どうもこんにちは、株ちゃんです。
さっそく結論から言うと──
今回のNVIDIA決算は「文句なしのスーパー好決算&強いガイダンス」でした。
AIバブル崩壊どころか、まだ“加速中”と言っていい内容です。
・売上・利益とも市場予想を大きく上回り
・次の四半期(Q4)の売上見通しも コンセンサスをがっつり上振れ
・データセンター売上は 5.1兆円規模 まで拡大
ここから、数字を噛み砕きながら「どこがスゴかったのか」「今後の株価・半導体セクターにどう効いてくるのか」をざっくり整理していきます。
1.今回決算のざっくりまとめ
まずは“数字だけ一気に”見てしまいましょう。
- Q3売上:570億ドル
- 前期比:+22%
- 前年同期比:+62%
- EPS(1株利益):1.30ドル(GAAP・Non-GAAPとも)
- データセンター売上:512億ドル(+25% Q/Q、+66% Y/Y)
- 営業利益:360億ドル(前年+65%)
- 営業利益率:約63%という化け物水準
そして一番インパクトが大きいのが 来期(Q4)の見通し です。
- Q4売上ガイダンス:650億ドル(±2%)
市場予想はおおよそ 616〜622億ドル と言われていたので、
+4〜5%レベルで上振れ してきた形です。
2.市場予想との比較:「どれくらいサプライズだったの?」
アナリストのコンセンサスはざっくりこんなイメージでした。
- 売上予想:約549〜555億ドル
- EPS予想:1.23〜1.26ドル
これに対して実績は、
| 項目 | 市場予想 | 実績 | 差分 |
|---|---|---|---|
| 売上 | 約550億ドル | 570億ドル | +20億ドル(+3〜4%) |
| EPS | 約1.25ドル | 1.30ドル | +0.05ドル |
最近は「NVDAは期待され過ぎていて、少しでも弱いと売られる」と言われていましたが、
今回はきっちり “ビート&レイズ(予想超え+ガイダンス上振れ)” を決めてきました。
3.何がそんなに伸びているの?データセンターが“別次元”
売上のほとんどは AI向けデータセンター事業 が稼いでいます。
データセンターのポイント
- 売上:512億ドル(前年比+66%)
- 売上全体の 約9割 を占める規模
- Blackwell世代のGPUが本格量産、電力当たり性能は前世代の10倍クラス とも
- OpenAI向けに 少なくとも10GW分のNVIDIAシステムを導入する戦略提携 を発表
- Google Cloud、Microsoft、Oracle、xAIなど大手クラウドとの連携もさらに強化
ジェン・スン・フアンCEOのコメントもかなり強気です。
「Blackwellの売上は“桁違い”で、クラウド向けGPUは完売状態。
トレーニングと推論の両方でコンピューティング需要は指数関数的に伸びている。」
ざっくり言うと、
「AIインフラ投資のブームはまだ“序盤戦”で、
需要>供給の状態が続く」
というメッセージです。
4.ガイダンス650億ドルが意味するもの
Q4ガイダンス650億ドルは、
わずか1四半期で+80億ドル増収(+14%)を見込んでいる ことになります。
ポイントを噛み砕くと:
- Blackwellの増産が本格化 → データセンター売上がさらに1桁億ドル単位で伸びる前提
- 四半期売上だけで 日本円にすると約10兆円規模(1ドル=150円ざっくり換算)
- Q4の粗利率見通しも 75%前後 と超高水準を維持
一方で、懸念ポイントもゼロではありません。
- 営業費用は前年比+36%増と、投資もかなり膨らんでいる
- 売上の約6割がごく少数の巨大顧客(Microsoft、Googleなど)に集中している、という指摘もあり
- 電力・データセンター用地など、インフラ側の制約で成長スピードが鈍るリスク も指摘されています
「数字は完璧だけど、あとはインフラと顧客集中リスクをどうマネジメントするか」が中期的な論点になりそうです。
5.株価・半導体セクターへの影響と短期シナリオ
発表直後の時間外では、NVDA株は +3%前後上昇。
AIバブル懸念で売られていた分の“巻き戻し”が入りつつある形です。
短期的なシナリオ(ざっくり)
- 好決算を素直に評価する上昇パターン
- しばらくは「押し目待ちに押し目なし」で上方向を試す
- SOXLなど半導体ブルETFにもプラスのインパクト
- “織り込み済み”で乱高下パターン
- 決算数字は完璧でも、
「さすがにバリュエーション高すぎ」との声で
利確売り → 短期的なボラティリティ拡大
- 決算数字は完璧でも、
- マクロ要因(米金利・雇用統計)に左右されるパターン
- 同時期に出る経済指標が強すぎると
→ 金利上昇 → ハイテク全体が上値を抑えられる可能性
- 同時期に出る経済指標が強すぎると
とはいえ、今回の “売上ビート+強いガイダンス+AI需要はまだ続く” という組み合わせは、
半導体全体にとっては かなり心強い材料 です。
6.これからチェックすべきポイント
最後に、「投資家目線で次にどこを見るべきか」を整理しておきます。
- ✅ 米金利の動き
→ 雇用統計・インフレ指標次第で、ハイテクの評価が一気に変わる - ✅ 各クラウド企業の設備投資(CAPEX)動向
→ Microsoft・Google・Metaなどがどれだけ“AI投資を続けるか”が、NVIDIAの成長上限を決める - ✅ 競合(AMD・自社チップなど)の追い上げ
→ いまは独走でも、2〜3年後にシェアをどこまで維持できるか - ✅ Blackwellの次(Rubin世代)のロードマップ
→ すでに新アーキテクチャも発表されており、長期の技術優位をどう確保するか
まとめ
- Q3決算は 売上・利益とも市場予想をしっかり上回る内容
- データセンター売上は 四半期だけで512億ドル と、AI特需がまだ続いている
- Q4ガイダンスは 650億ドルと予想を大きく上振れ
- 時間外の株価は上昇しており、AIバブル崩壊懸念をひとまず払しょく
- ただし、顧客集中・インフラ制約・マクロ金利 など、中期リスクも頭に置いておく必要あり
とりあえず朝起きて良い決算で一安心・・

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