JX金属高値から-31%爆下げ・・現状と買い時かをわかりやすく解説します。

どうもこんにちは、株ちゃんです。
今日は、上場来高値圏から爆下げ中昨日は‐10%と大幅安となった「JX金属(5016)」について、今は買い時なのかどうかを、できるだけ噛み砕いて整理していきます。

まず結論から言うと、

  • 業績そのものは「好調&上方修正」で、会社のストーリーは崩れていない
  • ただし、
    • 決算に対する期待が高すぎた反動
    • 利益率の鈍化への警戒
    • 全体相場の調整
      が重なって、チャート的にはまだ“落ちているナイフ”寄り
  • 個人的には
    • 1,500~1,600円前後の「押し目ゾーン」で
    • 出来高を伴った下げ止まりが見えてから、
      分割で拾うのが現実的かな…という局面

こんなイメージです。わかりやすく解説していきます。

youtubeでも動画で解説しています。


目次

1.今回の「爆下げ」で何が起きた?

まずは足元の値動きから。

  • 11月18日→ 一日でほぼ10%の大陰線
  • 始値1,761円
  • 10日・50日移動平均線(約1,880円前後)は、すでに株価の“だいぶ上”
    短期・中期トレンドともに上昇一服から調整モード入り

市場全体も、この日は日経平均が寄り付きから500円超マイナススタートと、リスクオフの雰囲気でした。

つまり、

  • 全体相場の地合い悪化
  • JX金属個別の「失望売り&投げ売り」
  • 信用組のロスカットが雪だるま式に出た

この3つが同時に起きている、というイメージで見るとスッキリします。


2.決算は悪かったの?数字をざっくり整理

「そんなに売られてるなら、決算が相当悪かったのでは?」
と思うかもしれませんが、数字だけ見ると実はかなり良好です。

最新の2026年3月期第2四半期決算(4~9月)のポイントはこんな感じ。

  • 連結最終利益:429億円(前年同期比+16.9%)
  • 通期最終利益の会社予想:
    700億円 → 790億円へ上方修正(前期682億円)
  • 年間配当:18円 → 21円へ増配

数字だけ見れば、どう見ても「好決算+上方修正+増配」です。

それなのに株価は下落…。
ここに投資家心理の“ズレ”があります。

下落の背景(ざっくり)

  1. 期待先行の反動
    • そもそもJX金属は、
      「AI関連」「半導体材料」「世界シェアNo.1製品を多数」
      といったテーマ性で、決算前から株価がかなり先回りして上がっていました。
    • そのため「よほどスゴい数字じゃないと物足りない」という状態に。
    • 実際に決算は良かったものの、「思ったほどインパクトがない」と見られ、材料出尽くし→利益確定売りが出たと考えられます。
  2. 利益率の低下へのモヤモヤ
    • 7~9月期単体で見ると、
      営業利益率は 26.4% → 19.7%へ低下
    • 「売上も利益も伸びているが、稼ぐ効率は落ちてきているのでは?」
      という不安が出やすい決算内容でした。
  3. 好決算なのに株価が下がる=“今後”への警戒シグナル
    • 投資家は“過去の数字”ではなく、“これから数年”を見ます。
    • 「AI関連銘柄の加熱感」「半導体サイクルのピークアウト懸念」も重なり、
      一度ポジションを軽くしておこう、という動きが出ていると考えられます。

3.そもそもJX金属ってどんな会社?中長期の強み

ざっくり言うと、「AIやスマホ、自動車に欠かせない“素材”で世界トップシェアを握る会社」です。

代表的な製品イメージはこんな感じ。

製品・分野世界シェアの目安ざっくり役割
半導体用スパッタリングターゲット約60%AIサーバー・高性能半導体の“薄膜材料”
高純度タンタル粉などレアメタル約50%コンデンサ、5G通信機器など
FPC用圧延銅箔約80%スマホ・自動車の配線材料

ポイントは、

  • 完成品メーカーじゃなく“部品・素材側”なので、表に出にくいが代替しづらい
  • AIサーバー、スマホ、自動車の“すべてにまたがる”ため、
    どこか一つの分野が伸びても恩恵を受けやすい

という、「地味だけど実は世界のど真ん中」という立ち位置にあることです。

中長期ストーリーとしては、

  • AIサーバー投資が続く限り、半導体用材料の需要は腰が強い
  • EV・自動運転・データセンター拡大など、10年スパンでの追い風は強い

なので、今回の下落だけで「もうダメな会社」と見るのは、さすがに行き過ぎかな…という印象です。


4.チャートで見る「今の位置」ざっくり整理

  • 上場後:
    約800円台 → 2,200円近くまで、ほぼ一直線の上昇
  • その後:
    高値を切り下げる「三角持ち合い」っぽい形で、上値が重くなる
  • 11月18日:
    • 重要そうだった1,700円前後の水平ラインを一気に割り込む
    • 10日・50日線もまとめて下抜け
    • 黄色でマークしている1,500~1,600円あたりが「押し目候補ゾーン」

イメージで言うと、

「上昇第1章」は終わり。
今は、第2章の“調整パートのどこまで潜るか探っている途中”

という感じです。

チャート的なチェックポイント

  • 1,500~1,600円のゾーンで
    • 長い下ヒゲ
    • 出来高急増
    • 陽線で終わる
      といった“投げ売り完了サイン”が出るかどうか
  • その後、
    • 10日線が横ばい~上向きにねじれてくる
    • 安値を切り上げる形になるか

このあたりが、「落ちているナイフ」から「押し目」へと変わるポイントになりそうです。


5.今は買い時?シナリオ別に考えてみる

ここが一番気になるところだと思うので、
短期・中期でざっくり分けて整理してみます。

① 短期トレード目線

  • まだ下落の勢いが強く、リバウンド狙いは“逆張り”色がかなり強い
  • 1日で‐10%の大陰線のあと、
    • もう一段の売り
    • あるいは“自律反発 → もう一回下落”
      といったパターンもよくあります。
  • デイトレ・スイングなら、
    • 「1,500円台前半までの下振れもあり得る」と見て
    • 損切りラインをかなりタイトに決めて入る必要がありそう

→ 正直、短期で“買い時!”と胸を張れる位置ではない、というのが本音です。

② 中期(1~3年)目線

  • 業績は好調&上方修正、AI・半導体材料の成長ストーリーも継続中
  • 一方で、
    • IPOからまだ日が浅い
    • 高値からの調整局面に入ったばかり
      という点は無視できません。

中期投資として考えるなら、個人的にはこんなイメージです。

  • 1,600円台:
    → まだ「調整の入り口」かもしれない
  • 1,500円前後:
    → チャート上のサポートゾーン&投げ売りの本番になりやすい水準
  • このゾーンで
    • 何回かに分けて買う(3~4回に分割)
    • 1,300円台まで落ちても耐えられるポジションサイズにしておく

「一気に勝負」ではなく、
“長いお付き合い前提で少しずつ席を取りにいく” イメージが合っているかなと思います。


6.これからチェックしたいポイント

最後に、「今後どこを見ていけばいいか?」を整理して終わります。

  • 業績関連
    • 次回決算で
      • 利益率が再び改善しているか
      • 上方修正した790億円の達成ペースが維持できているか
  • マクロ・需給
    • AIサーバー投資の勢い(主要半導体メーカーの決算コメントなど)
    • 銅など資源価格の動きと、中国の精錬能力増強の影響
    • 全体相場(特にAI関連・半導体株)のリスクオフがどこまで続くか
  • チャート
    • 1,500~1,600円ゾーンでの値動き
    • 出来高の増減(“投げ売り完了”のサインが出るか)
    • 再び10日・50日線の上に株価が戻れるかどうか

最後までご覧いただきありがとうございました!

📘投資に関する注意事項

本レポートは情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には価格変動などのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

本の画像をクリックでAmazonサイトに飛びます。

ChatGPT×株式投資 -即活用できるプロンプト100選- ChatGPTプロンプト100選シリーズ

本書 『ChatGPT×株式投資 -即活用できるプロンプト100選-』 は、
投資家が今すぐ使えるChatGPTプロンプトを100種類収録した、実践的な指南書です。

✔ 情報収集の時間を短縮し、より正確な投資判断を下したい
✔ AIを活用して、市場動向の分析・予測を強化したい
✔ 投資リスクを管理し、シナリオ分析を取り入れたい
✔ 決算やニュースを素早く解析し、投資戦略に活かしたい

こんな悩みを持つ投資家にピッタリの一冊です!

ChatGPT×株式投資 -即活用できるプロンプト100選- 2 : NISA・高配当株・米国株・ETF・決算・ポートフォリオをAIで最速分析する方法 ChatGPTプロンプト100選シリーズ 

ChatGPT×株式投資 即活用できるプロンプト100選 2』は、
AI時代の投資家が“勝つため”に必要な100本の即戦力プロンプトを収録した、完全実践型ガイドです。

本書では、ChatGPTを活用した株式投資の「情報収集」「整理」「分析」「判断」を劇的に効率化する方法を解説。
決算分析やチャート解釈、ニュース評価、経済指標の読み解きまで、これ一冊で完結します。

ChatGPT×株式投資 最強プロンプト大全100選 

本書『ChatGPT×株式投資 最強プロンプト大全100選』は、AIを使って「決算」「株価予測」「経済指標」「チャート分析」「ポートフォリオ診断」までを自動化するための実践ガイドです。

これまでプロのアナリストだけが行っていた高度な分析を、ChatGPTに質問するだけで再現可能。
100のプロンプトをカテゴリ別に体系化し、初心者でも迷わず使えるように設計しました。

ChatGPT投資大全: AIで“感情ではなく再現性”を手に入れる 最強の投資戦略 

本書『ChatGPT投資大全』は、
株価チャート・出来高・決算・マクロ経済・ニュース・心理まで、
投資に必要な分析工程を ChatGPTで体系的に自動化 するための実践バイブルです。

AIがあなたの「第二の脳」となり、
最短3分でチャート分析 → マクロ整理 → 戦略作成 → 振り返り
までを行えるように設計しています。

価格も抑えめにしています。

UdemyでChatGPT×株式投資活用講座を開設しています。
【ゼロから始めるAI投資】いちばんわかりやすい「ChatGPT×株式投資」実践講座
画像クリックでUdemyサイトへ移動します。

管理人

当サイト管理人です。総youtube登録者15,000名様で「大切な資産を着実に増やし投資も楽しむ」をモットーに日々投資情報を発信しています。

ご一読ありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

当サイト管理人です。youtube登録者5,800人で「大切な資産を着実に増やし投資も楽しむ」をモットーに日々投資情報を発信しています。

目次