どうもこんにちは、株ちゃんです。
結論から先に言うと──
JX金属は「短期の売られすぎ+中期の調整局面が継続」しており、1,500〜1,450円のサポート帯を試しやすい週。ただし中長期の業績や銅市況の見通しは依然強く、1,300〜1,450円は中期の“拾われやすい買いゾーン”になりやすいです。
今日はいま起きている下落の理由、チャート形状、需給、業績とのバランス、そして適正価格(フェアバリュー)まで、できるだけ噛み砕いて整理します。
1|ざっくり今週のポイント
まずは簡潔にまとめると…
- 株価:1,601円(前日比 -6.18%)で大幅安
- RSI:32.5 → 売られすぎ水準に接近
- 出来高急増(57.79M)で“投げ売り”の気配
- 高値2,339 → 直近1,578までわずか1か月で▲32%の急落
- チャートは「下降ペナント」を形成中
- 1,450〜1,300円が強い買い支えが来るゾーン
- 業績は安定(ROE 11.8%、売上高7,743億円級)→長期は堅い
- PER21倍、PBR2.35倍 → コモディティ株としてはやや割高
- EPS80.29から見るフェアバリューは 1,520〜1,800円帯
2|直近の値動き(11/11〜11/21)の復習
ざっくり言うと 「急騰のあとに高速で利益確定が進んだ」 という流れです。
| 日付 | 終値 | 変化率 | 出来高 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 11/21 | 1,601 | -6.18% | 57.7M | 完全に投げ売り。RSI急低下 |
| 11/20 | 1,707 | +5.53% | 32.9M | 一瞬リバ→続かず |
| 11/19 | 1,617 | +0.09% | 46.7M | 上値重い |
| 11/18 | 1,616 | -10.45% | 34.7M | 大陰線を形成 |
| 11/17 | 1,804 | +4.82% | 30.2M | 決算リバ?のような動き |
| 11/14 | 1,721 | -7.82% | 41.0M | 下落開始 |
この一連の動きを見ると……
● 投資家の心理
- 上昇が早すぎたため、逃げ遅れ組の投げ売りが連鎖
- コモディティ(銅相場)が軟調で短期資金が撤退
- 機関の利確タイミングと重なり、需給が悪化
3|チャート分析:下降ペナント+支持線
■ 現在の形は「下降ペナント」
- 高値切り下げライン(約2,300 → 1,900 → 1,700)
- 安値も切り下げ
- トレンドラインの収束点は 1月末〜2月初旬
■ 今落ちやすいサポート帯
黄色のゾーン(1,450〜1,300円)は過去の出来高とVWAPが集中しており、以下の理由で“止まりやすい”
- 9〜10月の上昇起点
- 75日線付近
- 大口の買いが入った価格帯
- TradingView出来高プロファイルの厚いゾーン
■ RSI(32.5)は「売られすぎ寸前」
- RSI 30以下は反発しやすいゾーン
- 今は限りなく近い
→ 1,580〜1,550円で一度止まり、1,450円を試す展開 が基本シナリオです。
4|ファンダメンタル(業績)と株価がズレている理由
JX金属は業績面では“悪くない”どころか、かなり安定しています。
- 売上高:7,743億円
- EPS:80.29
- ROE:11.8%(製造業として高め)
- PBR:2.35 → 期待が高め
本来ならここまで売られる内容ではありません。
ではなぜ下がる?
理由はシンプルで、
●「銅の先物が下がっている」
→ 金属株の宿命で、銅市況が下がると短期の資金が一気に抜ける
●「需給悪化」
→ 10〜11月前半で“上げすぎ”だったため利確が連鎖
●「海外勢のリスクオフ」
→ 日経平均利確と同時に金属株にも売り
●「チャートが完全に下方向」
→ アルゴリズムも売りを加速
つまり業績ではなく“チャートと需給が悪い”ため下がっている局面です。
5|フェアバリュー(適正価格)の算定
EPS 80.29
業界PER(非鉄金属・資源系の平均PER)= 17〜22倍
このレンジでフェアバリューを計算すると:
■ 弱気(PER 17倍)
80.29 × 17 = 1,365円
■ 中立(PER 19倍)
80.29 × 19 = 1,525円
■ 強気(PER 22倍)
80.29 × 22 = 1,766円
✔ 結論:フェアバリューは「1,520〜1,760円帯」
6|今週(11/25〜)の見通し
結論をさらに噛み砕くとこんな感じです。
■ 【短期】1,550円を割るかが焦点
- 割れば1,450円
- そこも割れば1,350円
- RSI的にはそろそろ自律反発が出やすい
■ 【中期】下降ペナントの下限(1,300円付近)が最強サポート
- ここは大口が買いやすい位置
- 反転するとトレンド転換の可能性
■ 【長期】業績は堅いので下がれば下がるほど割安に
- 銅市況が落ち着けば反転しやすい
- 2026年の決算(2月4日)が上昇のトリガーになる可能性あり
▼ 今週の価格レンジ予想
- 上値:1,660円(5日線・下降トレンドライン)
- 下値:1,450円(強サポート)
▼ 今後の注目ポイント
- 銅先物の反発
- 中国のPMI・金属需給
- 円安の進み具合
- 日経平均の調整が一服するか
- 下降ペナントの下抜けor上抜け
できれば1,800円くらいまでいってほしい・・

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