どうもこんにちは、株ちゃんです。
今日は 東京海上ホールディングス(8766) が 1日で約−8%の大幅下落 を見せた理由を、最新決算をもとに「ざっくり・噛み砕いて・わかりやすく」解説していきます。
結論を先にまとめると…
【結論(ざっくり)】
- 決算は「強くはない」+「通期予想を下方修正」=売り優勢に
- 海外保険事業・災害保険のコスト増が重し
- ただし 配当は増配、自社株買いも4.2%で株主還元は超強い
- 今の株価5,300円前後は、フェアバリュー5,900〜6,200円レンジと比較すると やや割安ゾーンに突入
それでは順番に深掘りしていきます。
1. 今回の急落要因をざっくり整理
■① 26年3月期Q2の経常利益が“減益”(▲6.1%)
- 連結経常利益:8,802億円(前年比▲6.1%)
- 海外事業での自然災害・保険金支払い増加
- 為替影響(ドル円高)もじわじわコストに
「成長が鈍ってる」
これを投資家が嫌ったのがポイント。
■② 通期経常利益を“下方修正”…これが一番効いた
- 【従来】1兆2,700億円
- 【今回】1兆2,300億円(▲3.1%下方修正)
「去年の勢いからはかなり減速してる」
という評価になり、売りが増えました。
■③ 直近チャートが弱い形を作っていた
添付チャートの通り、
- 50日線(黄色)が下向き
- 10日線(青)も下向きでデッドクロス
- 5,600円の支持線を割り込んだ瞬間に売りが加速
- 今日の出来高は通常の3倍近く
「決算をきっかけにテクニカルの悪化 → 自動売りが出た」
これが“急落幅が大きくなった理由”です。

2. 決算内容を噛み砕いてわかりやすく整理
① 海外保険事業の収益が鈍化
- 自然災害(特に北米)で保険金支払い増
- 法人保険の利幅縮小
- 収益の柱である“海外”が伸びなくなるのは痛い
② 国内(火災・自動車)は安定だが、伸びは限定的
- 火災保険:料率改定で改善
- 自動車保険:事故率は横ばいで堅調
- ただし 海外のマイナスを埋めるほどの伸びはない
③ 株主還元は強烈にポジティブ
- 年間配当:210円 → 211円(+1円増配)
- 自社株買い:1,300億円(4.2%規模)
株主還元は「日本企業の中でもトップクラス」。
ここは強気材料です。
3. チャート分析(短期・中期)
チャートのポイントだけに絞るとこんな感じです。
■短期(1〜2週間)
5,300円が“急落後の一旦の下げ止まりライン”
むしろ今日のローソク足は“投げ売りの終盤”に近い形。
ただし、
- 10日線(5,810円)
- 50日線(6,094円)
この2つが重くのしかかるので、
「すぐに戻るパターンではなく、時間をかけて戻る型」
と見ています。
■中期(1〜3ヶ月)
- 5,200〜5,300円:強めの買い支えゾーン
- 5,800円:最初の戻り売りポイント
- 6,000円:トレンド反転ライン
今は「調整〜底固め期」に入りました。
4. 今の株価は割安?フェアバリューを計算
■前提データ
- 株価:5,350円
- EPS:683円
- PER:9倍
- 26年3月期の経常利益:1兆2,300億円(下方修正後)
- ROE:10〜11%水準(過去平均)
■フェアバリューモデル(ざっくり)
◆方法①:利益成長率ベース(DCF簡易版)
- EPS:683円
- 期待成長率:3〜5%
- 適正PER:9〜11倍
→ 683円 × 9〜11倍 = 6,100〜7,500円
◆方法②:“下方修正後”の保守的ライン
- 海外災害を加味
- 景気減速リスクを20%ディスカウント
→ 5,900〜6,200円程度が妥当
■総合フェアバリュー(結論)
フェアバリュー:5,900〜6,200円
現在株価:5,350円
→ 10%弱の割安圏に突入
割安ではあるが、
「下方修正後の見通しが回復するかどうか」がポイントになります。
5. 今後の見通し(3つの焦点)
■① 海外災害の落ち着き → 利益率改善のカギ
災害保険金が落ち着くと利益は戻りやすい。
■② 金利動向(米国金利)
米金利が5%台に張り付くと債券投資収益はプラス。
保険会社には基本プラス材料。
■③ 自社株買いの“実行スピード”
4.2%の自社株買いはインパクト大。
これが株価の下支えになる確率は高い。
6. まとめ(次に知るべき情報)
最後に今日のポイントを一文でまとめると…
東京海上は「下方修正ショック」で投げ売りが出たが、株主還元の強さとフェアバリューを考えると“売られ過ぎ”に近い位置にある。
次に押さえるべきは、
- 直近の災害損害レポート
- 米国金利の推移(保険収益に直結)
- 自社株買いの実行ペース
- 来期のガイダンス修正
この4点です。
私はちょこちょこ買っていきたい・・派です。

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