三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)2026年3月期 第3四半期決算

目次

① まず全体像:結論から言うと「地味に強い、でも派手さはない」

まず結論。

MUFGの今回決算、かなり堅実。
爆発的ではないけど、「銀行としては理想的な内容」に近いです。

  • 経常利益:2兆5,092億円(前年同期比+3.6%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1兆8,135億円(+3.7%)
  • 通期純利益目標:2.1兆円(据え置き)

数字だけ見ると「そこまで伸びてない?」と感じるかもしれませんが、
この金利・為替・世界情勢の中で“ちゃんと増益”してるのがポイント。

銀行株って、

  • 調子いい時は一気に稼ぐ
  • 悪くなると一気に崩れる

という性格があります。
その中でMUFGは「崩れず、じわっと積み上げる」決算でした。


② ここまでの経緯:銀行にとって「やりづらい数年」をどう耐えたか

今回の決算を見るうえで、過去数年の環境を押さえておくと理解しやすいです。

● 日本:超低金利が長すぎた

  • 日銀のマイナス金利・YCC
  • 貸出金利は上げられない
  • 預金は増えるけど儲からない

→ 国内銀行はずっと「我慢の時代」

● 海外:金利は高いが、リスクも高い

  • 米国は急速利上げ
  • 利ざやは改善
  • ただし景気減速・不良債権リスクも意識される

MUFGはこの間、

  • 海外ビジネスを拡大しつつ
  • 国内ではコスト管理と安定運営
  • 株式持合いの整理も進める

という「超地味だけど重要なこと」をずっとやってきました。

その成果が、今回の決算にじわっと出てます。


③ 良い点①:金利環境を“ちゃんと利益に変えている”

銀行決算で一番大事なのは、結局ここ。

「金利が動いた時に、ちゃんと儲かる体質か?」

● 資金利益は底堅い

  • 資金利益:2兆1,933億円(前年同期比+約190億円)
  • 貸出金残高も着実に増加

派手に伸びてはいませんが、

  • 海外金利の高さ
  • 国内金利の正常化期待

この両方を“取りこぼしていない”のは評価高いです。

特にMUFGは、

  • 米国
  • 東南アジア

といった金利が取れる地域の比重が大きいのが強み。

「金利が上がる=自動的に儲かる」わけではない中で、
ちゃんと結果を出してます。


④ 良い点②:不良債権がむしろ減っている

地味だけど、超重要ポイント。

● 不良債権比率

  • 2025年3月末:1.11%
  • 2025年12月末:0.98%

減ってます。

金利上昇局面って、本来は

  • 企業の返済負担が増える
  • 不良債権が増えやすい

はずなんですが、MUFGは逆。

これは、

  • 与信管理がかなり慎重
  • 危ないところには深追いしない

という姿勢が徹底されている証拠。

「攻めすぎない銀行」は地味ですが、
長期投資では一番信頼できます。


⑤ 良い点③:株主還元が分かりやすい

銀行株を見る人にとって、ここは重要。

  • 年間配当予想:74円
  • 配当はしっかり増配基調
  • 自己株式も減少(=実質的な株主還元)

MUFGは最近、

「成長ストーリーを語る」
よりも
「ちゃんと返す」

方向に明確に舵を切ってます。

高配当×安定決算、
この路線はブレてません。


⑥ 悪い点①:株式等関係損益は減少

正直なマイナス面も。

  • 株式等関係損益:前年から大きく減少

これは、

  • 株の売却益が前年ほど出なかった
  • 一時的な利益が減った

という話。

ただしこれは、

  • 毎年安定して出るものではない
  • 「本業の力」とは別物

なので、個人的にはそこまで悲観材料ではありません。


⑦ 悪い点②:爆発力はない(=短期では地味)

これは好みが分かれる点。

  • 成長率は数%台
  • ハイテク株みたいな派手さはゼロ

なので、

  • 短期で株価2倍!
  • テーマ株的な爆上げ!

を狙う人には、正直つまらないです。

MUFGは完全に、
「守り+インカム重視」
の銘柄。


⑧ 金利動向との関係:MUFGにとって今は追い風ゾーン

● 日本

  • マイナス金利解除後
  • すぐに急上昇はしないが、正常化は進行中

国内貸出の利ざや改善がじわじわ効く

● 米国

  • 利下げはあるが、急激ではない
  • 高金利水準は当面維持

海外収益は引き続き安定

つまりMUFGにとって今は、

  • 上げすぎず
  • 下げすぎず

一番やりやすい金利環境です。

この環境下で業績を崩さなければ、

  • 配当
  • 自己株買い
  • 安定利益

は今後も期待できます。


⑨ まとめ:派手さゼロ、安心感MAXの決算

最後にまとめると、

良い点

  • 金利環境をしっかり利益に反映
  • 不良債権が減少
  • 配当・還元姿勢が明確

悪い点

  • 株価が爆発する材料は少ない
  • 短期トレード向きではない

今回の決算、
「銀行株に何を求めるか」で評価が分かれます。

  • 安定配当・長期保有 → かなり良い
  • 短期で夢を見る → 向いてない

そんな決算でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

当サイト管理人です。youtube登録者5,800人で「大切な資産を着実に増やし投資も楽しむ」をモットーに日々投資情報を発信しています。

目次