SOXLここから上昇へ_11/26更新

どうもこんにちは、株ちゃんです。

今日は SOXL(Direxion Daily Semiconductor Bull 3X)
終値36.17ドル(+0.86%)まで回復した理由
そして 一時急落した背景と、この先の見通し を、
最新ニュースを一気にまとめてわかりやすく整理していきます。


1|結論:深い押し目だったが“完全リスクオン”ではない。短期は戻り売り注意

まずざっくり結論です。

● SOXLは急落→強めの戻しで36.17ドル
● 下げ要因は NVIDIA急落 × GoogleのTPU台頭不安 × マクロ指標の揺れ

その一方で、

  • 米金利が低下(10年債4.25%台へ)
  • ウクライナ和平案合意の初期報道
  • 原油安 → インフレ圧力後退 → ハイテク追い風

など、半導体にプラス材料も増えてきました。

結論をまとめると、

「短期は過剰なAI期待の巻き戻し、
中期は金利低下を背景に再上昇の土台は崩れていない」

という位置づけです。


2|今日のSOXL急落からの反発を“3つの材料”で解説

目次

① NVIDIA “爆下げ”の衝撃

NVIDIA暴落
SOXL急落の最大要因です。

理由は、

  • GoogleのTPU(独自AIチップ)でNVIDIA依存度が下がる可能性
  • AI需要の成長速度 “鈍化懸念”
  • 在庫積み増し問題

など。

特にTPUは市場にとってインパクト大で、

「NVIDIA“1強時代”が崩れ始めた?」

という見方が一気に広まりました。

SOXLは NVIDIAの値動きを強烈に増幅するETF なので
このニュースは直撃でした。


② GoogleのAIシフトが半導体セクター全体に波及

GoogleがAI計算基盤をTPU中心に進める方針が
海外メディアで強調され、

  • 「クラウド各社が“GPUから脱却”するのでは?」
  • 「AI計算の主役がNVIDIA→Google系へ?」

という観測が拡散。

これにより SOX指数も連れ安
SOXLが32ドルまで引きずり込まれました。


③ アメリカPPI(生産者物価指数)が予想超え → 一瞬 risk-off に

PPI総合:2.7%(前回2.6%)

わずかな上振れですが、

  • 「FRBの利下げが遠のく?」
  • 「金利低下が止まる?」

という警戒が走り、
ハイテク全体が売られました。

ただし、その後金利はむしろ低下し、
「上振れだが許容範囲内」 と判断されムードは反転。


3|そこから“なぜ戻した?” 回復要因は4つ

① 米10年債金利が下落 → ハイテク全面追い風

金利が 4.25%台まで低下

半導体株は金利との逆相関が強く、
これは強めの追い風です。


② 原油安 → インフレ懸念後退

ウクライナ和平案の初期合意報道により原油急落。

原油安 → 物価低下 → 金利低下 → ハイテク上昇

この“黄金ルート”が動いた形です。


③ ウクライナ和平合意条件の進展報道

地政学リスクの後退は、
“最も金利敏感なセクター=半導体” にプラス。

株式市場全体のセンチメントが改善し、
SOXL買い戻しが入りました。


④ SOXL自体が売られすぎていた

SOXLは

  • 1ヶ月:−17〜20%
  • 4月以降:大きく上昇を維持

とボラが極端に大きく、
短期アルゴのショートカバー(買い戻し) が入りやすい状況でした。


“ショートカバー+金利低下” の合わせ技です。


4|チャート分析:短期底の可能性

最新チャートをざっくり整理します。

● 直近の強い買い支え

強烈な下ヒゲを伴って反発しており、
アルゴが“買い戻しゾーン”として意識しているライン。

● 36ドル:短期の戻り天井ゾーン

今日の終値36.17は、
直近の 5日線・10日線の交差レベル に位置。

ここから上は、

  • 37.5ドル
  • 39ドル

が次の抵抗帯。

● 30〜32ドル:暴落時の絶対サポート

ここを割ると
25〜27ドルまで一気に落ちる危険ライン
現状では割れなかったので“第一関門クリア”。


5|今後の見通し:金利次第だが方向性は悪くない

■ 強気材料

  • 金利低下(10年債4.25%台)
  • 原油安
  • ウクライナ問題の沈静化期待
  • 半導体需要は依然強い(特にデータセンター)

■ 弱気材料

  • NVIDIAの“AI独占崩れ”懸念
  • Google TPUの影響はまだ織り込み中
  • AIサーバー在庫増の問題

■ まとめると

「過剰なAI期待の巻き戻し → 金利低下で反発。
チャートは底打ちの“初期段階”。
ただし上昇トレンド再開にはNVIDIAの安定が必須。」


6|明日以降のチェックポイント

  • 米金利(4.20%まで落ちればSOXLは強い)
  • NVIDIAとGoogleのAIニュース
  • SOX指数
  • 米GDP・PCEなどインフレ指標
  • 地政学リスク(原油が再上昇するか)

まとめ:短期は不安定だが、中期は“押し目の初期段階”

今日のSOXLは

  • 一時32ドルまで急落
  • 終値36.17ドルまでしっかり回復
  • 金利低下+原油安+和平報道が追い風

という流れでした。

「短期は超ボラティリティ相場、中期は押し目のチャンスが近い」

📘投資に関する注意事項

本レポートは情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には価格変動などのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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