【結論】
JX金属は“調整ゾーンに完全突入”。短期はまだ下方向のリスクが勝ち、1,450〜1,550円が当面の下値候補。
ただし、1,700円台の戻りラインを明確に回復できれば、トレンド転換の芽が出るという局面です。
理由をざっくり言うと、
- 急騰局面(8〜10月)に対する**“正常な押し目より深い調整”**になっている
- 出来高が増えたまま下落 → 投げ売り・ロスカットが混じる“力のある下げ”
- 市況的にも銅価格・金属市況が弱め
- 金利上昇で素材株は逆風気味
- チャートは三角持ち合い下抜け → 調整ゾーン入り
という感じですね。
では、1週間単位でどう動いたのか、数字で整理しながら見ていきます。
【1. 今週の値動き(5日間の騰落まとめ)】
まずは、今週のJX金属の動きを表にまとめます。
■ 今週の騰落データ(11/17〜11/21)
| 日付 | 終値 | 前日比 | 変化率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 11/21 | 1,601.5 | -105.5 | -6.18% | 57.79M |
| 11/20 | 1,707.0 | +89.5 | +5.53% | 32.92M |
| 11/19 | 1,617.5 | +1 | +0.09% | 46.79M |
| 11/18 | 1,616.0 | -145 | -10.45% | 34.77M |
| 11/17 | 1,804.5 | +66.5 | +4.82% | 30.23M |
ざっくり言うとこうです↓
●上昇は2日だけ
●下落は3日、しかも下げ幅が大きい
●特に 11/18 と 11/21 の2回、出来高を伴う急落
【2. 市況(マクロ・素材市況)の影響】
JX金属は、特に銅・ニッケルなど非鉄金属の市況に強く連動します。
今週は、
- 米10年債利回りが再び上昇
- 中国PMI低迷
- 銅とニッケル価格が軟調
- 日本株全体も素材セクターが冴えない
という「逆風コンボ」が重なりました。
特に銅価格は 4.0ドル → 3.85ドル台へ下落基調(※LME動向によると)。
JX金属の業績は銅の精錬からの利益が大きいので、銅の下落は短期的には素直に株価マイナスです。
【3. チャート分析:今どこにいる?どこまで落ちうる?】
■ ① 大きな流れ:三角持ち合いの下に抜けた
チャートでは明確に、
- 上値を切り下げる下降トレンドライン
- 50日線を割り込み
- 直近の横ばいサポート(1,750円付近)を下抜き
- 現在は 1,450〜1,600円の“調整ボックス”
に入っています。
「上昇トレンド→横ばい→下目線に変化」
という流れです。

■ ② 下値のメド:黄色の調整ゾーン(1,450〜1,550円)
チャートの黄色の帯は、
- 過去に出来高が集中
- ローソク足も揉み合っている
- 投資家が“買って・売って・迷って”いた価格帯
つまり “価格が止まりやすいゾーン” です。
よって目先の下値候補は
● 第1ターゲット:1,550円
● 最終ライン:1,450円
この範囲に入ると買いが入りやすくなります。
■ ③ 上値のメド:1,700〜1,780円
逆に戻り売りが出やすいのは、
- 青:10日線(1,779円付近)
- 黄色:50日線(1,879円付近)
- 過去の水平線(1,750円)
ここを一発で抜けるのはかなりハード。
なので買い目線に切り替わるには
● 1,780円を明確に突破
→ さらに1,850円台で定着
が必要です。
【4. 今週の総括:上昇の反動+悪材料の重なり】
JX金属は8月〜10月にかけ、
約1,000円 → 2,200円まで “ほぼ倍” の急上昇。
過去の経験上、
こういう急騰銘柄は
- 2〜3割押し
- 時には4割押し
が普通です。
今回の調整幅は以下の通り。
| 直近高値 | 現在値 | 調整幅 | 下落率 |
|---|---|---|---|
| 2,200円 | 1,601円 | -599円 | -27.2% |
上昇幅の約3割押し。
「まだ普通の調整の範囲内」と言えます。
【5. 来週以降の見通し:買い場か?まだ危険か?】
来週以降のポイントはこの3つです。
■ ① 1,550円割れ → 下げ加速のリスク
このラインを割ると、
アルゴ売りが走りやすく 1,450円方向へ一直線 の可能性があります。
初心者の方ほど「落ちるナイフ」を掴みやすいので要注意。
■ ② 出来高が減って落ち着くか?
今は下げでも出来高が多い=投げ売りが続いている状況。
これが
- 出来高が減る
- 陰線が短くなる
- 下げ幅が縮む
という動きが出ると“底固め”のサイン。
■ ③ 上値抵抗(1,700〜1,780円)を超えられるか?
ここを超えるまで上昇トレンドには戻らないと思ってOK。
逆に言えば、
このゾーンを上抜けたら“買いの検討余地あり”です。
【6. 最後】
今回のJX金属のように、
- 出来高急増
- トレンド転換
- 調整ゾーン
が見えるチャートは、素材株だけでなく
半導体・ハイテク株でもよく出るパターンです。
次は、
「調整ゾーンの見極め方」
「投げ売りと底固めの見分け方」
このあたりを知っておくと、
短期でも中期でも売買の判断がかなり楽になります。
ご希望があれば次の記事としてまとめますので、
「次はここを知りたい!」と気軽に送ってくださいね。

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