どうもこんにちは、株ちゃんです。
今日は ソフトバンクグループ(9984)が−9.95%の急落…これって売られすぎ?買い時なの? を、噛み砕いて分かりやすく解説していきます。
1|結論:短期は“AI期待の剥落”、中長期はまだ「AIど真ん中銘柄」
まずはシンプルに結論から。
● 今日の終値:15,390円(−1,700円、−9.95%)
→ 一日でほぼ “10%下落” の相当きつい調整。
● 過去1ヶ月:▲18〜20%の下げ
→ シンプリーウォールなどのデータでも、ここ1ヶ月の落ち込みは大きい。
急落の理由は主に次の3つ。
■ 下げ要因(ざっくり)
- ① OpenAIへの投資依存が大きすぎるリスク
Reutersによると、ソフトバンクはOpenAI株を約11%保有。
最近の試算では、
「株価に OpenAI 7,500億ドル級の価値 を織り込んでいるのでは」との指摘もあり「さすがに期待しすぎでは?」という不安が爆発。 - ② 世界で“AIバリュエーション調整”が進行中
The Economic Times でも “AI株の過熱感調整” がテーマ化。
NVIDIA・Arm・新興AI株の揺れがそのままソフトバンクにも波及。 - ③ 直近まで“上がりすぎていた”反動
4月→11月上旬で株価が 5,835円→22,255円(約4倍)。
長期ではまだ「+100%超」。
これだけ上がっていたなら、どこかで大きな戻しが来ても自然。
■ 今の評価は?
- EPS:2,142円
- PER:約8倍
→ バリュエーションはむしろ “割安寄り” に戻ってきた
結論を一言でまとめると、
「『AI期待の行き過ぎ』を戻している最中。
中長期ではまだ“AIど真ん中+物理AI”に張る大型銘柄。
押し目候補が徐々に視野に入る段階。」
2|急落の背景①:OpenAI依存への警戒
ここから細かく噛み砕いていきます。
● 「OpenAI 11%保有」が裏目に
ソフトバンクは OpenAIの大株主(約11%)。
そして最近のアナリスト試算では、
「今のSBG株価は、OpenAIに7,500億ドル(約113兆円)級の価値を織り込んでいる可能性」
という指摘も。
これに市場が反応し、
- 「期待しすぎでは?」
- 「OpenAIの評価が下がったらSBGも巻き添えでは?」
という“OpenAIショック”が起きた形。
● 海外メディアも悲観的
「SBG株急落はAIバブルの初期シグナルか」
という論調。
つまり
“AI期待の過熱” → “調整” が世界的に起きていたタイミングで
SBGは最も被弾しやすい銘柄だった のです。
3|チャートで見る現状:大相場の“半値戻し”ライン
■ 現在の位置
- 直近高値:26,000〜28,000円
- 主要サポート:18,000〜20,000円
- 今日の終値:15,390円
ざっくり言うと、
「4倍相場の半値戻し〜それ以下」
まで来ています。
■ テクニカルの重要ポイント
- 短期線(青)→ 下向き
- 長期線(黄色)→ 大きく下抜け
- 出来高:3,661万株(平均2,405万株)超え
→ 明確な“投げ売り+ロスカット”の出来高増
チャートだけ見ると、
「一度目の投げ売りは出た。
でもすぐV字よりは、横ばい〜もう一段下を探りながら底形成」
という“典型的な過熱後の調整パターン”。
4|ファンダで見る:実は今もAIど真ん中
数字面を再整理します。
■ ソフトバンクGの基礎データ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 時価総額 | 約24.3兆円 |
| 売上高 | 7.24兆円 |
| 当期純利益 | 1.14兆円 |
| EPS | 2,142円 |
| PER | 約8倍 |
PER 8倍は、日本の大型株としては やや割安。
■ AIど真ん中の「中身」
現在のSBGは、AIの“核”に直撃するポジション。
- OpenAI 11%(AIモデルそのもの)
- Arm株(GPU代替のCPU+AIチップ)
- ABBロボティクス事業を買収(約54億ドル)
→ 孫さんいわく「Physical AI戦略の中核」
つまり、
「ソフトバンクは“生成AI” + “AIを動かす半導体・ロボット”を一括で持つ唯一の日本株」
という立ち位置。
Gemini vs ChatGPT記事でも触れたように、
AIモデル自体は真似されやすいですが、
- 半導体
- インフラ
- ロボティクス
- データセンター
- 物理AI
は“長期の勝ち筋”。
SBGの路線はそこにしっかり乗っています。
5|売られすぎ?を3視点でチェック
① パフォーマンス視点
- 1ヶ月:▲18% → 売られすぎ気味
- 1年:+100%超 → 実はまだ“勝ち組”
→
短期の投げ売りはキツいが、長期で見ればまだ十分高い位置。
② バリュエーション視点
- EPS 2,142円 × PER10倍=21,420円
- EPS 2,142円 × PER8倍=17,136円
今日の株価 15,390円は PER7倍台。
ざっくり言うと、
- 17,000〜21,000円が妥当ライン
- 今はその下で 割安に突っ込んだ状態
③ リスク視点
- OpenAI評価が下がればSBGも崩れる
- AIバブル自体の調整
- ArmもAI指数も連動して動くため、ボラは極めて高い
ただし…
AI競争はむしろ激化しており
半導体・インフラ・物理AIは長期追い風
という構図は変わらず。
→
短期はリスク大、中長期はストーリー継続。
6|明日以降の注目ポイント&考え方
■ 注目ポイント
- OpenAIの新しい資金調達・規制・IPO報道
- NVIDIA・Arm・SOX指数の動き
- 日経平均のリスクオン/オフ
- SBGの自社株買い・追加投資IR
■ スタンス別の考え方
● 短期トレーダー
- 15,000円を割る場面で“下ヒゲ反発”が出るか
- 出来高急増+陽線反発なら短期リバ狙い
● 中長期AI投資家
- 15,000 → 14,000 → 13,000 と 段階的な分散買い が有効
- AIど真ん中に長期で張るなら「押し目を拾う局面」
● 慎重派
- 18,000〜20,000円を回復してから
→ 上昇トレンド転換を確認してエントリー
まとめ:押し目候補には入りつつあるが、AIリスクの大波に注意
最後にもう一度まとめると…
ソフトバンクGは“AI期待の過熱”が剥がれている途中。
バリュエーション的には押し目ゾーンに入りつつある。
ただしOpenAIリスク・AIバブル調整が続くため、
短期の乱高下は覚悟が必要。
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