どうもこんにちは株ちゃんです。
この記事では今話題の米国債券投資EDVについて分かりやすく解説します。
現在の市場環境では、米国長期債券ETFへの投資が注目されています。その中でも、EDV(Vanguard Extended Duration Treasury ETF)とTLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)の比較を通じて、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。
先に結論ですが、これからの利下げ見通し時に米国債券投資は利益を狙える投資手法となります。もちろんリスクもありますので、なぜ今が買い時なのかも含め詳しく解説しますので是非最後までご覧ください。また似た性質を持つTLTとの比較もしていきます。
是非最後までご覧ください。
それではいきましょう!
そもそもなぜ今米国債券投資が人気なのか?TMFについては以下記事で詳しく解説しています。
先に結論です。
EDVとは
EDV(Vanguard Extended Duration Treasury ETF)は、残存期間が25年以上の米国財務省ストリップス債券(ゼロクーポン債)で構成されたETFです。このETFは、金利の変動に対する感応度が非常に高く、長期的な金利低下を見込んで高いリターンを狙う投資家に適しています。
ゼロクーポン債とは?
米国財務省ストリップス債券(ゼロクーポン債)とは?
米国財務省ストリップス債券(ゼロクーポン債)は、利息が付かない債券であり、発行時に割引価格で購入し、満期時に額面金額を受け取る形式の債券です。これにより、投資家は利息の支払いを受け取る代わりに、割引価格と満期時の額面金額との差額を利益として得ます。
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特徴
- 利息の支払いがない ゼロクーポン債は、定期的な利息支払いがないため、利子収入を期待することはできません。投資家は割引価格で購入し、満期時に額面金額を受け取ります。
- 発行時の割引価格 ゼロクーポン債は額面金額よりも大幅に低い価格で発行されます。例えば、額面金額が1000ドルの債券が600ドルで発行される場合、投資家は満期時に1000ドルを受け取ります。
- 利回りの計算 ゼロクーポン債の利回りは、購入価格と満期時の額面金額の差額に基づいて計算されます。これを年間の利回りに換算するためには、複利計算が用いられます。
- 税務上の取り扱い ゼロクーポン債は利息の支払いがないため、税務上の取り扱いが異なります。債券の購入時と満期時の価格差はキャピタルゲインとして扱われますが、期間中の増加分に対しては年ごとに税金がかかる場合があります。
ゼロクーポン債のメリットデメリット
- メリットは?
-
確実なリターン ゼロクーポン債は、満期時に確実に額面金額を受け取ることができます。これにより、投資家は一定のリターンを期待できます。
金利リスクの管理 固定利回りのため、金利変動の影響を受けにくく、金利リスクを管理しやすいです。
シンプルな投資 利息の支払いがないため、投資のキャッシュフローがシンプルで、再投資リスクがありません。
- デメリットは?
-
価格変動リスク ゼロクーポン債は利息がないため、価格変動が大きくなります。金利が上昇すると、債券の価格は大きく下落します。
流動性リスク 一部のゼロクーポン債は市場での流動性が低く、売却が難しい場合があります。
税務上の課題 毎年の増加分に対して税金がかかるため、キャッシュフローが発生しないにも関わらず税金を支払う必要があります。
EDVとTLTの比較表
以下に、EDV(Vanguard Extended Duration Treasury ETF)とTLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)の基本情報、メリット、デメリットを表形式でまとめてみました。
項目 | EDV | TLT |
---|---|---|
ティッカーコード | EDV | TLT |
発行元 | Vanguard Group | BlackRock (iShares) |
設定日 | 2007年12月6日 | 2002年7月22日 |
デュレーション | 約24.5年 | 約16.70年 |
経費率 | 0.07% | 0.15% |
投資対象 | 残存期間25年以上の米国財務省ストリップス債券(ゼロクーポン債) | 残存期間20年以上の米国財務省証券 |
メリット | – 高いリターンの可能性、 低経費率、金利感応度が高い | – 高いリターンの可能性、安定した収益、 |
デメリット | – 高い金利リスク、 価格変動が大きい | – 高い金利リスク、価格変動が大きい |
EDV詳細
EDV(Vanguard Extended Duration Treasury ETF)
- 発行元: Vanguard Group
- 設定日: 2007年12月6日
- デュレーション: 約24.5年
- 経費率: 0.07%
- 投資対象: 残存期間25年以上の米国財務省ストリップス債券(ゼロクーポン債)
メリット:
- 高いリターンの可能性: 長期ストリップス債券に投資するため、金利低下時に大きな価格上昇が期待できる。
- 低経費率: 経費率が0.07%と非常に低く、コストを抑えた運用が可能。
- 金利感応度: デュレーションが長いため、金利変動の恩恵を大きく受けやすい。
デメリット:
- 高い金利リスク: デュレーションが非常に長いため、金利上昇時に価格が大きく下落するリスクが高い。
- 価格変動の大きさ: 長期ストリップス債券の特性上、価格の変動が非常に大きい。
チャート比較
TLTチャート
直近2020年の高値から大きく下落しています。
高値171ドル 現在91ドル
EDVチャート
同じく大きく下落中
高値170ドル 現在72ドル
直近高値からの騰落率はEDVのほうが下落幅が大きいです。これはデュレーションの差が影響しています。
同じような債券ETFでも中身が違うわけですね
TLTとEDVの騰落率比較
項目 | TLT | EDV |
---|---|---|
高値 | 171ドル | 170ドル |
現在価格 | 91ドル | 72ドル |
下落率 | 約46.20% | 約57.65% |
まとめ
- TLTは過去最高値から約46.20%下落しています。
- EDVは過去最高値から約57.65%下落しています。
この比較から、EDVの方がTLTよりも大きな下落率を示しています。これは、EDVがゼロクーポン債に投資しており、金利変動に対して非常に敏感であるため、価格変動が大きくなる傾向があることが一因です。
どっちに投資するかはもう好みの世界だと思います。
皆様の投資スタイルに合わせ検討していてください。
以上です。ご一読ありがとうございました。
TLTについても以下にまとめています。
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コメント
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