どうもこんにちは、株ちゃんです。
今日は「JX金属チャート分析と最新マクロニュース込みの見通し」を、ざっくり・噛み砕いて解説していきます。
結論から言うと、
・株価は下降トレンドの戻り高値ゾーンで跳ね返され、短期は再び調整モード
・業績と中期成長ストーリーは悪くないが、「割安感で買える水準」からは一度離れた状態
・日本の利上げ観測とGDP悪化が、素材株全体の重しになっている
こんなイメージです。
1. 今の株価水準とバリュエーションをざっくり整理
まずは、足元の数字を表にまとめます
| 指標 | 数値 | ざっくりコメント |
|---|---|---|
| 株価 | 1,728.5円(前日比 -4.11%) | 戻り局面からきつめの押し目 |
| 時価総額 | 約1.65兆円 | 非鉄大手としては中堅〜大型クラス |
| 出来高 | 14.66M(30日平均 30.12M) | 平均より少なめ、過熱感はやや落ち着き |
| 配当利回り(予想) | 1.17% | いわゆる「高配当株」という水準ではない |
| PER(直近12カ月) | 22.5倍 | 素材株としてはやや高めの評価 |
| EPS(直近12カ月) | 80.5円 | 利益はしっかり出ている |
| 売上高(通期) | 約7,149億円 | 規模感は大きめのグローバル素材メーカー |
| 当期純利益(通期) | 約682億円 | 利益率はそこそこ良好 |
| ベータ(1年) | 2.0 | 相場全体の約2倍動きやすいハイボラ銘柄 |
最近の決算では、
・2025年度の売上予想を7,600〜7,900億円台へ上方修正
・来期EPSは今期比で1割強の増益見通し
といった強気寄りの予想が出ています。
一方で、国内証券のレポートでは「この3カ月で株価が3割超上昇し、割安感はかなり解消された」として、投資判断を一段引き下げる動きもありました。
数字だけ見ると
「業績はしっかり、でも株価はすでにそれなりに織り込んだ」
という位置です。
2. チャート形状:戻り高値ゾーンで叩かれた形
次に日足チャートの形を噛み砕いて整理します。
・株価は10月の高値(2,300円台)からきれいな下降トレンド
・チャート上には右肩下がりの緑のトレンドライン(上値抵抗線)
・その下に黄色の75日移動平均線(今はおおよそ1,890円付近)
・1,400〜1,600円ゾーンに大きなサポートボックスが描かれている
今回の動きは、
- 11月下旬〜12月頭にかけて、1,600円台から1,800円台まで反発
- ちょうど「下降トレンドライン+75日線」が重なる1,850〜1,900円近辺まで上昇
- そこで上値を抑えられ、今日の1,728円まで反落
という流れです。
つまり今は
・長期の下降トレンドの中で
・戻り高値ゾーンにぶつかって
・再び下方向へ押し戻された
かなり教科書通りの“戻り売りポイント”で叩かれた局面、と言えます。
1,600〜1,650円あたりには前回安値が集中しているため、
再度そこを試しにいくかどうかが当面の焦点になってきます。
3. 業績と成長ストーリーの現状
業績面はどうかというと、直近決算と予想からは次のようなポイントが見えます。
・2025年3月期〜2026年3月期にかけて売上は緩やかな増加トレンド
・来期の売上予想は約7,800億円前後、EPSも90円前後までの増益を見込む声が多い
・銅箔や高機能材料など、AIサーバー・EV・5G関連の需要を取り込む事業が伸びている
一方で、証券会社のレポートでは
・「株価はこの3カ月で32%上昇しており、割安感はだいぶ薄れた」
・「AI関連製品の値上げや需要拡大がさらに進めば再評価余地はあるが、現時点では中立」
といったコメントも出ています。
ざっくりまとめると、
・“AI・高機能材料”というテーマ性は強く、業績も右肩上がり
・ただし「期待先行でガンガン買えるほど割安」ではない
・今は成長期待とバリュエーションのバランスを慎重に見たい位置
という感じです。
4. マクロ環境:利上げ観測とGDP悪化が逆風
JX金属のような素材・非鉄株には、マクロ環境もかなり効いてきます。
最近のニュースを整理すると、
・日本の2025年7〜9月期の実質GDPは、年率マイナス1.8〜2%台の縮小
→ 6四半期ぶりのマイナス成長で、輸出減や設備投資の鈍化が目立つ
・日銀は12月18〜19日の会合で、政策金利を0.5%から0.75%に引き上げる方向で市場の見方がほぼ固まりつつある
→ 関係者のコメントでも「利上げ容認」の空気が強い
これが意味するところは、
・景気は減速気味なのに、金利は上昇方向
・企業の設備投資意欲は抑えられやすい
・資源や素材の需要も、景気次第で波をかぶりやすい
JX金属は、世界のIT・自動車・インフラ向けに素材を供給する立場なので、
「景気減速+利上げ」という組み合わせは、どうしても慎重な見方を呼び込みます。
加えて、銅など非鉄金属価格も、「世界景気の先行指標」として神経質に見られるため、
マクロ要因で株価が振られやすい局面が続きそうです。
5. 今後のシナリオ3パターン(短期〜中期)
チャートとファンダ、マクロを合わせて、よくありそうなシナリオを3つに分けておきます。
| シナリオ | 価格帯イメージ | ポイント |
|---|---|---|
| A:1,600〜1,900円レンジでの“もみ合い” | 上は75日線〜下降トレンドライン、下は前回安値 | 今いちばん現実的 |
| B:1,600円割れで箱ゾーン下限(1,400円台)を試す | 景気不安・利上げでリスクオフ時 | マクロ悪化が続くとここ |
| C:1,900〜2,000円ブレイクでトレンド転換へ | AI関連需要・業績サプライズなど強材料が出たとき | その場合は評価見直し |
現時点では、
・1,900円近辺が、「トレンドライン+75日線+証券会社目標株価」という“鉄壁ゾーン”
・下は1,600円台前半に、前回安値とサポートボックス上限が控えている
ので、Aのレンジ相場がメインシナリオになりやすい形です。
BやCは、マクロや業績のニュース次第で切り替わる“イベントドリブン”な動きになると思っておくと、イメージしやすいです。
6. これからチェックしたい注目ポイント
最後に、「JX金属を見るときに、今どこに注目しておくといいか」を整理します。
- 価格ライン
・1,600円台前半を割り込むかどうか
・1,900〜2,000円ゾーンを明確に超えられるか - 移動平均線の向き
・25日線が横ばい〜上向きに変わるか
・75日線とのゴールデンクロスに向かう流れが出るか - マクロ指標
・日本のGDP改定値や、設備投資関連の統計
・日銀の利上げペースと、その後のコメント - セクター全体の雰囲気
・非鉄金属・素材株がまとめて買われているか
・銅など主要素材価格のトレンド - 会社側のアップデート
・AIサーバー向けやEV関連の需要・単価に関するコメント
・通期見通しの再度の上方修正が出るかどうか
このあたりをセットで追っていくと、
「なんとなく雰囲気で上がった・下がった」ではなく、
理由を持ってチャートの上下を眺められるようになります。
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