1. 結論:伸びる日本株は「3つの視点」で探す
最初に結論からいきますね。
これから伸びる日本株は、
①「伸びる市場」× ②「伸びる企業」× ③「株価がまだ織り込んでいない」
この3つがそろった銘柄に多いです。
ざっくり言うと、
- ① 伸びる市場(テーマ・産業)
└ 例:EV、再エネ、半導体、AI、インフラ投資、防衛、老朽化更新 など - ② 伸びる企業(数字)
└ 売上・利益が右肩上がり、財務が健全、競争優位がある - ③ 割安・出遅れ(株価)
└ PER・PBR・時価総額・チャートから「まだ本格的に買われていない」もの
この3つを 順番にチェックするだけでも、「なんとなく雰囲気で買う」状態から卒業 できます。
ここからは、初心者向けに
- どんなテーマ・市場を見ればいいか
- 企業のどの数字を見れば「伸びそう」と判断できるか
- 「割安・出遅れ」のざっくりした見分け方
この3ステップで解説していきます。
2. ステップ①:「伸びる市場」を押さえる(テーマ選定)
まずは 「どの分野が伸びそうか」 をざっくり押さえるところからです。
2-1. 「国の方針」と「世界のトレンド」は超重要
伸びる市場は、だいたい以下のどれかに当てはまります。
- 国の政策でお金が流れ込む分野
- 例:防衛費増額、GX(グリーントランスフォーメーション)、半導体支援、インフラ老朽化対策 など
- 世界的な長期トレンド
- 例:AI・半導体・EV・データセンター・省人化・高齢化対策 など
- 構造的な入れ替えが起きている分野
- 例:ガソリン車→EV、紙→電子、店頭→EC・サブスク など
「将来に向けてお金が流れ続ける場所」= 「銘柄選びの土俵」と考えるイメージです。
2-2. テーマの探し方(ざっくり版)
初心者向けに、テーマ探しの簡単なやり方を箇条書きでまとめると:
- 日経新聞・テレビ・ヤフーニュースなどで
「政府が●●に投資」「●●に補助金」「●●を支援」 といったキーワードをメモ - 「半導体」「EV」「AI」「防衛」「インフラ更新」「物流2024年問題」など、
ニュースで何回も出てくるワード をチェック - 証券会社や投信会社の「テーマ型投信」の特集からテーマだけ参考にする
(買う必要はないですが、「今なにが注目されているか」を知るには便利)
3. ステップ②:「伸びる企業」を数字でざっくり見極める
次に、テーマの中から 「どの企業が伸びているか」 を数字で確認します。
ここも、初心者用に項目を絞ると、ポイントはこの3つです。
3-1. 見るべき基本指標(超ざっくり)
| 観点 | ポイント |
|---|---|
| 売上高 | 2〜3年くらいのトレンドが右肩上がりか |
| 営業利益・純利益 | 利益も増えているか(売上だけ増えて赤字はNG) |
| 営業利益率 | 5〜10%以上あるか(業種によって違うが目安) |
| 自己資本比率 | 30〜40%以上が安心ライン |
| 有利子負債 | 借金まみれになっていないか |
細かい理屈は置いておいて、初心者はまず
- 売上・利益が右肩上がりか(3〜5年ベース)
- 利益率が業界平均以上か
- 財務がボロボロではないか
この3つだけでも十分です。
3-2. 「競争力」がある会社のざっくり特徴
数字だけでなく、ビジネスの中身 も重要です。例えば:
- その会社にしかできない「技術」「特許」「ノウハウ」がある
- お客さんが簡単に他社に乗り換えにくい(スイッチングコストが高い)
- 大手企業や官公庁と長期の取引がある
- 市場全体は横ばいでも、その会社だけシェアを伸ばしている
こういった企業は、時間をかけてじわじわ株価が評価されるタイプが多いです。
4. ステップ③:「株価がまだ織り込んでいない」かをチェック
いくら業績が良くても、すでに株価が「期待を織り込みすぎ」ていると、
「いい会社だけど、株としては重たい」 という状態になります。
逆に、
「業績は良いのに、株価はまだそんなに騒がれていない」
このパターンが、これから伸びる日本株の“おいしいゾーン” です。
4-1. 割安・出遅れのざっくりチェック
初心者向けの「簡易チェックリスト」を出すと:
- PERが同業他社より極端に高すぎないか
- PBRが1倍前後〜1.5倍くらいで、ROEがそこそこあるか
- チャートで見ると、「直近だけ急騰」ではなく、じわじわ上がってきているか
- 直近の決算でサプライズがあったのに、まだ長期チャートでは本格上昇前に見えるか
数式で完璧に計算する必要はなくて、
- 「超人気でみんなが飛びついている銘柄」より
- 「知る人ぞ知る、でも数字はしっかりしている銘柄」
を狙うイメージです。
5. 実務フロー:株ちゃん流「伸びる日本株の探し方」6ステップ
ここまでを、実際の行動フローに落としてみます。
5-1. 6ステップの全体像
- テーマを決める
- 例:「半導体関連で伸びそうな中小型」「インフラ老朽化更新で恩恵を受ける銘柄」など
- テーマに関連する銘柄をリストアップ
- 証券会社のテーマ検索、ネット記事、投信の組入銘柄などからピックアップ
- 売上・利益のトレンドを確認
- 3〜5年の売上・営業利益の推移グラフをざっと見る
- 財務の健全性をチェック
- 自己資本比率、借金(有利子負債)、キャッシュフローを簡単に確認
- PER・PBR・チャートで「織り込み度合い」をチェック
- 同業他社と比較して「割高すぎないか」をざっくり判断
- ニュース・決算説明会資料で「ストーリー」を確認
- 会社が「今後どこに力を入れるのか」を社長・IR資料から把握
5-2. フローを図解風にまとめると…
- 🧭 Step1:テーマ選定
→ 政策・世界トレンド・人口動態から「お金の流れ」を確認 - 📝 Step2:銘柄リスト化
→ テーマに関連する日本株をざっと10〜20銘柄ピックアップ - 📊 Step3:業績チェック
→ 売上・営業利益が右肩上がりの銘柄を残す - 🛡 Step4:財務チェック
→ 自己資本比率・借金が極端に悪い銘柄を除外 - 💹 Step5:バリュエーション・チャート
→ PER/PBRとチャートから「まだ伸びしろがありそう」な銘柄を絞り込み - 📖 Step6:ストーリー確認
→ 決算説明資料や中期経営計画で「成長の筋が通っているか」を確認
6. 失敗しがちなポイントと、これからの勉強の方向性
最後に、初心者がやりがちなミス と、
「次にどんなことを学ぶと、もっと日本株選びが上手くなるか」をお話しして終わります。
6-1. よくある失敗パターン
- ✅ 「テーマだけ」で飛びついてしまう
- 例:AIだから買う、半導体だから買う、EVだから買う…
→ テーマは大事ですが、中身の企業がショボいと続かない です。
- 例:AIだから買う、半導体だから買う、EVだから買う…
- ✅ 「人気ランキング」だけで選ぶ
- 売買代金ランキングやTwitter/Xで話題の銘柄だけを見る
→ 一時的な「お祭り」に巻き込まれることも多いです。
- 売買代金ランキングやTwitter/Xで話題の銘柄だけを見る
- ✅ 短期の値動きだけを追ってしまう
- 1日・1週間の上げ下げに一喜一憂して、本質の分析が進まない
- ✅ 決算を見ずにニュースだけで判断
- 「新製品発表」「提携」といったニュースは話題性はありますが、
結局は売上・利益につながるかどうか が大事です。
- 「新製品発表」「提携」といったニュースは話題性はありますが、
6-2. これから勉強すると伸びるポイント
これから 「伸びる日本株を自分で探せるようになりたい人」 は、
次のようなステップで勉強していくと効率がいいです。
- PER・PBR・ROEなどの“最低限の指標”を押さえる
└ 「なぜその指標を見るのか」まで理解できると強いです。 - 決算短信・決算説明資料の読み方に慣れる
└ 最初は時間がかかりますが、慣れると「今後伸びそうか」が見えてきます。 - ニュースを“株価目線”で読む練習をする
└ 「このニュースは、この会社の売上・利益にどれくらい影響しそう?」という視点。 - チャートで“トレンド”だけは押さえる
└ 上昇トレンド・下落トレンド・ボックス相場くらいの区別でOKです。 - AI(ChatGPTなど)を“調べ物の整理係”として使う
└ データの要約、競合比較、テーマ整理など、人力でやると大変な部分を任せる。
まとめ&次に知りたい方向性の提案
今日は
株ちゃん流:これから伸びる日本株の探し方
として、
- 伸びる市場(テーマ)の見つけ方
- 伸びる企業の数字の見方
- 株価がまだ織り込んでいないかのざっくり判断
- 実務で使える6ステップの探し方フロー
- よくある失敗と今後の勉強の方向性
参考プロンプトです。
▼ プロンプト(そのままコピペOK)
あなたはプロの株式アナリストです。
以下の要件①〜④をすべて満たす「これから伸びる日本株」をスクリーニングしてください。
必要なデータはウェブから正確に収集し、数字・根拠も添えて評価してください。
【要件①】伸びる市場(テーマ・産業)
以下のどれに該当するかを分析してください(複数可)
- 国の政策で強くお金が流れている
例:半導体支援、GX、EV、再エネ、防衛、インフラ老朽化更新 - 世界的な長期トレンド
例:AI・データセンター・サブスク・省人化・高齢化 - 構造的な入れ替わり
例:ガソリン→EV、紙→電子、店頭→EC
→ この企業の属する市場が「今後10年伸びる理由」を定量・定性で説明してください。
【要件②】企業の伸びしろ(数字+ビジネス内容)
以下の項目を最新データで評価してください。
▼ 業績(売上・利益)
- 売上高:過去3〜5年の推移
- 営業利益/純利益:右肩上がりか
- 営業利益率:業界平均と比較
- ROE/ROA
- キャッシュフロー(営業CF)
- 自己資本比率(目安30〜40%以上)
▼ ビジネスの競争力(質)
数字だけでなく 中身の強さ も分析してください。
- 独自技術・特許・ノウハウの有無
- スイッチングコストの高さ(顧客が乗り換えにくい理由)
- 官公庁・大手企業との長期取引
- 市場全体が横ばいでも「この企業だけシェア拡大している」根拠
- 中期経営計画・IR資料で語られている成長ストーリー
→ 企業が「なぜ生き残り・勝ち続けるか」を噛み砕いて説明してください。
【要件③】株価の割安・出遅れ
以下のテクニカル・バリュエーション指標で評価。
- PER:業界平均・TOPIX・同業他社と比較
- PBR:1倍前後〜1.5倍でROEが高いか
- 時価総額:まだ“軽い”か
- 直近決算でポジティブサプライズが出ているか
- チャート:
・長期は上昇トレンド初期?
・短期は「急騰後の調整」ではないか?
・移動平均線(5・25・75)の位置関係
→ 「業績は良いのに、まだ織り込み不足」な理由を具体的に説明。
【要件④】市場トレンド(注目度)
以下の情報をウェブから収集して分析してください。
- X(Twitter)の関連テーマ投稿数・トレンド
- Google トレンド(検索量推移)
- ニュース露出数(日経・ロイター等)
- 証券会社レポートの注目度(テーマ化されているか)
→ “世間の注目がまだ十分でない”企業は特に高評価。
【最終出力フォーマット】
▼ ①結論(銘柄名+理由3行)
最も有望な銘柄を3〜5社、理由を端的に。
▼ ②市場(テーマ)の成長性
- 国の政策
- 世界トレンド
- 構造変化
- 投資が流れ続ける根拠
- 10年視点の需要予測
▼ ③企業の伸びしろ(数字×ビジネス中身)
表形式でまとめる:
| 項目 | 評価 | 補足 |
|---|---|---|
| 売上高 | ○ | ○○年連続で増加 |
| 営業利益 | ○ | ○%成長 |
| 営業利益率 | ○% | 業界平均より上 |
| ROE | ○% | 高水準 |
| 自己資本比率 | ○% | 安定 |
| 独自技術 | あり/なし | 特許○件 |
| スイッチングコスト | 高/中/低 | 理由 |
▼ ④割安・出遅れ(株価)
- PER
- PBR
- 時価総額
- 5年チャート評価
- 直近決算のサプライズ
- 織り込み度合い判定(◎/○/△)
▼ ⑤市場トレンド(注目度)
- X投稿数
- Googleトレンド推移
- ニュース露出
- 投信・テーマ型での注目度
→ 総合して、「今買われていない理由/これから買われる理由」を説明
▼ ⑥総合評価(S/A/B/C)
- 成長性
- 競争力
- 株価の割安度
- トレンドの温まり具合
+「上昇の起点になりやすいイベント」も出す(決算・大型受注・政策など)
▼ 追加条件(重要)
- 不足データはウェブから自動で収集
- 最新の決算説明資料・中期経営計画も参照
- AIが誤りやすい点(例:一時的要因の誤認)は補正コメントを必ずつける
- 個別株の推奨ではなく、分析ベースの評価で出力
これで何ができる?
✔ テーマの長期性(10年続く市場)
✔ 業績の堅さ(数字+中身)
✔ 割安性(PER/PBR/チャート)
✔ 注目度(SNS・検索量)
✔ 国策と世界トレンドの両面チェック
✔ 「良い会社なのにまだ買われていない」銘柄の抽出
これらを一発で全部判定できます。
