どうもこんにちは、株ちゃんです。
今日は「米雇用統計の数字」→「市場予想とのズレ」→「金利と株価」→「12月利下げの確率が下がった理由」まで、できるだけ噛み砕いて解説します。
【結論】数字は“弱め”なのに、利下げ確率は3割以下へ低下。理由は“まだインフレが強い”と市場が判断したため。
・雇用は弱い
・賃金は落ち着き
・失業率は上昇

これは、
「FRBは甘くないぞ。インフレ(特にサービス価格)がまだ粘っている」
と市場が考え始めたためです。
1. 雇用統計の “予想 vs 結果” をざっくり
| 指標 | 予想 | 結果 | コメント |
|---|---|---|---|
| 非農業部門雇用者数(前月比) | +5.5万人 | +11.9万人 | 予想の2倍以上だが、全体としては弱めの伸び |
| 前回値 | 2.2万人 | – | – |
| 前回改定値 | — | -0.4万人(下方修正) | ここが地味に“弱さ”を示すポイント |
| 失業率 | 4.3% | 4.4% | やや悪化 |
| 平均時給・前月比 | +0.3% | +0.2% | 賃金インフレは落ち着き |
| 平均時給・前年比 | +3.6% | +3.8% | 年ベースではまだ高め |
全体としては 「強くもない、弱くもない。しかし加速はしていない」 という結果。
2. 雇用の中身:伸びているのは“景気に左右されにくい業種”だけ
景気が悪くなっても需要が落ちにくい“ディフェンシブ”業種。
一方で、
- 運輸・倉庫は −25,000人
- 連邦政府 −3,000人
ここは明確に弱い。
→ 「強さ」ではなく「粘り」で支えている雇用」 という構図です。
3. 市場反応が難しくなった理由:強そうに見えて、実は弱いデータ
雇用者数は予想を超えたものの、
- 前回値は下方修正
- 失業率は上昇
- 賃金は伸び鈍化
- 物流・製造など景気敏感が落ちている
よって「数字だけ見ると利下げに近づきそう」なのに……
市場では利下げ確率が下がる、という逆回転 が起きました。
4. なぜFedWatchでは“12月利下げ確率”が3割まで低下したのか?
理由はたった1つ。
→ FRBが重視する“サービスインフレ”がまだ強いから。
労働市場は弱まりつつあるものの、
- コアサービス価格
- 住宅インフレ(OER)
- 医療コスト
- 一部サービスの価格上昇
これらが まだ高止まり しています。
つまり市場はこう読み替えたわけです。
「雇用が弱くても、インフレが落ちなければFRBは利下げしない」
特にパウエル議長は過去数回の会見で何度も、
“労働市場の軟化だけでは不十分。インフレが持続的に2%へ向かう必要がある”
と言っています。
5. 金利・株価の反応:今の市場は“インフレ>雇用”で動く
今回の雇用統計は株式市場にとって本来は“プラス要素”のはずですが、
FedWatchの利下げ確率が落ちたことで、むしろ市場の反応はこうなりがち。
金利
- 長期金利は やや下げにくい
- 短期金利(FF金利先物)は 利下げ織り込みが減る
株式市場
- グロース株(NASDAQ、半導体)→ 伸び悩みやすい
- 景気敏感(金融・資本財)→ 失業率上昇で弱気材料
- ディフェンシブ(医療・生活必需品)→ やや強い
つまり、**方向感が出にくい“迷い相場”**になりやすい状況です。
6. この先の注目ポイント|投資家が見るべきもの
① 次回CPI(消費者物価)
→ ここが強いと利下げ確率はさらに低下
→ 弱ければ12月利下げが再び見えてくる
② 企業決算(特にハイテク)
→ 金利の高止まりが業績に響いてくると株価の下押し要因
③ 長期金利の動き
→ NASDAQ・半導体株の方向性を決める最重要指標
まとめ:今の市場は“雇用よりインフレ”で動く。数字は弱いが利下げは遠ざかった。
・雇用者数は予想以上だが弱い構造
・失業率は4.4%に上昇
・賃金は鈍化
・前回値は下方修正で弱さが鮮明
・にもかかわらず利下げ確率は3割まで低下
→ 市場は “インフレの粘り”を最重要視 に変更している。
つまり今は、
「雇用が弱い → 金利低下 → 株高」ではなく、
「インフレが高い限り → FRBは動かない → 金利高止まり」
という構図です。
ちょっと前まで雇用重視だったのに・・

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