SOXL12月初週見通し_12/1

どうもこんにちは、株ちゃんです。

今日は SOXL(半導体ブル3倍ETF)の「今週(12/1週)」見通し を、

  • 先週までの値動き
  • 土日の半導体ニュース
  • 経済指標スケジュール
    を全部まとめて、上がりそうか・下がりそうか まで噛み砕いてお話しします。

目次

① 結論:急反発のあとで「一度ブレーキ」、今週は横ばい〜やや下落寄りをメインシナリオ

いきなり結論からいきます。

◆ 先週までの状況

  • SOXLの直近終値:41.26ドル(11/28)
  • 11/20の急落安値30.81ドルから、
    → 11/28まで 約+34%の急反発(30.81→41.26)。

◆ 週末〜直近のニュース

  • Google がMeta向けにTPU供給を検討 → Nvidia・AMDが売られる
  • 「AI半導体の競争激化」「Nvidia 一強崩れ懸念」で、
    セクター全体にはちょっと冷や水

◆ 今週の重要指標(ざっくり)

  • 月曜:ISM製造業
  • 水曜:ADP雇用・ISM非製造業
  • 金曜:PCEデフレーター(インフレ指標・最重要)

→ どれも 「金利・景気 → ハイテク・半導体」 に直結するイベント。


★ 今週メインシナリオ

  • 方向性:横ばい〜やや下落寄り
  • 価格イメージ:
    • 上側:43〜45ドルあたりまでの戻り余地
    • 下側:36〜38ドルゾーンまでの押しも想定

理由はシンプルで、

  1. 先週だけで+30%超の急騰 → 一度利確が出やすいタイミング
  2. 指標ウィークで、ポジションを軽くしたい投資家が多い
  3. Nvidiaに対する競争懸念ニュースが出続けていて、
    「AIテーマ=フルリスクオン」とは言い切れない

一方で、

  • TSMCの「先端プロセスの供給不足は需要の3分の1しかない」という発言など、
    AI半導体需要の強さ自体は全く衰えていない というニュースも出ており、
  • 完全な崩壊というよりは
    「上昇一巡 → 一度ふるい落とし」 の色が濃いと見ています。

② ここまでのSOXL:11月後半“ジェットコースター”の振り返り

まず、足元の値動きをざっくり整理しておきます。

◆ 直近2週間の主なデータ(終値ベース)

日付終値日次騰落率出来高ざっくり
11/2030.81ドル−14.3%約2.3億株
11/2131.73ドル+3.0%高水準
11/2435.86ドル+13.0%
11/2536.17ドル+0.9%
11/2639.19ドル+8.3%
11/2841.26ドル+5.3%

20日の大暴落 → その後4営業日連続の急反発 という形。

背景としては、

  • 11/20:Nvidia・AMDなどがAI競争懸念で大きく売られ、
    半導体セクターが一斉にリスクオフ
  • その後、
    • 金利低下期待(12月利下げ観測の高まり)
    • 「売られすぎ感」からの買い戻し
      で、レバ3倍のSOXLが一気に巻き戻された格好です。

③ 土日のニュース整理:「AIバブル崩壊」ではなく「勢力図シャッフル」

週末〜月曜朝にかけて出ているニュースを、
SOXL目線で噛み砕くとこんな感じです👇

◆ 1) Meta×Google TPU報道:Nvidia一強に“亀裂”

  • MetaがGoogleのAIチップ(TPU)を数十億ドル規模で導入する方向で協議、
    Google Cloud経由でのレンタルも検討中という報道。
  • これを受けて、
    • Alphabet(Google親会社)は株価上昇
    • Nvidia・AMDは数%〜一桁台後半の下落
    • 半導体セクター全体も一時▲3%近く売られる場面

→ メッセージとしては

「AI需要はメチャクチャ強いが、
Nvidia一社への依存は減るかもしれない」

つまり、セクターの“成長ストーリー”は続くが、主役が分散するかもという話です。

◆ 2) TSMCの発言:「AI需要はまだ供給の3倍」

  • TSMC CEOいわく、先端プロセスの供給能力は“AI需要の3分の1程度しかない” 状態。
  • 日本・米国・欧州での工場増設を進めても、
    2026年くらいまでタイトな供給は続きそうとのこと。

→ これはSOXLにとっては

「短期はボラ高いけど、中長期の需要はむしろ安心材料」

と考えてOK。

◆ 3) 米国政府の輸出規制&AI競争政策

  • 米政府が、中国向けNvidia H200などの輸出規制をどうするか議論している、という報道もあり、
    政策リスクで上下に振れやすい 状況が続いています。

④ 今週の経済指標 × SOXL:どこが“爆弾”になりやすいか?

さっき作ったスケジュール表の中から、
SOXLに特に効きそうなイベントだけ抜き出して整理します。

◆ 重要イベント抜粋

日付指標/イベント注目ポイント
12/1(月) 24:00ISM製造業前回48.7(景気ギリギリ縮小)。50近くまで戻るか?
12/2(火) 10:00パウエルFRB議長発言利下げ時期に言及あるかで金利が乱高下
12/3(水) 22:30ADP雇用統計雇用が強すぎると「利下げ遠のく」で金利↑
12/3(水) 24:00ISM非製造業サービス景気が崩れるとリセッション懸念
12/5(金) 24:00PCEデフレーター(最重要)インフレ鈍化なら金利↓→ハイテク↑、逆なら下落

(※時刻は米東部朝→日本時間深夜〜翌朝イメージです)

◆ シナリオ別にSOXLの反応をイメージすると…

1) インフレ鈍化&景気そこそこ(★上昇シナリオ)

  • ISM:50近辺まで改善 or 少なくとも悪化せず
  • ADP:そこそこ、失業悪化なし
  • PCE:予想2.8%に対して 2.7%台 など、インフレ鈍化

→ 「ソフトランディング+利下げ期待継続」になりやすく、
  ハイテク・半導体に再び資金流入。

SOXLレンジ感:

  • 上:45〜48ドル
  • 下:40ドル台キープ

2) インフレ高止まり&雇用強すぎ(★下落シナリオ)

  • ADPが予想超えの強さ
  • PCE:2.8%超え(2.9%など)
    → 「やっぱり利下げまだムリじゃね?」となるパターン。

この場合、

  • 米10年債利回り↑
  • バリュエーションの高い半導体は売られやすいです。

SOXLレンジ感:

  • 下:36〜38ドルゾーン
  • 悪化がひどければ、一時的に35ドル割れも視野。

3) 景気悪化&インフレ鈍化(★超ボラシナリオ)

  • ISMが45割れなど、景気指標がかなり悪い
  • 同時にインフレ指標は鈍化

→ 「景気悪化だけど利下げ期待も高まる」という、
  ハイテク株が日替わりで乱高下しやすい局面

このときはSOXLも

  • 1日で+10%、翌日−10%みたいな動きも普通にありえます。

⑤ テクニカルで見る今週のSOXL:40ドルラインを「攻防の軸」に

ファンダだけだとフワッとするので、
テクニカルもざっくり押さえておきます。

◆ 1) 今の水準と直近高安

  • 直近高値:50.76ドル(過去30日高値)
  • 直近安値:28.12ドル(11/21の安値)
  • 現在:41ドル前後 → ちょうど 高値と安値の中間よりやや上

◆ 2) 株ちゃんが意識したいライン

  • 40ドルライン:短期の分岐点
    • ここを維持できれば、
      「調整しながらも上昇トレンド継続」イメージ。
    • 割り込んで定着すると、
      「45〜50ドルまでの上昇波動が半値戻しされた」形になる。
  • 36〜38ドル:押し目候補ゾーン
    • 先週のギャップアップ前後の価格帯で、
      テクニカル的には買いが入りやすい位置。
  • 45ドル付近:今週の上値メド
    • ここを超えるには、
      「PCEがかなり良い数字」くらいの材料がほしいイメージです。

⑥ 株ちゃん的まとめ:今週のSOXLは「短期トレーダーの遊び場」、長期は“様子見もアリ」

最後に、今週のスタンス感をざっくりまとめます。

◆ 株ちゃんが感じていること

  • 先週の+30%超リバウンドで
    短期筋がかなり入っている 状態。
  • そこに、
    • Nvidia競争懸念ニュース
    • ビッグなインフレ・雇用指標
      が重なっているので、

「超短期トレーダーには最高だが、
のんびりホールド勢にはストレス週」

になりそうです。

◆ 方向性まとめ

  • ベースシナリオ:
    • 横ばい〜やや下落寄り(41ドル前後→38〜42ドルゾーン)
  • 上振れ条件:
    • PCEが予想をしっかり下回る / Powellがハト派
  • 下振れ条件:
    • ADP・PCEが強すぎて「利下げ遠のく」と解釈される

あがってください。

📘投資に関する注意事項

本レポートは情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には価格変動などのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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