💡この記事のポイント
✅ 日経平均38,000円台回復&TOPIXも8カ月ぶり高値更新
✅ 米国株も3日続伸、春アノマリー×関税警戒で資金流入中
✅ トランプ関税が4月2日発動なら利下げ遠のき、債券にも警戒感
💡結論
株式市場は春のアノマリーを追い風に反発基調を強める一方、米国では「トランプ関税発動→インフレ懸念→FRB利下げ遅れ→景気後退懸念」への警戒が急浮上。
今は「株は強気、債券は慎重」。でも、4月2日以降は反転リスク大。今のうちにセクター入れ替えとリスクヘッジを。
🇯🇵日本市場:38,000円台回復の背景
▼概要(数値)
日経平均は38,000円台を約1ヶ月ぶりに奪還、TOPIXは8カ月ぶり高値。権利付き最終日(3月27日)を前に、配当取り需要が資金流入を後押し。
▼具体的影響
特に高配当株(商社・金融・インフラ)が強く、3月末の需給要因で一時的な株高に。GPIFのリバランスや先物買いも下支え。
▼市場の反応
投資信託の資金流入や個人投資家の押し目買いが継続。裁定買い残も増加傾向に。
▼過去事例比較
3月末配当取り→4月頭に利益確定売りの流れは例年通り。2019年・2021年も同様の展開。
▼影響セクター
◎好調:三菱商事、三井住友FG、東京電力HD
▲警戒:グロース株や配当利回りの低いIT・ゲーム系
🇺🇸米国市場:3指数続伸も「関税ショック前夜」
▼概要(数値)
S&P500は3日続伸も、3月消費者信頼感は92.9と4年ぶり低水準。期待指数は65.2で12年ぶり水準。1年先のインフレ期待も上昇。
▼具体的影響
関税による物価上昇懸念で、利下げ観測が後退。金利の高止まり観測で債券買いが鈍化。
▼市場の反応
債券:2年債入札は好調だが、10年債金利はじわり上昇
株式:ハイテクとエネルギーは強含み、消費関連株は軟調
▼過去比較(2018年関税ショック)
トランプ政権時代の対中関税発動では、1カ月後にS&P500が▲6%。利下げ期待が後退し、VIX指数も急騰。
▼影響セクター
◎恩恵:防衛関連、国内回帰(米国製造業)銘柄
▲打撃:自動車、半導体、輸入依存が高い小売・消費財
💡今後の想定シナリオ(3パターン)
☀️シナリオ①「関税見送り+SLR緩和」→株&債券全面高
・インフレ懸念後退、利下げ加速
・米国債利回り低下、ハイテク株上昇
🌥️シナリオ②「関税発動も市場は織り込み済」→小幅な調整
・バリュエーション調整にとどまり、大崩れなし
・防衛・エネルギー関連に資金シフト
🌩️シナリオ③「関税発動+インフレ再燃」→株安・債券安同時進行
・スタグフレーション懸念再燃
・FRB利下げ延期、金利上昇、株価急落も