【JX金属(5016)チャート分析】下降トレンド継続?反発の条件は「金利・円・材料」の3点セット_12/15

どうもこんにちは、株ちゃんです。
今回はJX金属(5016)のチャートをベースに、今週の経済指標イベントも絡めて見通しを噛み砕いて考察します。

目次

結論

・チャートは下降トレンドラインの下で推移、まだ上抜け未達
・ただし安値は固まりつつあり、1,650円台は下値の芯になりやすい
・来週は米CPIと日銀イベントで「円高/円安」が振れやすく、株価も連動しやすい
・上は1,800円が最初の壁、次が1,880円前後(中期線ゾーン)
・下は1,650円割れが警戒ライン。割ると1,600円割れも意識される

ここから、根拠を順番にいきます。

1.いまのJX金属、足元の数字と投資家心理

直近の板・統計を見ると、株価は1,750円前後。
PERは22倍、EPSは80.5円、配当利回り(予測)は1.19%あたり。

出来高は12.99Mで、30日平均出来高が26.97Mなので、足元は「盛り上がり切ってない」状態。
つまり、強烈な買いトレンドというより、様子見が増えてる局面です。

ここで大事なのは、こういう時って
材料(指標やニュース)で一気に出来高が戻ると、上にも下にも振れやすいってこと。
来週はまさに、その「材料週」です。

2.チャートの形:下降トレンドの中での“戻り局面”

チャートは分かりやすく言うと「下向きの天井(下降トレンドライン)」が効いてます。
何度も上値を叩かれて、戻っても戻っても跳ね返される形。

一方で、11月後半〜12月にかけては
下値が1,650円〜1,700円付近で支えられて、揉み合い(ボックス)気味。

つまり今は
・上:下降トレンドライン+1,800円の壁
・下:1,650円前後の支え
この間で「方向決めの最終局面」って感じです。

ここで上に抜ける条件はシンプルで
終値で1,800円を超えて、翌日以降も維持できること。
逆に、1,650円を割ってくると「下に抜けた」判断が増えやすいです。

3.来週の経済指標がJX金属に効くルート

JX金属は、来週はこの3ルートで動きやすいです。

① 円(ドル円)ルート
米CPIや米雇用統計で米金利が動く
→ ドル円が動く
→ 日本株の地合いが変わる
→ JX金属もリスクオン/オフで振れる

② 金利ルート
インフレが落ち着けば金利が下がりやすい
→ グロースだけじゃなく、株全体に安心感
→ 反発局面だと出来高が乗りやすい

③ 市況・景気ルート
PMIや製造業指標が弱いと
→ 景気懸念=素材・景気敏感が売られやすい
逆に「悪くない」なら戻りが出やすい

要するに来週は、会社固有の材料よりも
マクロで「買い気が戻るか/冷えるか」で動きやすい週です。

4.来週の注目指標スケジュール(表)

日時(日本時間)イベント市場の見方(超ざっくり)
12/15(月) 8:50日銀短観景気認識が強い → 利上げ観測が強まりやすい(円高寄り)
12/15(月) 22:30NY連銀製造業景気指数製造業が悪化しすぎると素材・景気敏感株に逆風
12/16(火) 22:30米・小売売上高(10月)強すぎ → 金利上昇懸念、弱すぎ → 景気懸念
12/16(火) 22:30米・雇用統計(11月)「ほどほど」が株に一番良い(強すぎ/弱すぎは両方イヤ)
12/16(火) 23:45米PMI速報(12月)50割れ警戒、50維持なら安心感
12/17(水) 8:50日本・貿易統計/機械受注円・景況感に波及(反応は限定的なことも多い)
12/17(水) 22:15ウォラー理事(FRB)発言利下げ・金利観測が揺れると株が振れやすい
12/18(木) 早朝マイクロン決算半導体地合いに影響 → 日本株にも波及しやすい
12/18(木) 22:30米CPI(11月)今週最大の山。上振れは株に痛い
12/19(金) 8:30全国CPI(日本)日銀観測に直結、円が動きやすい
12/19(金) 正午頃日銀会合終了据え置き/示唆次第で日本株の空気が変わる
12/19(金) 15:30植田総裁会見為替が動く → 株が動く(特に後場)
12/19(金) 24:00米PCEデフレーター等週末の金利観測の締め、月末相場の材料

この並び、正直「材料多すぎ」なんですが、
JX金属目線で一番効きやすいのは
米CPI → 金利 → ドル円 → 日本株全体、ここです。

5.株価シナリオ:上・下の分岐点

強めの反発シナリオ(上に行く)
・米CPIが無難(上振れしない)
・日銀イベントで円高が加速しない
この場合、リスクオンが戻りやすく
JX金属はまず1,800円トライが現実的になります。
勢いがつけば、1,880円前後(中期線のゾーン)が次の関門。

ただし、1,800円は「戻り売りが出る場所」なので
上抜けても一回押される想定はしといた方がいいです。

調整シナリオ(下に行く)
・米CPIが上振れ→金利上昇
・日銀がタカ派寄り→円高加速
こうなると日本株が重くなりやすく、JX金属も巻き込まれます。
この時の注意は1,650円割れ。
割った瞬間に、次の買い手が一段下まで待つ動きが出やすいです。

6.株ちゃん的まとめ:見方は「ライン+指標の答え合わせ」

JX金属は、言い方きついけど
テクニカルだけで当てにいくのは難しい週です。
理由はシンプルで、指標で為替と金利が振れるから。

だからやることは2つだけでOKです。

・価格:1,800円を終値で超えて定着できるか
・リスク:1,650円を割ったら空気が変わる

そしてイベント後に見るのは
米CPIと日銀関連で、ドル円がどっちに走ったか。
ここが見えたら、チャートの“次の一手”が決まります。

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