どうもこんにちは、株ちゃんです。
まず結論からいきますね。
0.結論:今週「鬼下げ」からの“来週リバ候補”3銘柄
今週の日本株は、AI・半導体関連を中心にドカンと売られましたが、
その中でも「業績はむしろ好調」「地合い要因で売られすぎ」のリバウンド候補として、
来週の上昇期待銘柄はこの3つをピックアップします。
- ① アドバンテスト(6857)
→ AI半導体テスト需要で 今期2度目の上方修正。なのに▲12%超の急落は“行き過ぎ調整”感 - ② イビデン(4062)
→ NVIDIA向け基板ど真ん中で、AIサーバー向け基板の 生産能力を27年までに2.5倍へ。今回の▲9%安は“AIセクター一括売り”色が濃い。 - ③ トーメンデバイス(2737)
→ サムスン半導体の日本唯一の販売特約店。経常利益+26%・通期も過去最高益に上方修正した直後に▲12%超の急落で、短期的な押し目候補。
もちろん、「必ず上がる」という話ではなく、
“来週リバウンドが入りやすそうな3銘柄”を、地合いと業績から整理しただけ、という前提で見てもらえればと思います。
1.今週の「鬼下げ」相場をざっくり整理
まず、なぜここまで一気に売られたのかを一回整理します。
- 11月21日(金)の東京市場
- 日経平均は 一時▲1,200円超の急落。
- 値下がり率上位には、トーメンデバイス・三井金属・アドバンテストなど 半導体・非鉄金属がズラッと並ぶ 形になりました。
- 背景として言われているのは、
- 「AI・半導体ブーム終焉への不安(バリュエーションが高すぎるのでは?)」
- 「米利下げが遠のくかも? → 金利上昇懸念でグロース株に逆風」
- ただし、
- 不動産・生活必需品・自動車など 内需系には上昇銘柄も多く、全面パニックではない という指摘もあり、
「主にAI・半導体の過熱部分が一気に冷やされた」という色合いが強いです。
- 不動産・生活必需品・自動車など 内需系には上昇銘柄も多く、全面パニックではない という指摘もあり、
ざっくり言うと、
「AI・半導体ど真ん中銘柄だけを集中してぶん投げた1日」
というイメージです。
だからこそ、“業績が崩れていない銘柄”の中から、来週の戻り候補を拾うという発想が出てきます。
2.銘柄① アドバンテスト(6857):決算絶好調なのに▲12%安
2-1.今週の下げ方
- 11/21終値:18,315円(前日比 ▲2,520円、▲12.1%)
- 前日まで、NVIDIA好決算や自社決算上方修正への期待で グイグイ上がっていた反動 という面が強いです
2-2.足元の業績・テーマをざっくり
- 事業内容
→ 半導体検査装置で世界首位級。AI半導体・HBMメモリなど、先端半導体のテストに必須の企業。 - 2026年3月期 第2四半期(7–9月)
- 売上高:前年同期比+38.0%
- 営業利益:+70.7% と大幅増益。
- 通期見通し
- 純利益予想を 2,215億円 → 2,750億円(前期比+70.6%) に「今期2度目の上方修正」。
- AI向け高性能半導体やHBM向けテスタ需要が「想定以上に強い」と会社側もコメント
2-3.それでも売られた理由と「来週リバ期待」のポイント
売られた主な理由(短期視点)
- 直前までAI期待で株価が急騰していた
→ 「NVIDIA好決算 → とりあえず半導体全部買い」の巻き戻し。 - 米国でのNVIDIA株の伸び悩み・金利観測の変化で、
「AIバブルいったん冷やそうか…」という投資家心理。
それでもリバウンド候補として見る理由
- 決算はむしろ “絶好調+大幅上方修正”
- 半導体の複雑化・AI/HBM需要の構造的な伸びを背景に、
「2026年以降も強い需要が続きそう」と会社自身も見ている。 - つまり、 「業績は崩れていないのに、AIセクター一括売りでまとめて殴られた」
という形なので、地合いが少し落ち着けば、短期的な戻りが入りやすいポジション。
3.銘柄② イビデン(4062):NVIDIA向け基板ど真ん中の調整
3-1.今週の下げ方
- 11/21終値:11,330円(前日比 ▲1,205円、▲9.61%)
- 値下がり率ランキングでも上位に入るレベルの下落でしたが、掲示板などを見ると
「決算は良かったのに地合いで連れ安」という雰囲気が強いです。
3-2.ビジネスと業績をざっくり整理
- 事業内容
- 半導体パッケージ基板の世界大手。
- NVIDIAのAI向け半導体に不可欠な高性能パッケージ基板を供給しているとされ、先端品では非常に高いシェア。
- AIサーバー向けの増産計画
- 決算資料などで、AIサーバー向け基板の生産負荷を2027年までに約2.5倍に引き上げる計画が示されています。
- 岐阜県の新工場など、大規模な設備投資も進行中。
- 2026年3月期 第2四半期(4–9月)
- 売上高:1,954億8,500万円
- 経常利益:前年同期比+9.4% と増益。
- まだ投資負担も大きい時期ですが、売上・利益とも増加トレンドです
3-3.「投資負担期の調整」かつ「AIど真ん中」のリバ候補
ポイントを噛み砕くと、
- 足元は
- 設備投資と減価償却の負担で利益率はやや重い
- でも 売上成長とAIサーバー向け比率の上昇 で、中長期の成長余地は大きい。
- 今週の下落は、
- 「AI・半導体関連をまとめて売った」流れで、
イビデン単独のネガティブ材料は特に出ていない という状況。
- 「AI・半導体関連をまとめて売った」流れで、
なので、来週にかけて
「AIテーマはまだ続く」「設備投資の果実はこれから」という視点が意識されれば、
短期的な売られすぎ修正(リバウンド)が入りやすいポジション
と見ることができます。
4.銘柄③ トーメンデバイス(2737):サムスン特約店+過去最高益上方修正直後の▲12%安
4-1.今週の下げ方
- 11/21終値:10,530円(前日比 ▲1,510円、▲12.54%)
- 東証プライムの下落率1位。チャート的にも“出来高を伴うドーン下げ”の形です。
4-2.ビジネスモデルと足元業績
- 会社の立ち位置
- 豊田通商グループの半導体商社。
- サムスン電子の日本における唯一の販売特約店として、DRAM・フラッシュメモリなどを扱うメーカー系商社。
- 「商権」と「人材」を武器に、サムスンの最先端半導体を安定供給できるのが強み。
- 2026年3月期 第2四半期決算(4–9月)
- 売上高:2,430億8,900万円
- 経常利益:前年同期比+26.0%の69.9億円。
- 通期見通し
- 経常利益予想を 65億円 → 90億円(前期73.7億円)に上方修正。
- 一転して +22%増益・過去最高益更新見通し となっています。
- 背景には、
- 生成AI向けメモリ需要の拡大で、市場価格が上昇
- サムスン製メモリの販売が好調だったことが挙げられています。
4-3.それでも▲12%売られた=“行き過ぎ”を狙うタイプ
ここもアドバンテスト・イビデン同様、
- 「決算はむしろポジティブ」
- 「通期見通しも上方修正」
という中で、AI・半導体関連一括での見直し売りに巻き込まれた格好です。
メモリ市場はボラティリティが激しいので、
- 「AIブーム一巡・メモリ価格調整」
- 「サムスンの設備投資動向」
などのリスクは当然ありますが、
“好決算・上方修正の直後に▲12%叩き売られた” という事実だけを見ると、
「短期的には売られすぎゾーンに入った可能性がある」
と考える投資家は多いはずです。
5.3銘柄をまとめて比較してみる
ざっくり表にすると、こんなイメージです。
| 銘柄 | テーマ | 今週の下落率(11/21) | 足元業績トピック | 来週の注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| アドバンテスト (6857) | AI半導体テスト装置 | 約▲12% | 売上+38%、営業益+70%、通期純利益を今期2度目の上方修正。AI/HBM向けテスタ需要が急増。 | AI・半導体関連のセンチメントが落ち着けば、業績を材料にリバウンドが入りやすいポジション。 |
| イビデン (4062) | NVIDIA向けパッケージ基板 | 約▲9.6% | AIサーバー向け基板生産能力を27年までに2.5倍へ。売上・経常益とも増益基調。 | AIサーバー投資継続が再確認されれば、「投資負担期の成長株」として見直し余地。 |
| トーメンデバイス (2737) | サムスン半導体商社 | 約▲12.5% | 経常益+26%、通期経常を65億→90億に上方修正、過去最高益見通し。 | メモリ市況やサムスン動向次第だが、好決算直後の急落は短期的な押し目と見る向きも。 |
6.来週に向けてのシナリオと、読者への次の提案
6-1.来週(11/25〜28)の全体シナリオをざっくり
- 市場予想では、
日経平均のレンジは 47,000〜50,000円程度 と見ている向きもあり、
「AI・半導体を見極めつつ、内需株への資金シフトにも注目」というコメントが出ています。 - つまり、
- AI・半導体は“主役だけどボラティリティも大きい”セクター
- 「NVIDIAや米金利の動き次第で、リバウンドもあればもう一段の調整もあり得る」
という、かなり“二方向”があり得る局面です。
6-2.鬼下げ銘柄を見るときのチェックポイント
短期のリバウンド候補を探すとき、僕ならざっくりこんな順番で見ます。
- ① 決算・業績は崩れていないか
- むしろ上方修正なら「地合い要因の可能性」が高い
- ② 下げた理由が“その銘柄固有”か“セクター全体”か
- 不祥事・大型減益 → 短期リバ狙いでも注意
- セクター一括売り → リバウンド候補になりやすい
- ③ テーマはまだ生きているか
- AI・半導体は、短期の過熱感はあれど、中長期では構造的な成長テーマという見方が多い
- ④ 出来高・流動性
- 出来高がそこそこある銘柄のほうが、短期の戻りを取りやすい
今回挙げた3銘柄は、このチェックリストで見ると、
「業績堅調+AIど真ん中+一日でまとめて売られた」
という共通点があります。

ChatGPT×株式投資 -即活用できるプロンプト100選- ChatGPTプロンプト100選シリーズ
本書 『ChatGPT×株式投資 -即活用できるプロンプト100選-』 は、
投資家が今すぐ使えるChatGPTプロンプトを100種類収録した、実践的な指南書です。
✔ 情報収集の時間を短縮し、より正確な投資判断を下したい
✔ AIを活用して、市場動向の分析・予測を強化したい
✔ 投資リスクを管理し、シナリオ分析を取り入れたい
✔ 決算やニュースを素早く解析し、投資戦略に活かしたい
こんな悩みを持つ投資家にピッタリの一冊です!
ChatGPT×株式投資 -即活用できるプロンプト100選- 2 : NISA・高配当株・米国株・ETF・決算・ポートフォリオをAIで最速分析する方法 ChatGPTプロンプト100選シリーズ
『ChatGPT×株式投資 即活用できるプロンプト100選 2』は、
AI時代の投資家が“勝つため”に必要な100本の即戦力プロンプトを収録した、完全実践型ガイドです。
本書では、ChatGPTを活用した株式投資の「情報収集」「整理」「分析」「判断」を劇的に効率化する方法を解説。
決算分析やチャート解釈、ニュース評価、経済指標の読み解きまで、これ一冊で完結します。
ChatGPT×株式投資 最強プロンプト大全100選
本書『ChatGPT×株式投資 最強プロンプト大全100選』は、AIを使って「決算」「株価予測」「経済指標」「チャート分析」「ポートフォリオ診断」までを自動化するための実践ガイドです。
これまでプロのアナリストだけが行っていた高度な分析を、ChatGPTに質問するだけで再現可能。
100のプロンプトをカテゴリ別に体系化し、初心者でも迷わず使えるように設計しました。
ChatGPT投資大全: AIで“感情ではなく再現性”を手に入れる 最強の投資戦略
本書『ChatGPT投資大全』は、
株価チャート・出来高・決算・マクロ経済・ニュース・心理まで、
投資に必要な分析工程を ChatGPTで体系的に自動化 するための実践バイブルです。
AIがあなたの「第二の脳」となり、
最短3分でチャート分析 → マクロ整理 → 戦略作成 → 振り返り
までを行えるように設計しています。
価格も抑えめにしています。















