もし、中国需要悪化や米関税リスクで市場が荒れた場合、
1,850円割れ → 1,804円の50日線タッチ
までズルズル行く可能性があります。

ここを割ったら流れが完全に変わるので注意。


■ 来週の売買戦略(ここが一番使える部分)

✅ 買い

・1,900円〜1,930円の押し目
・下ヒゲ+出来高増の日は絶好の反発サイン
・分割買いが安全(1/3・1/3・1/3)

✅ 利確

・まずは2,050円
・強気なら2,150〜2,200円

✅ 損切り

・1,880円割れ
・最終ラインは50日線(1,804円)

これは「JX金属の典型的なチャートの癖」にも合っています。


■ 総括:来週は“押し目を拾う週”になりそう

・金利低下期待
・AIデータセンター需要
・非鉄金属セクター強さ
・JX金属の構造改革

これらの追い風と、

・中国需要
・関税リスク
・AIバブル懸念

これらの逆風がちょうどぶつかっている週になります。

ただ、チャート的には
「押し目の形+出来高の収縮」
が揃っていて、
“走る前の準備運動”っぽい形

来週は焦らず、
1,900円台前半の攻防をじっくり見る
のが正解です。

年末シナリオ(強気/基本/弱気)

① 強気シナリオ(確率:25~30%)

条件(トリガー)

  • 米長期金利が素直に低下/ドル円は140円台後半~150円前後で安定
  • 銅価格が上昇基調(在庫減+中国の小型景気対策)
  • AI/DC向け素材・リサイクル強化など 会社起点のポジティブ(受注・増設・ガイダンス)
  • 11/11付近の決算が「概ね想定線~やや上」、材料株として再評価

株価レンジ(目安)
2,150~2,300円(局面次第で 年初来高値2,339円試し

戦術(やること)

  • 1,900円台の玉はホールド優先。2,050円超えを“買い増しトリガー”にして2段目を足す
  • 2,200円前後で1/3利確2,300円接近でさらに1/3、残りは“高値追いが続く間”トレイル

無効化ライン(崩れの合図)

  • 2,020円割れを2日連続+出来高増の陰線 → 強気シナリオいったん取り下げ

② 基本シナリオ(確率:45~50%)

条件(トリガー)

  • 金利は“低下期待↔行って来い”で方向模索
  • 銅は横ばい~小反発(中国データは強弱混在)
  • 会社材料はニュートラル、ニュースで上下に振れつつも50日線(約1,804円)を死守

株価レンジ(目安)
1,900~2,120円(レンジ内で往復)

戦術(やること)

  • 1,900±20円の押し目で分割拾い(1/3ずつ)
  • 2,050円前後で機械的利確1/2、残りは2,100~2,120円で刻む
  • レンジ内の“コツコツ”で、回数×小利を積む

無効化ライン

  • 1,880円の終値割れで“レンジ下放れ”警戒 → 弱気へ移行

③ 弱気シナリオ(確率:20~25%)

条件(トリガー)

  • 中国指標の連続悪化/銅下落(在庫積み上がり)
  • 米関税・対中絡みの悪材料ヘッドライン → リスクオフ
  • 金利が再上昇(利下げ観測後退)/為替急変
  • 会社サイドで減速感(精錬/出荷の下振れ示唆 等)

株価レンジ(目安)
1,750~1,900円50日線割れが前提の流れ)

戦術(やること)

  • 1,880円割れでいったん逃げる(機械的)
  • 1,800円~1,760円帯は“次の中期サポート候補”だが、即買いはせず「下げ止まり+反発陽線+出来高増」の3点同時を待つ
  • 売りで取りに行くよりは、反発初動を待つ守り優先

無効化ライン

  • 1,930円を回復し、出来高を伴って2,000円台定着 → 弱気終了、基本へ戻す

直近~年末までの「重要チェックリスト」だけ貼っておく

  • 金利/為替:米10年利回りが下向きか、ドル円は急伸急落していないか
  • 銅・在庫:LME在庫推移・銅先物のトレンド(上向きなら強気寄せ)
  • 中国:インフラ・住宅支援の追加/電力投資のニュース
  • 会社材料:リサイクル増強・高純度材の受注、11/11の決算コメント
  • テープ(板・出来高)反発日は“平均超の出来高”が必須。薄い上げは続かない

価格アクション別・即断テンプレ

  • 陽線+出来高↑で2,020円回復 → 基本→強気へ格上げ、買い増し可
  • 1,900円割れ・陰線続き → 基本→弱気へ、玉を軽く/逆指値発動
  • 1,804円(50日線)タッチで下ヒゲ&出来高↑ → 反発試しの短期打診OK
  • 材料上げで2,150円超→翌日続伸 → 2,200円前後で部分利確、残りはトレイル

最後に(運用ルールの芯)

  • 分割:入るも出るも“3回”が基本
  • 逆指値:1,880円(手前で)必ず置く
  • 利確:2,050→2,100/2,200で段階
  • “ニュースに乗るよりテープに従う”――出来高が伴わない上げは追わない

📘投資に関する注意事項

本レポートは情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には価格変動などのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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