― 2,000円台定着なるか、上昇トレンドの「正念場」 ―
1. 直近の株価推移と週間パフォーマンスの整理
まずは、直近約3週間の株価推移を整理します。
JX金属は2025年12月中旬に1,700円台前半を底に反発し、その後は押し目を挟みながら上昇基調を継続しています。
2026年1月第2週にかけては値動きがやや荒くなりましたが、最終的には2,189円(1月9日終値)まで上昇し、心理的節目である2,000円台を明確に回復しました。
特に注目すべきは、
- 上昇局面で出来高がしっかり伴っている点
- 下落局面では出来高がやや細る傾向にある点
で、短期資金だけでなく中期視点の買いが入りやすい地合いであることがうかがえます。
2. 直近値動きの詳細振り返り(日足ベース)
① 12月下旬:1,700円台からの底打ち確認
12月19日の1,722円を起点に、
12月22日(+3.57%)、12月24日(+4.42%)と、比較的大きな陽線が続きました。
この局面では、
- 200日移動平均線(黄色)付近での反発
- 過去のもみ合いゾーン上限を明確に上抜け
が同時に起きており、テクニカル的な底打ちサインが揃った形です。
② 年末〜年始:1,900円台でのもみ合い
12月26日〜30日にかけては、
1,900円前後での小幅な上下を繰り返しました。
この動きは一見すると勢いが鈍ったように見えますが、実際には
「上昇後の健全な持ち合い」
と捉えることができます。
移動平均線との乖離を縮めながら、次の上昇に向けたエネルギーを溜める期間でした。
③ 年明け以降:2,000円突破と高ボラティリティ化
2026年1月に入り、値動きは一段と活発化します。
- 1月6日:+6.91%(2,159.5円)
- 1月8日:一時2,213.5円まで上昇後に反落
- 1月9日:+4.34%で2,189円引け
特に1月8日の陰線は一部で警戒感を呼びましたが、
翌9日に高値圏を維持したまま再度陽線で切り返した点は非常に重要です。
これは、
2,000円台では売りよりも買いの方が優勢
であることを示唆しています。
3. チャート分析:トレンドは依然「上」、焦点は2,200円台
移動平均線の状況
- 短期線(青):上向きで株価が上に位置
- 中長期線(黄):緩やかに上向きへ転換
典型的な上昇トレンド初期〜中盤の形です。
特に、
200日線を明確に上抜けたあとに再び下回っていない
点は、中期的な安心材料と言えます。
価格帯別の注目ゾーン
- サポート:
- 2,000円前後
- 1,850〜1,900円(直近もみ合いゾーン)
- レジスタンス:
- 2,200円前後
- 2,300円近辺(過去高値圏)
短期的には2,200円を明確に超えられるかが焦点ですが、仮に一度押しが入っても、
2,000円を割らずに推移できるか
がトレンド維持の重要ポイントになります。
4. 週間ニュース・外部環境との関係
① 銅価格・コモディティ市況
足元の銅価格は、
- 中国景気の底入れ期待
- AI・データセンター向け電力・配線需要
- EV・再エネ関連需要
を背景に、下値を切り上げる動きが続いています。
JX金属は単なる「銅価格連動銘柄」ではありませんが、
素材セクター全体への資金流入という点で追い風です。
② 半導体・AI投資の継続
今週の米国指標(ISM・雇用統計)を見る限り、
景気は減速しているものの、AI・インフラ投資は止まっていない
という見方が市場で優勢です。
JX金属が強い理由も、
- 銅
- 半導体材料
- 電力・データセンター関連
といった複合テーマを持つ点にあります。
③ 日本株全体の地合い
日経平均は堅調で、
- 円安基調
- 政治の安定感
- 海外投資家の日本株再評価
といった流れが続いています。
個別材料がなくても、テーマ性のある銘柄に資金が向かいやすい環境です。
5. 今後の見通しと投資スタンス
短期(数日〜数週間)
- 2,200円付近では一時的な調整の可能性
- ただし急落よりも「高値圏でのもみ合い」想定
短期で追いかけるより、押し目を待つ姿勢が有効です。
中期(数か月)
- 2,000円台定着ができれば、次は2,300〜2,400円が視野
- 市場環境次第では、再評価フェーズ入りの可能性
リスク要因
- 銅価格の急落
- 米金利の再上昇
- 全体相場の急変動
これらが起きた場合は、テクニカル上の節目を冷静に確認することが重要です。
6. まとめ
JX金属は現在、
**長期上昇トレンドの「再加速前夜」**とも言える位置にあります。
短期的な値動きは荒くなっていますが、
- 出来高
- 移動平均線
- 外部環境
を総合すると、下がったところを拾う投資家が多い銘柄であることが分かります。
今後も、
「材料で飛びつく」のではなく、
相場全体と照らし合わせながら冷静に付き合う銘柄
として注目していきたいところです。
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