銅高とAIブームはまだ終わってないのか問題
結論から言うと
「あれ、もう終わった…?」と見せかけつつ、
今はでっかい上昇トレンドの中の「調整ゾーンまっただ中」というイメージです。
ざっくり言うと
- 2,400円台からの急落でみんなビビったけど、
1,600円前後に分厚い買いゾーンができつつある - チャートは「三角持ち合い+上昇トレンドライン」が意識されていて、
1,600円〜1,450円あたりが勝負のライン - 足元の銅価格はJX金属の建値で1トン180万円と過去最高圏。
- 会社自体は、銅資源+半導体材料で世界シェアトップ級というガチ成長ストーリー継続中
という感じで、
「チャートは調整、ファンダは追い風」という面白い局面になっています。
ここから、チャートの振り返りと今後のシナリオを噛み砕いて見ていきます。
1. いまのJX金属、どんな立ち位置の会社?
まずざっくり会社の位置づけを整理しておきます。
- 非鉄金属の大手で、銅・レアメタル・貴金属などを扱うリーディングカンパニー
- 資源開発から製錬、リサイクル、先端素材まで「川上から川下まで一貫体制」
- 半導体向けスパッタリングターゲットなどの先端材料では世界シェア約6割とも言われる
- AIサーバー・データセンター向けの高機能材料で、AI需要のど真ん中にいる存在
つまり「銅価格」と「AI・半導体ブーム」の両方の影響を受ける、かなりおいしいポジションの企業です。
2. 直近の値動きをざっくり振り返り
まずは、ここ最近の値動きを数字で整理してみます。
最近10営業日の終値ベースの動き
| 日付 | 終値 | 前日比% | 出来高(株) | ひとことメモ |
|---|---|---|---|---|
| 12/4 | 1,699.5 | +2.84 | 14.3M | 1,700円手前まで反発 |
| 12/3 | 1,652.5 | -0.87 | 12.3M | 上値重く続落 |
| 12/2 | 1,667.0 | +1.03 | 15.4M | 1,650円割れからの買い戻し |
| 12/1 | 1,650.0 | -1.14 | 19.2M | 月初から上ヒゲ陰線 |
| 11/28 | 1,669.0 | -5.36 | 26.1M | あれ、まじですかレベルの大陰線 |
| 11/27 | 1,763.5 | +7.43 | 21.1M | 急反発の大陽線 |
| 11/26 | 1,641.5 | +1.89 | 16.6M | 安値からじわっと反発 |
| 11/25 | 1,611.0 | +0.59 | 28.7M | 1,600円台での攻防 |
| 11/21 | 1,601.5 | -6.18 | 57.8M | 出来高ドカンの急落 |
| 11/20 | 1,707.0 | +5.53 | 32.9M | 一旦2,000円からの戻り局面 |
このあたりを見ると、
- 11/18の10%超の急落
- 11/21の-6%の大陰線+出来高急増
この2発で、短期筋が一気に振り落とされた印象です。
そこから1,600円台前半〜後半で何度ももみ合っていて、
「売りたい人はだいぶ売り切ったけど、買い方もまだ様子見」という感じの水準。
3. チャート形状から見える「押し目ゾーン」
チャート全体を日足でざっくり見ると、こんな流れです。
- 5〜8月
600円台から一気に1,500円台まで、ほぼ一直線の大相場 - 9〜10月頭
高値は2,400円台。短期間で約4倍近い上昇 - 10月以降
高値切り下げの下降トレンドラインが上から押さえ込む - 一方で
下値は1,600円前後で何度も止められている「横ばいサポート」
チャートに引いてある線を言葉にすると、
- 上:2,400円台の天井から続く「下降トレンドライン」
- 下:長期上昇トレンドを支える「右肩上がりのサポートライン(約1,400円〜)」
- 真ん中:1,600円〜1,700円あたりの水平ゾーン(黄色の四角)
間に挟まれた「三角持ち合い+押し目ゾーン」に今ちょうどいるイメージです。
移動平均線を見ると
- 25日線(青)が下向き
- 75日線(黄色)が1,900円近辺で横ばい気味
「短期はまだ調整モード、中期は上昇トレンドを崩していない」という、
なんともモヤっとした形なんですが、個人的には
- 1,600円前後:直近の実戦的なサポートライン
- 1,450円前後:長期トレンドラインがぶつかる最終防衛ライン
この2段階が意識されているように見えます。
4. 銅価格とAI需要という追い風
テクニカルだけ見ても面白い位置ですが、
ファンダ側の風向きもチェックしておきます。
- 銅価格は依然として高止まり
- JX金属が公表している銅建値(月間平均)は、2025年も1トンあたり140万〜150万円台と高水準が続いています。
- さらに12月には建値を180万円に引き上げ、過去最高値を更新。
銅は電線・モーター・インフラだけでなく、
EV・再エネ・データセンターなど成長分野のど真ん中で使われる金属です。
- AI・半導体需要で先端材料が伸びている
- JX金属は、AIサーバー向け半導体材料で世界トップ級シェア。
- 会社も、装置産業型から「技術立脚型」への転換を進めていて、先端素材で高成長を狙っているとされています。
つまり
- ベースの銅価格が高水準で利益を押し上げつつ、
- AIブームでもう一段の成長を取りにいく
という、なかなか強烈な組み合わせなんですよね。
5. 今後1〜3カ月のシナリオ別イメージ
ここからは、チャートとファンダを合わせた「ざっくりシナリオ」です。
あくまでイメージ図として見てもらえればOKです。
シナリオA:1,600円台キープで持ち合い上放れ
- 条件
- 1,600円を明確に割り込まず、出来高を伴って1,800〜1,900円台に戻す
- 25日線が横ばい〜上向きに転じる
- イメージ
- 三角持ち合いを上抜け → 75日線(1,900円台)を超えられるかが次の勝負
- 銅価格が高止まり、AI関連ニュースが出ると、一気に2,000円台トライも視野
シナリオB:1,600円割れ〜1,450円ラインまで深押し
- 条件
- 1,600円を出来高を伴って割り込み、1,500円割れまで売りが出る
- 全体相場がリスクオフ(銅相場も調整)
- イメージ
- 長期トレンドラインが走る1,450円前後が最重要ライン
- ここで踏みとどまれば「大きめの押し目完了」のパターンもあり
- 割り込むと、中長期の上昇トレンド自体を見直す必要が出てくる
シナリオC:1,600〜1,800円のレンジが長く続く
- 条件
- 銅価格は高いけど、新ネタ待ちで方向感が出ない
- 全体相場も横ばい
- イメージ
- 1,600〜1,800円のボックス相場
- 中期投資家が「レンジの下で拾って上で売る」を繰り返す展開
ざっくりまとめると
- 下は1,450円前後までのゾーンで「大きな押し目」を探るエリア
- 上は1,900円〜2,000円を明確に抜けられるかが再上昇へのカギ
という構図になっています。
6. さいごに:次にチェックしたいポイント
ここまでをひと言でまとめると
- チャート:大相場後のガチ調整中。でも長期トレンドはまだ生きている
- ファンダ:銅高+AI半導体需要という追い風は継続中
- 価格帯:1,600〜1,450円を「押し目ゾーン」として意識したい局面
という感じです。
次にチェックしておくと面白いポイントは、例えばこのあたり。
- 銅建値が今後も180万円近辺を維持できるか
- JX金属の決算で、半導体材料セグメントの成長率がどうなっているか
- 世界のAIサーバー投資(特に米国・中国)の増減
- 日経平均やマザーズなど、日本株全体の地合い
「いやいや、そんなに色々見てられないよ…」という方は、
- 銅建値
- JX金属の月足・週足チャート
この2つだけでも追いかけてみると、
JX金属の大きな流れがかなり掴みやすくなるはずです。
上がってくれ・・

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