2025年11月5日更新
どうも、株ちゃんです。
JX金属が今日は小幅プラス(+0.15%)の2,021円で引けました。前日の急落からなんとか落ち着きを取り戻した感じですね。
「やっぱりもう上がらないのかな…?」と思う人もいると思いますが、実はまだトレンドの芽は消えていません。

■ 今日の動きと背景
きょうは出来高が約2,000万株(20.4M)と、前日よりやや少なめ。
朝は軟調でしたが、午後からジワジワ戻して2,000円台を維持しました。
このあたりの値動きは、いわば**「急落後の調整フェーズ」**。
投資家たちが一度ポジションを軽くして、次の方向を探っている段階ですね。
■ チャート分析:25日線を回復し、短期は反発基調
チャートを見ると、
- 10日線(青)を再び上回った状態
- 50日線(黄)はまだ上向き維持
- RSIは55前後で中立圏(過熱感なし)
つまり、トレンドとしてはまだ上昇の中にあるけど、
勢いがいったん止まって「次の波待ち」の形です。
過去の上昇局面を見ても、JX金属は1〜2週間の調整を挟んでから再上昇するクセがあります。
今回も同じように、1,950〜2,050円のレンジで力をためる動きになる可能性が高いです。
■ 指標面から見る“今の位置”
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 出来高 | 20.4M | 急落後としては落ち着き |
| 時価総額 | 1.94兆円 | 安定の大型株ゾーン |
| PER | 27.0倍 | 成長株としては妥当 |
| EPS | 78円 | 実力十分、利益水準◎ |
| 配当利回り | 0.86% | 成長優先型の企業姿勢 |
| ベータ | 2.0 | 値動きは大きめ(トレーダー向き) |
数字だけ見ると、“割高”というよりも
「勢いで買われている半導体・素材セクターの一角」として健全な位置にいます。
■ 市場環境と材料
- 銅価格がじわじわ反発中(LMEで年初来高値圏)
- AI・データセンター・EV関連需要は依然強い
- 円安が続いて輸出型素材メーカーにプラス
- 中国の景気対策が進めばさらなる追い風
つまり、JX金属の業績テーマ(AI×金属)はまだ続く構図なんです。
特にJXが得意とする銅・レアメタル精錬やリサイクルは、今後の循環資源社会でも主役。
ファンダメンタルは全く崩れていません。
■ 株価シナリオ
| シナリオ | 株価レンジ | 展開イメージ |
|---|---|---|
| 🔵 強気 | 2,150円を明確に超える | 高値更新、再上昇波動へ |
| ⚪ 中立 | 1,950〜2,050円 | 揉み合い・エネルギー充電期 |
| 🔴 弱気 | 1,900円割れ | 一時調整、再度押し目待ち |
RSIや移動平均線の位置からも、目先の下値メドは1,950円前後。
ここを割らない限り、トレンド転換ではありません。
■ 投資戦略(個人投資家向け)
| タイプ | 戦略 |
|---|---|
| 短期トレード | 2,150円超えたら追撃買い、1,950円割れで撤退 |
| 中期ホールド | 今の2,000円前後で拾って長期保有もOK |
| 押し目待ち派 | 1,950〜1,970円の押しを待って拾う |
今は焦って動くよりも、次の上抜けを待つ時間。
トレンドは崩れていません。
■ まとめ:焦らず“押し目”を拾うターン
- 2,000円台をキープできているのは強さの証拠
- RSI・出来高ともに“過熱でもなく、底でもない”ちょうど中間点
- ファンダも好調で、銅相場・AIテーマ継続中
結論:
💬 「下げたら拾う」姿勢でOK。2,000円割れは絶好の押し目候補。
JX金属の“2026年ターゲット株価”をシナリオ別に出します(ざっくり2年先の中期想定)。
前提(2024→2026)
- 直近EPS(TTM)= 78円
- 業績ドライバー:銅価格・リサイクル精錬稼働・AI/データセンター向け銅箔需要・円安
- 評価軸:PER法(株価=EPS×PER)
※市況でPERは伸縮します。素材×テックの「準グロース」扱いを想定。
2026年ターゲット(3シナリオ)
| シナリオ | EPS成長仮定(年率) | 2026E EPS計算 | 想定PER | ターゲット株価 |
|---|---|---|---|---|
| 弱気(景気減速/銅横ばい) | +7% | 78×1.07² = 89.3円 | 18倍 | 約1,600円 |
| 基本(需要堅調/銅やや高) | +24% | 78×1.24² = 120.0円 | 23倍 | 約2,760円 |
| 強気(AI/EV追い風+再評価) | +35% | 78×1.35² = 142.2円 | 28倍 | 約3,980円 |
計算例(基本):120円 × PER23 = 2,760円
感度(ざっくり)
- 銅価格±10% → EPSを概ね**±8〜12%**押し上げ/押し下げ → 株価も同程度の比率で変動(PER一定なら)。
- 為替(円安10円) → 金属価格と翻訳効果で**+数%**の追い風になりやすい。
バリデーション/無効化ライン
- 強気継続サイン:2,150円を明確突破(出来高増)→ 2,700円台(基本シナリオ上限)を目指す波。
- 基本維持:1,950〜2,050円のレンジで揉み合い→ EPS進捗に沿ってジリ高。
- 無効化:1,850円割れを終値で連続&50日線下向き転換 → 「弱気」レンジへ(1,600円台想定)。
使い方(実務)
- 中期狙いは基本:2,760円を“到達目線”に。
- 押し目は1,950〜2,020円を分割で、上は2,700円前後で一部利確、強気継続なら残し。
- 決算でガイダンス上方修正/リサイクル増産が出れば、EPS142円×PER28=3,980円も現実的に。







