JX金属−3.44%|住友金属鉱山が−11.55%だった翌日に、順番が入れ替わった話

JX金属−3.44%|住友金属鉱山が−11.55%だった翌日に、順番が入れ替わった話
日次相場レポート 2026年9月3日(木)|AI投資の総論は こちらの完全解説記事 から
🤔
昨日は住友金属鉱山が11%以上下げたのに、JX金属は−4.7%で耐えてましたよね。なのに今日は非鉄セクターより大きく下げてる。何が変わったんですか?

そこ、私も今日いちばん引っかかったところです。2日続けて非鉄が売られたのに、銘柄の並び順だけがきれいに入れ替わりました。答えを先に言うと、2日間で「売られた理由」が別物だったからだと私は読んでいます。

📈
9月2日は「金が売られた日」、9月3日は「円高の日」。同じ非鉄でも、材料が変われば隣に並ぶ銘柄も変わるんですよね。

✅ この記事の結論(先に要点だけ)

  • 1日経平均は4日続落でしたが下げ幅は111円。指数全体が崩れたのではなく、鉱業と非鉄金属だけが売られた「業種の内側の日」でした
  • 2JX金属は9月2日には住友金属鉱山の半分以下の下げで耐えたのに、9月3日は非鉄セクターの平均より大きく下げました。代替されるグループが日替わりで変わっています
  • 3私は保有継続のままです。買い増しも利益確定もしません。判断を変えるのは2026年11月の2Q決算で、半導体材料と情報通信材料の利益比率が切り上がったときだけです
目次

PART1 2026年9月3日の相場をどう見たか

まず数字を並べます。上がった数字と下がった数字が、いつも以上にちぐはぐな1日でした。

📊 株価ハイライト(2026年9月3日)

指数・銘柄 終値 前日比
日経平均株価64,214.48円−111.16円(−0.17%)
TOPIX4,102.04pt+20.44pt(+0.50%)
NYダウ(9月2日終値)53,061.95ドル+295.07ドル
ナスダック総合(9月2日終値)26,217.83+118.05
SOX指数(9月2日終値)11,339.25+50.64(+0.45%)
JX金属(5016)3,534円−126円(−3.44%)

出典:日経平均・TOPIXはフィスコ「日経平均大引け」2026年9月3日15:31配信(Investing.com掲載)。NYダウ・ナスダック総合はダイヤモンド・ザイ「強弱材料 9/3」。SOX指数は株探US(SOX日足)2026年9月2日終値。JX金属は松井証券マーケット情報 2026年9月3日15:30時点。

おかしなところが2つあります。日経平均が下がってTOPIXが上がっていること。そして前日の米国市場でNYダウもナスダックもSOX指数も上がっていたのに、日経平均はマイナスで終わったことです。

実際、寄り付きは399.17円高の64,724.81円、前場も130.19円高の64,455.83円で折り返していました(出典:フィスコ「後場に注目すべき3つのポイント」2026年9月3日12:26配信・Investing.com掲載)。上げて始まって、じりじり削られて、最後にマイナスへ沈んだ形です。前日9月2日が1,889.70円安(−2.96%)の大幅安だったので反発してもおかしくない日でしたが、戻りませんでした。

動いた業種は、きれいに割れました

上昇率 上位 騰落率 下落率 上位 騰落率
卸売業+2.46%鉱業−3.26%
電力・ガス業+2.44%非鉄金属−2.05%
海運業+2.28%食料品−0.70%
石油・石炭製品+2.06%不動産業−0.69%
保険業+1.72%ゴム製品−0.56%

出典:フィスコ「東証業種別ランキング:鉱業が下落率トップ」2026年9月3日配信(Investing.com掲載)

下落したのは5業種だけ、しかも下から2つが鉱業と非鉄金属です。3位以下は−0.70%、−0.69%、−0.56%と誤差みたいな水準なので、実質「今日下げたのは資源を掘る会社と、金属を精錬する会社だけ」と言っていい日でした。銀行業+1.42%、鉄鋼+1.59%と、それ以外は総じて堅調です。

今日の相場を動かした材料

  • 円高が一段と進みました。ドル円は午後に157.20円台(8月7日以来の水準)まで下げ、その後156.30円台まで下値を広げています(出典:外為どっとコム マネ育チャンネル 2026年9月3日16:18配信)。
  • きっかけは日銀です。高田審議委員が2026年9月2日に札幌市で講演と記者会見を行い、追加利上げについて「一定のペースにとらわれず機動的に」と述べました(出典:日本銀行「高田審議委員記者会見」2026年9月3日公表、朝日新聞2026年9月2日)。市場の一部では9月会合で0.50%ポイントの利上げ観測まで出ています(出典:外為どっとコム 前掲)。
  • 米国側も円高方向でした。8月のADP雇用統計が予想を下回り、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「インフレは緩やかな低下傾向にある」と発言。ドル円は9月2日のニューヨーク時間に158.19円まで下げました(出典:外為どっとコム マネ育チャンネル 2026年9月3日7:11配信)。
  • 金と非鉄の市況が崩れました。ニューヨーク金先物12月物が前日比1.9%安の3日続落。米長期金利が2025年1月以来の水準に上昇する場面もあり、銀・銅・ニッケルも軟化しています(出典:フィスコ「住友鉱山—大幅反落、金相場の続落などで非鉄大手が軟調」2026年9月2日14:23配信)。
  • 米国株は上げていました。日本株の下げは米国発ではありません。

PART2 JX金属は誰の代わりに売られたのか

ここからが今日の本題です。私はJX金属(5016)を「AI半導体の素材株」として見ているのですが、市場は毎日そう見てくれるわけではありません。その日の材料によって、JX金属を勝手に別のグループへ放り込んで売買しているのが今の状態です。それが2日連続ではっきり出たので、記録として残しておきます。

2日間で、順番が入れ替わりました

銘柄 9月2日 終値 9月2日 前日比 9月3日 前日比
住友金属鉱山(5713)10,035円−1,310円(−11.55%)※要確認
三菱マテリアル(5711)5,345円−581円(−9.80%)※要確認
JX金属(5016)3,660円−182円(−4.73%)−126円(−3.44%)
非鉄金属セクター(東証33業種)−2.05%

出典:住友金属鉱山・三菱マテリアルは松井証券マーケット情報 2026年9月2日15:30時点。JX金属の9月2日終値は野村證券 株価情報 2026年9月2日15:30時点、9月3日は松井証券マーケット情報 同日15:30時点。非鉄金属セクターはフィスコ「東証業種別ランキング」2026年9月3日。
※住友金属鉱山と三菱マテリアルの9月3日終値は、当日中に信頼できる出典から確認できませんでした。数値が確定しないため空欄としています。

9月2日は、住友金属鉱山が−11.55%、三菱マテリアルが−9.80%。それに対してJX金属は−4.73%です。下げ幅で言えば半分以下。この日のJX金属は明らかに「粘った側」でした。

ところが9月3日は逆です。非鉄金属セクター全体が−2.05%で下げ止まっているのに、JX金属は−3.44%。セクターの平均より1.4ポイント近く負けています。しかも安値は3,503円まであって、終値3,534円は安値圏での引けでした(始値3,686円・高値3,694円・安値3,503円、出来高15,999,700株、出典:松井証券マーケット情報 2026年9月3日15:30時点)。

なぜ5回:耐えた株が、翌日はセクターに負けたのはなぜか

ここから「なぜ」を5回掘ります。各段が事実なのか私の推測なのかは、そのつど書き分けます。

  • 1 なぜ9月3日にJX金属は非鉄セクターより下げたのか 【事実】 そもそも今日は全面安の日ではありません。TOPIXは+0.50%、日経平均も−0.17%にとどまり、下落した業種は33業種中5つだけ。そのうち鉱業−3.26%と非鉄金属−2.05%が突出しています。つまり「相場が悪かったから下げた」のではなく、資源・金属というカテゴリだけが選んで売られたのが今日です。
  • 2 なぜ資源・金属だけが売られたのか 【事実】 前日にニューヨーク金先物12月物が1.9%安の3日続落となり、米長期金利が2025年1月以来の水準に上昇する場面がありました。銀・銅・ニッケルも軟化しています(出典:フィスコ 2026年9月2日14:23配信)。COMEXの銅先物も9月1日に1ポンド6.600ドル(−1.30%)と下げています(出典:stock-marketdata.com)。金利が上がると、利息を生まない金属は持ちにくくなる。教科書どおりの動きです。
  • 3 では9月2日に、JX金属だけが半分の下げで済んだのはなぜか 【事実+推論】 事実として、JX金属の2027年3月期1Q(2026年8月6日発表)の営業利益814億円の内訳は、基礎材料568億円・半導体材料144億円・情報通信材料131億円です。基礎材料の主役は銅で、金の比率は目立ちません。ここからは私の推測ですが、9月2日は「金が売られた日」だったので、金鉱山を持つ住友金属鉱山や、金・銀の精錬比率が高い三菱マテリアルほど直撃を受け、金の色が薄いJX金属は相対的に逃げられた、と読んでいます。
  • 4 では9月3日にJX金属を余分に押し下げた材料は何か 【事実+推論】 事実として、JX金属の通期見通しは期中平均1ドル159円を前提に置いています(2026年8月6日発表の上方修正時の前提)。そこへ今日、ドル円が157.20円台、さらに156.30円台まで円高に振れました。ここからは私の推測ですが、9月2日が「金の日」だったのに対し、9月3日は「円高の日」に切り替わったのだと思っています。円高で嫌気されるのは、海外で稼ぐ比率と輸出比率が高い会社です。JX金属は半導体材料の販売先が海外中心なので、非鉄の中では円高感応度が高いほうに分類されたのではないか、と。
  • 5 だから投資判断としてどう扱うか 【推論と判断】 2日間で並び順が入れ替わったということは、市場はJX金属を「銅株」としても「AI半導体の素材株」としても一貫して評価していないということです。今日の−3.44%は、会社の中身が悪くなった結果ではなく、その日の材料に対する感応度が測られた結果だと私は見ています。なので保有は継続、買い増しも利益確定もしません。判断を変えるのは、2026年11月の2Q決算で半導体材料と情報通信材料の営業利益比率が1Qの約34%から切り上がったときだけです。ここは前回までと同じで、崩さずいきます。

⚖️ この見立てが外れるとしたら:9月3日の下げが、円高でも金でもなく、私がまだ把握していないJX金属固有の材料だった場合です。見分け方はシンプルで、次にドル円が円安方向へ戻った日に、JX金属が非鉄金属セクターより強く戻るかどうか。戻らなければ、私の「円高が犯人」という読みが間違っていたことになります。

ちなみに、銅そのものはまだ高いままです

見落としやすいので書いておきます。JX金属の電気銅建値は2026年9月1日の改定で1トン2,400,000円。8月25日の2,380,000円からさらに上がっています(出典:JX金属 銅建値ページ)。会社の前提はLME銅604セント(1ポンド6.04ドル)で、COMEX銅は9月1日時点で6.600ドル。まだ1割ほど上に乗っています。

つまり、事業の追い風になる銅の値段は落ちていないのに、株価は2日で3,842円から3,534円まで約8%下げました。ここは正直に言うと私にも全部は説明できていません。金利上昇で「これから銅も下がる」と先回りされた可能性はありますが、断定できる材料は見つけられませんでした。

私はこの2日をどう受け止めたか

私は過去にSOXL(米国半導体3倍レバレッジETF)で−80%を経験しています。あのときいちばん効いたのは、下げ続ける画面を見ながら「今日はなんで下げたんだろう」を毎日考えてしまったことでした。探せばそれっぽい理由は見つかります。でもその理由は翌日には別の理由に差し替わっていて、私の判断だけが振り回されて崩れていきました。

今回の2日間は、まさにその縮図です。9月2日は「金の比率が低いから強い」という理屈が立ち、9月3日は同じ理屈がまったく効かず「円高だから弱い」に変わりました。1日ごとに正解が変わる理屈は、投資判断の土台にはできないんですよね。

だから私の物差しは1本だけにしています。半導体材料と情報通信材料の営業利益が、基礎材料(銅)に対してどれだけ比率を上げたか。1Qでは814億円のうち275億円で約34%でした。ここが上がっていればテーゼは生きているし、上がっていなければ「AI半導体の素材株」として持つ理由は薄くなります。確認は2026年11月の2Q決算です。

PART3 今日のAI投資活用プロンプト

今日みたいに「同じ業種なのに動きがバラバラ」という日は、AIに整理させると発見が早いです。ポイントは、株価をAIに調べさせないこと。数値は自分で証券会社アプリから拾って渡します。AIは並べ替えと仮説出しに使います。

📋 コピペOK:同一セクター内の「勝ち負けの理由」を洗い出すプロンプト
あなたは日本株のセクターアナリストです。
同じ業種に属する複数銘柄の、2日分の騰落率を渡します。

【銘柄と騰落率】
(例)
・A社 1日目 −11.6%/2日目 −◯◯%
・B社 1日目 −9.8%/2日目 −◯◯%
・C社 1日目 −4.7%/2日目 −3.4%
・業種平均 1日目 −◯◯%/2日目 −2.1%

【その2日間に起きたマクロ材料】
(例)1日目=金相場が1.9%安・米長期金利上昇
   2日目=ドル円が159円台から156円台へ円高

【出力してほしい内容】
1. 1日目と2日目で「相対的に強かった銘柄」の順位が
  入れ替わったかどうかを表で示す
2. 入れ替わりが起きた場合、その原因として考えられる
  事業構成の違いを3つの仮説に整理する
3. 各仮説について「どの決算資料のどの数字を見れば
  検証できるか」を1行ずつ書く
4. 仮説のうち、渡した情報だけでは検証できないものに
  「要追加調査」と明記する

渡したデータのみを使用してください。
株価や決算数値を推測で補わないでください。
売買の推奨ではなく、判断材料の整理として出力してください。

今日これを実際に回してみて有用だったのは、3番目の「どの数字を見れば検証できるか」でした。「セグメント別売上高の地域別内訳を見れば、円高感応度の差が推定できる」という返しが来て、たしかにそこは決算補足資料で確認できます。逆に「金の生産量比率」は渡したデータに無いので要追加調査と正直に返してきました。勝手に埋めてこないのが制約行の効果ですね。

⚠️ 注意ポイント:AIが出すのは「仮説」であって「事実」ではありません。今日の記事のなぜ3・なぜ4も、私の推測だと明記したのはそのためです。仮説はそのまま信じず、必ず決算短信・決算補足資料という一次情報で裏を取ってください。特に事業別の売上構成や地域別内訳は、AIが記憶から答えると古い数字が混ざりやすい部分です。

よくある質問

Q. 日経平均が下がってTOPIXが上がるのはどういう状態ですか?

A. 日経平均は225銘柄の株価を単純に足す計算に近いので、値段の高い銘柄の影響が大きく出ます。一方TOPIXは東証プライム全体を時価総額で見るので、幅広い銘柄が上がると上がります。今日のように「一部の値がさ株が下げ、それ以外の多くが上げた」日には、2つが逆方向に動きます。

Q. 円高になると、なぜ素材メーカーの株が売られるのですか?

A. 海外で売った代金を円に換算するとき、円高だと受け取る円が減るためです。JX金属は通期見通しを1ドル159円で置いているので、実勢が157円や156円だと前提より円高になります。ただし為替の前提は決算のたびに置き直されますし、原料の仕入れでは円高が有利に働く面もあります。単純に「円高=悪」と決めつけないほうが安全です。

Q. 2日で8%下げた銘柄は、押し目買いのチャンスではないですか?

A. 私は今回は買い増ししません。下げた理由がその日ごとに変わっていて、どこで止まるかを説明できる材料を持っていないからです。「半導体材料と情報通信材料の利益比率が上がったら買い増す」という条件を先に決めていて、そこに当たるまでは動かしません。判断はご自身の投資方針でお願いします。

まとめ

2026年9月3日は、日経平均が4日続落したのに下げ幅は111円、TOPIXはプラスという静かな日でした。その静かな指数の裏で、鉱業と非鉄金属だけが選んで売られています。

JX金属は9月2日には住友金属鉱山の半分以下の下げで耐え、9月3日には非鉄セクターの平均に負けました。2日で立場が入れ替わったのは、売られた理由が「金」から「円高」へ切り替わったからだと私は読んでいます。ただしこれは推測で、証明はできていません。

こういう日にやることは、実は多くありません。数字を記録して、自分の物差しが動いていないことを確認して、その日の理屈に飛びつかない。ここは崩さずいきます。

動画講座 公開中

Udemy講座【ゼロから始めるAI投資】応用講座 暴落対応編

暴落対応・決算分析・ポートフォリオ管理をChatGPTとClaudeで実践する動画講座です。まずは紹介動画から。

【ゼロから始めるAI投資】応用講座 紹介動画 ▶ 紹介動画を見る Udemy講座ページ画面
講座を見てみる »

※Udemyの講座ページに移動します。価格は決済画面でご確認ください

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載した株価・指数・為替・商品価格は各出典の取得時点の値であり、その後変動します。AIの出力には誤りが含まれる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

FOR YOUR INVESTMENT
投資にも、AIを味方に。
当サイトでは、株式投資に役立つ無料ツールと記事を公開しています。よければあわせてどうぞ。
YouTubeでも毎日、相場とAI活用を発信中 登録者12,000人。動画派の方はチャンネルもどうぞ。
チャンネルを見る →
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次