【大幅下落】東京海上HDの急落理由を分かりやすく解説します。_11/21更新

どうもこんにちは、株ちゃんです。
今日は 東京海上ホールディングス(8766)1日で約−8%の大幅下落 を見せた理由を、最新決算をもとに「ざっくり・噛み砕いて・わかりやすく」解説していきます。

結論を先にまとめると…


【結論(ざっくり)】

  • 決算は「強くはない」+「通期予想を下方修正」=売り優勢に
  • 海外保険事業・災害保険のコスト増が重し
  • ただし 配当は増配、自社株買いも4.2%で株主還元は超強い
  • 今の株価5,300円前後は、フェアバリュー5,900〜6,200円レンジと比較すると やや割安ゾーンに突入

それでは順番に深掘りしていきます。


1. 今回の急落要因をざっくり整理

今日の−7.9%急落の背景は以下の3つがメインです。

■① 26年3月期Q2の経常利益が“減益”(▲6.1%)

  • 連結経常利益:8,802億円(前年比▲6.1%)
  • 海外事業での自然災害・保険金支払い増加
  • 為替影響(ドル円高)もじわじわコストに

「成長が鈍ってる」
これを投資家が嫌ったのがポイント。


■② 通期経常利益を“下方修正”…これが一番効いた

  • 【従来】1兆2,700億円
  • 【今回】1兆2,300億円(▲3.1%下方修正)

しかも前期は 1兆4,600億円 だったため、

「去年の勢いからはかなり減速してる」
という評価になり、売りが増えました。


■③ 直近チャートが弱い形を作っていた

添付チャートの通り、

  • 50日線(黄色)が下向き
  • 10日線(青)も下向きでデッドクロス
  • 5,600円の支持線を割り込んだ瞬間に売りが加速
  • 今日の出来高は通常の3倍近く

「決算をきっかけにテクニカルの悪化 → 自動売りが出た」

これが“急落幅が大きくなった理由”です。


2. 決算内容を噛み砕いてわかりやすく整理

東京海上HDの決算を読み解くポイントは3つだけでOKです。


目次

① 海外保険事業の収益が鈍化

  • 自然災害(特に北米)で保険金支払い増
  • 法人保険の利幅縮小
  • 収益の柱である“海外”が伸びなくなるのは痛い

② 国内(火災・自動車)は安定だが、伸びは限定的

  • 火災保険:料率改定で改善
  • 自動車保険:事故率は横ばいで堅調
  • ただし 海外のマイナスを埋めるほどの伸びはない

③ 株主還元は強烈にポジティブ

  • 年間配当:210円 → 211円(+1円増配)
  • 自社株買い:1,300億円(4.2%規模)

株主還元は「日本企業の中でもトップクラス」。

ここは強気材料です。


3. チャート分析(短期・中期)

チャートのポイントだけに絞るとこんな感じです。


■短期(1〜2週間)

5,300円が“急落後の一旦の下げ止まりライン”
むしろ今日のローソク足は“投げ売りの終盤”に近い形。

ただし、

  • 10日線(5,810円)
  • 50日線(6,094円)

この2つが重くのしかかるので、

「すぐに戻るパターンではなく、時間をかけて戻る型」

と見ています。


■中期(1〜3ヶ月)

  • 5,200〜5,300円:強めの買い支えゾーン
  • 5,800円:最初の戻り売りポイント
  • 6,000円:トレンド反転ライン

今は「調整〜底固め期」に入りました。


4. 今の株価は割安?フェアバリューを計算

数字ベースでフェアバリューを算出します。


■前提データ

  • 株価:5,350円
  • EPS:683円
  • PER:9倍
  • 26年3月期の経常利益:1兆2,300億円(下方修正後)
  • ROE:10〜11%水準(過去平均)

■フェアバリューモデル(ざっくり)

◆方法①:利益成長率ベース(DCF簡易版)

  • EPS:683円
  • 期待成長率:3〜5%
  • 適正PER:9〜11倍

683円 × 9〜11倍 = 6,100〜7,500円


◆方法②:“下方修正後”の保守的ライン

  • 海外災害を加味
  • 景気減速リスクを20%ディスカウント

5,900〜6,200円程度が妥当


■総合フェアバリュー(結論)

フェアバリュー:5,900〜6,200円
現在株価:5,350円
10%弱の割安圏に突入

割安ではあるが、
「下方修正後の見通しが回復するかどうか」がポイントになります。


5. 今後の見通し(3つの焦点)

■① 海外災害の落ち着き → 利益率改善のカギ

災害保険金が落ち着くと利益は戻りやすい。


■② 金利動向(米国金利)

米金利が5%台に張り付くと債券投資収益はプラス。
保険会社には基本プラス材料。


■③ 自社株買いの“実行スピード”

4.2%の自社株買いはインパクト大。
これが株価の下支えになる確率は高い。


6. まとめ(次に知るべき情報)

最後に今日のポイントを一文でまとめると…

東京海上は「下方修正ショック」で投げ売りが出たが、株主還元の強さとフェアバリューを考えると“売られ過ぎ”に近い位置にある。

次に押さえるべきは、

  • 直近の災害損害レポート
  • 米国金利の推移(保険収益に直結)
  • 自社株買いの実行ペース
  • 来期のガイダンス修正

この4点です。

私はちょこちょこ買っていきたい・・派です。

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本レポートは情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
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