——AI需要×銅市況×金利低下期待が交錯する“難しい週”へ
こんにちは、株ちゃんです。今日はJX金属(5016)について、最新の外部環境とチャートの流れをすべて踏まえたうえで、
「来週どう動きそうか?」 を、投資家目線でわかりやすく話していきます。
結論から言うと、
✅ 来週のJX金属は、1,900円前後での“押し目拾いゾーン”入りの可能性が高い
✅ ただし、反発には「資源市況+AI材料+金利低下」の3つが揃う必要アリ
✅ 下に走る時は50日線(1,804円)割れが最大の注意サイン
こんなところがポイントになりそうです。
■ まず今の株価状況を整理しよう

当日の値幅は 1,897〜2,004円。
高値2,004円まで行った後に売られて終わっているので、典型的な“戻り売り”のローソク足ですね。
出来高は29M株と、平均の37M株より少なめ。
買いの勢いより、
「利益確定の売り」「短期筋の手仕舞い」
のほうが勝っていた印象です。
RSIは48台で中立ゾーン。過熱も過冷もなし。
テクニカル的には、今が“どちらにも動ける位置”。
| 日付 | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 | 出来高 | 変化率 % |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年11月07日 | 1,923.50 | 1,985.50 | 2,004.00 | 1,897.00 | 29.41M | -4.82% |
| 2025年11月06日 | 2,021.00 | 2,058.50 | 2,075.00 | 1,986.00 | 20.44M | +0.15% |
| 2025年11月05日 | 2,018.00 | 2,012.50 | 2,045.00 | 1,884.50 | 36.94M | -3.68% |
| 2025年11月04日 | 2,095.00 | 2,072.00 | 2,146.00 | 2,030.00 | 29.80M | +2.00% |
■ 外部環境:今は「プラス要因とマイナス要因が同居」してる
ただ、今の市場にはこんな材料が混ざり合っています。
◆ プラス材料
① AI需要は依然として強い
データセンター投資は世界で加速中。
半導体向け金属素材は“売れるテーマ”のまま。
② FRBの利下げ観測 → ハイテク&素材に追い風
米金利が低下傾向になれば、円安気味でJXにはプラス。
③ 同社の成長戦略
・リサイクル原料の処理能力を50%増強
・スマホ・半導体向け高純度材料の生産強化
・国策級の循環型資源モデルへ移行
構造的には「上がりやすい会社」に変わりつつあります。
◆ マイナス材料
① 中国需要が弱い
銅価格を押し下げやすく、非鉄株には逆風。
② 世界景気の減速懸念
AI以外の分野で需要が重たくなっている。
③ 米国の対中関税問題(最高裁判断待ち)
これが市場を揺らしていて、リスクオフのムードがときどき出る。
④ AIバブル懸念
「さすがに上がりすぎたのでは?」という声が増えており、金属素材にも影響。
■ チャート分析(めっちゃ大事)
ここが今回の見通しの“核心”。

チャートを見ると、
✅ 10日線:2,018円
✅ 50日線:1,804円
現在の株価1,923円は、10日線を大きく下抜けています。
短期上昇トレンドは一旦崩れです。
ただし、50日線までまだ余裕があり、
“中期上昇トレンドは生きている”
状態。
RSIは48で中立。
つまり、
「売られすぎでもない。買い戻しが入りやすい位置でもある」
という、非常に“押し目ポイント”に入りつつある動きです。
■ 来週の見通し:具体的にどう動きやすい?
ここからは、実際の投資判断に使えるレベルで深堀りします。
◆ 来週のメインシナリオ(最も確率高い)
✅ 1,900〜2,020円のレンジでもみ合い
- 下値は1,900円前後
- 上値は2,020円(直近の戻り高値)
このレンジでの“調整→反発狙い”が基本の見方。
特に、1,900円割れずに下ヒゲが出る日があれば、強めの買いシグナルになります。
◆ 強気シナリオ(外部環境が改善した場合)
✅ 2,050〜2,200円回復へ
条件は…
・銅価格の上昇
・米金利低下
・AI関連ニュース(設備投資増)が出る
・11/11の決算が想定を下回らない
このあたりが揃えば、再び2,100円ラインへ戻す展開が見える。
◆ 弱気シナリオ(注意点)
✅ 50日線(1,804円)まで下げる
もし、中国需要悪化や米関税リスクで市場が荒れた場合、
1,850円割れ → 1,804円の50日線タッチ
までズルズル行く可能性があります。
ここを割ったら流れが完全に変わるので注意。
■ 来週の売買戦略(ここが一番使える部分)
✅ 買い
・1,900円〜1,930円の押し目
・下ヒゲ+出来高増の日は絶好の反発サイン
・分割買いが安全(1/3・1/3・1/3)
✅ 利確
・まずは2,050円
・強気なら2,150〜2,200円
✅ 損切り
・1,880円割れ
・最終ラインは50日線(1,804円)
これは「JX金属の典型的なチャートの癖」にも合っています。
■ 総括:来週は“押し目を拾う週”になりそう
・金利低下期待
・AIデータセンター需要
・非鉄金属セクター強さ
・JX金属の構造改革
これらの追い風と、
・中国需要
・関税リスク
・AIバブル懸念
これらの逆風がちょうどぶつかっている週になります。
ただ、チャート的には
「押し目の形+出来高の収縮」
が揃っていて、
“走る前の準備運動”っぽい形。
来週は焦らず、
1,900円台前半の攻防をじっくり見る
のが正解です。
年末シナリオ(強気/基本/弱気)
① 強気シナリオ(確率:25~30%)
条件(トリガー)
- 米長期金利が素直に低下/ドル円は140円台後半~150円前後で安定
- 銅価格が上昇基調(在庫減+中国の小型景気対策)
- AI/DC向け素材・リサイクル強化など 会社起点のポジティブ(受注・増設・ガイダンス)
- 11/11付近の決算が「概ね想定線~やや上」、材料株として再評価
株価レンジ(目安)
2,150~2,300円(局面次第で 年初来高値2,339円試し)
戦術(やること)
- 1,900円台の玉はホールド優先。2,050円超えを“買い増しトリガー”にして2段目を足す
- 2,200円前後で1/3利確、2,300円接近でさらに1/3、残りは“高値追いが続く間”トレイル
無効化ライン(崩れの合図)
- 2,020円割れを2日連続+出来高増の陰線 → 強気シナリオいったん取り下げ
② 基本シナリオ(確率:45~50%)
条件(トリガー)
- 金利は“低下期待↔行って来い”で方向模索
- 銅は横ばい~小反発(中国データは強弱混在)
- 会社材料はニュートラル、ニュースで上下に振れつつも50日線(約1,804円)を死守
株価レンジ(目安)
1,900~2,120円(レンジ内で往復)
戦術(やること)
- 1,900±20円の押し目で分割拾い(1/3ずつ)
- 2,050円前後で機械的利確1/2、残りは2,100~2,120円で刻む
- レンジ内の“コツコツ”で、回数×小利を積む
無効化ライン
- 1,880円の終値割れで“レンジ下放れ”警戒 → 弱気へ移行
③ 弱気シナリオ(確率:20~25%)
条件(トリガー)
- 中国指標の連続悪化/銅下落(在庫積み上がり)
- 米関税・対中絡みの悪材料ヘッドライン → リスクオフ
- 金利が再上昇(利下げ観測後退)/為替急変
- 会社サイドで減速感(精錬/出荷の下振れ示唆 等)
株価レンジ(目安)
1,750~1,900円(50日線割れが前提の流れ)
戦術(やること)
- 1,880円割れでいったん逃げる(機械的)
- 1,800円~1,760円帯は“次の中期サポート候補”だが、即買いはせず「下げ止まり+反発陽線+出来高増」の3点同時を待つ
- 売りで取りに行くよりは、反発初動を待つ守り優先
無効化ライン
- 1,930円を回復し、出来高を伴って2,000円台定着 → 弱気終了、基本へ戻す
直近~年末までの「重要チェックリスト」だけ貼っておく
- 金利/為替:米10年利回りが下向きか、ドル円は急伸急落していないか
- 銅・在庫:LME在庫推移・銅先物のトレンド(上向きなら強気寄せ)
- 中国:インフラ・住宅支援の追加/電力投資のニュース
- 会社材料:リサイクル増強・高純度材の受注、11/11の決算コメント
- テープ(板・出来高):反発日は“平均超の出来高”が必須。薄い上げは続かない
価格アクション別・即断テンプレ
- 陽線+出来高↑で2,020円回復 → 基本→強気へ格上げ、買い増し可
- 1,900円割れ・陰線続き → 基本→弱気へ、玉を軽く/逆指値発動
- 1,804円(50日線)タッチで下ヒゲ&出来高↑ → 反発試しの短期打診OK
- 材料上げで2,150円超→翌日続伸 → 2,200円前後で部分利確、残りはトレイル
最後に(運用ルールの芯)
- 分割:入るも出るも“3回”が基本
- 逆指値:1,880円(手前で)必ず置く
- 利確:2,050→2,100/2,200で段階
- “ニュースに乗るよりテープに従う”――出来高が伴わない上げは追わない
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