先に結論から
「見た目は赤字、中身はかなり順調。下半期ドカン型のビジネスモデルなので、Q1だけで判断するのは危険。受注残890億円は正直バケモノ。」
決算発表日の5月14日、株価は前日比▲7.95%の12,150円で引けた。Q1売上が通期予想の5.1%しか出てないから、数字だけ見て「ヤバくない?」って思った人が売ったんだろう。でもこれ、去年もまったく同じ構造。このビジネス、補助金スケジュールの関係で売上が下半期にドッと出る。いわば「秋に収穫する農家」みたいなもので、春に畑見て「何もないじゃん」って騒ぐのはちょっと違う。
数字をざっくり
Q1(1〜3月)の売上高は19.4億円。前年同期比+10.7%。赤字は赤字だけど、営業損失▲6.97億(前年▲8.03億)、EBITDA▲5.51億(前年▲6.52億)、純損失▲10.07億(前年▲12.22億)と、全項目で前年から改善している。増収増益、と言っていい。
粗利率は34.6%で、前年の31.5%からしっかり上がっている。蓄電所の運営サービス収入が好調だったのと、EVCS事業で一過性の高採算案件があったのが効いた。
販管費は13.7億円で前年比+1%に抑えている。この辺のコスト管理は悪くない。
セグメント別:全事業黒字という事実
ここが意外とすごい。3セグメント全部が黒字。
BESS事業(大型蓄電システム):売上14.2億、利益0.8億。主力の「Mega Power」の納品が計画通り進行。
EVCS事業(EV充電ステーション):売上2.25億、利益0.32億。一過性の高採算案件で黒字転換。EV普及の足踏みで顧客の投資検討が後ろ倒し傾向なのは気になるところ。
電力事業:売上2.98億、利益0.82億。電力販売とパワーグリッド運用サービスが堅調。リカーリング収入の安定感がある。
営業赤字は全社費用(本社管理部門)の▲8.92億が原因で、事業そのものはちゃんと稼いでいる。
受注残890億円のインパクト
ここが最大のポイント。5月14日時点の受注残高(正式受注+受注見込み)は合計890億円。2月時点から+89億円の積み上げ。
内訳は、2026年度分が379億(正式356億+見込み22億)、2027年度が421億(正式342億+見込み79億)、2028〜2030年が89億。2027年分が2月比+291億と爆増しているのは、補助金採択で受注見込みが大量に上乗せされたため。
通期売上予想380億円に対して、正式受注だけで356億、進捗率93.8%。この会社、売上ほぼ確定で走ってるようなもの。
通期ガイダンスは据え置き
通期予想は変更なし。売上380億(前期比+96.8%のほぼ倍増)、EBITDA 25〜30億、営業利益20〜25億、純利益10〜15億。6月1日には1:3の株式分割も予定されている。
生産進捗率は34%で、年間通じた平準生産が順調に進んでいる。在庫は受注済み案件の分だけなので、滞留リスクもなし。
買い場なのか?考察
ここからは完全に個人の考察であり、投資助言ではない点をご了承いただきたい。
ポジティブ要素: 受注残890億円は2030年まで見えている。通期売上380億のうち94%が正式受注で確保済み。粗利率も改善傾向。第7次エネルギー基本計画で再エネ4〜5割の目標が示され、系統用蓄電池の国策テーマは強力。コミットメントラインも40億→80億に拡大し、資金繰りの安全弁も確保。
ネガティブ要素: 時価総額約4,623億に対してPBR 74倍はさすがに高い。赤字企業なのでPERは算出不可。株価は年初安値1,836円から年初来高値16,730円まで約9倍の乱高下。6月の株式分割で流動性は上がるが、個人投資家の回転売買が増える可能性もある。また、モジュールの仕入コスト増リスクや、EV充電事業の投資後ろ倒し傾向は中期的な不安材料。
結論としては、 決算発表当日の▲8%の下げは「Q1の見た目の悪さ」に対する短期的な反応であり、ビジネスの実態(受注積み上がり・全セグメント黒字・粗利改善)を考えると過剰反応の可能性がある。ただし、バリュエーションが極端に高いため、割安とは到底言えない。「成長ストーリーに確信が持てるかどうか」で判断が分かれる銘柄。分割後の需給も読みにくいので、飛びつくよりは分割後の値動きを見てからでも遅くないかもしれない。
※本記事は特定銘柄の売買推奨を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
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