【2026年10月】半導体株は回復する?初心者向けに4つの理由と、外れたと分かる線

【2026年10月】半導体株は回復する?初心者向けに4つの理由と、外れたと分かる線
半導体株を持っている人の、いちばんの疑問

7月に大きく下がった半導体株、
10月は戻っていくの?

SOXL(半導体株の3倍型ETF)6月下旬約300ドル
▶
7月下旬約92ドル
▶
10月2日(取引中)168ドル台

半導体株は、7月から9月にかけて大きく下がりました。

ところが9月末から10月2日にかけて、急に戻り始めています。「このまま回復するの?」「また下がるんじゃない?」と迷っている人は多いと思います。

この記事では、半導体株が回復していくかもしれない理由を4つ、初心者向けにやさしく説明します。マイクロンの決算、米国の雇用統計、世界の半導体市場の予測を読んで書きました。

反対に「下がるとしたら何が起きたときか」も同じ数だけ並べます。読み終わるころには、10月に見る数字3つと日付2つが決まります。

こんな人に向けて書きました
  • 半導体関連の投資信託・米国株・SOXLを持っていて、7月の下げで含み損がある
  • Xで「半導体復活」の声を見たけど、理由までは追えていない
  • 米国の経済指標や決算資料を自分で読む時間がない
読むと分かること
  • 回復していくかもしれない理由4つと、その根拠の数字
  • 見立てが外れたと分かる線:米10年債利回り5.5%超え、SOXL155ドル割れ
  • 10月に答え合わせできる日付:10月中旬の半導体決算と、10月27〜28日のFOMC
書かないこと
  • 買い時・売り時、目標株価。「必ず回復する」という予想

この記事の進み方

  • 1
    そもそも半導体ってなに?何に使われて、なぜAIで注目されるの?
  • 2
    いま半導体株はどこにいる?どれくらい下がって、どれくらい戻った?
  • 3
    回復していくかもしれない理由需要・金利・期待・主役の株、4つの数字
  • 4
    それでも下がるとしたら?反対の材料も4つ
  • 5
    10月に何を見ればいい?日付と、外れたと分かる線
  • 6
    初心者はどう付き合う?3倍型・分けて買う・先に線を決める

まず結論を1行ずつで言うと

1
需要は数字で強いマイクロンの売上は1年で約4.8倍。世界の半導体市場は2026年に+89.9%の予測
2
金利の上がり方が止まりそう9月の雇用統計が弱く、10月の追加利上げの確率は約18%まで下がった
3
ただし答え合わせは10月中旬から半導体の決算と10月28日のFOMCで、回復が続くかが分かる
株ちゃん株ちゃんのひとこと

半導体株は「AIの需要」と「金利」の2つで動きます。今回はこの2つが同時に追い風に変わりかけている、というのが私の見立てです。順番に見ていきますね。

Qそもそも、半導体ってなに?
01
目次

半導体はAIの「頭脳」と「記憶」。AIが増えるほど必要になります

半導体は、電気の流れを細かく切り替えて計算や記憶をする部品です。スマホ・車・家電の中にも入っています。

例えると、AIの頭脳(計算する半導体)と記憶(メモリ)です。AIが賢くなるほど、この2つがたくさん必要になります。

AIで使われる半導体の流れ(例)

つくる機械ASML・ラムリサーチ
(製造装置)
▶
つくる会社TSMC
(受託製造)
▶
頭脳と記憶エヌビディア(計算)
マイクロン(メモリ)
▶
使う会社データセンター
(大手IT)

この記事で名前が出る会社を流れに当てはめた概念図です

米国の半導体30社の株価をまとめた指数を「SOX指数」といいます。その値動きの3倍に動くように作られた商品が「SOXL」です。

Qいま半導体株は、どれくらい下がって、どれくらい戻った?
02

7月に大きく下げ、9月末から戻り始めたところです

3倍型のSOXLで見ると、値動きの大きさがよく分かります。6月下旬の約300ドルから、7月下旬には約92ドルまで下がりました。

SOXLの値動き(2026年・概略)

0100200300 6月下旬 約300ドル 7月下旬 約92ドル 10月2日 168ドル台 約300約92168台 1月6月7月9月10/2

TradingView日足チャート(2026年10月2日23:41・取引時間中)から目視で読み取った概略。正確な終値ではありません

−69%6月下旬→7月下旬(300→92ドル)
+83%7月下旬→10月2日(92→168ドル台)

1倍のSOX指数でも、9月末時点で高値から約13%下にいました(SBI証券、9月28日週のレポート)。つまり「戻り始めたけど、まだ高値の手前」という位置です。

Qなぜ、回復していくかもしれないの?
03

回復していくかもしれない理由は、需要・金利・期待・主役の株の4つです

理由① AIの需要が「数字」でまだ強い

9月30日に、メモリ大手のマイクロンが決算を発表しました。6〜8月の売上は542億ドルで、前年の同じ時期の約4.8倍です。

マイクロンの3か月ごとの売上(億ドル)

2025年6〜8月 113億ドル 2026年6〜8月 542億ドル 9〜11月の見通し 615億ドル 113542615 2025年6〜8月2026年6〜8月9〜11月の見通し

出典:Micron Technology 決算発表(2026年9月30日)。億ドル未満を四捨五入。見通しは615億ドル±15億ドル

次の9〜11月の見通しは615億ドルで、さらに増える計画です。AI向けのメモリが足りず、値段を上げても売れている状態なんですね。

業界全体の予測も強い数字です。半導体の業界団体WSTSは、世界の半導体市場が2026年に前年比+89.9%、2027年もさらに+26.6%伸びると予測しています(2026年6月の春季予測)。

約1.51兆ドル2026年の世界半導体市場(予測・前年比+89.9%)
約1.91兆ドル2027年の世界半導体市場(予測・前年比+26.6%)

理由② 金利の上がり方が止まりそう

半導体株は、金利が上がると下がりやすい性質があります。金利は「お金のレンタル料」です。レンタル料が高いと、将来の利益で買われる成長株の人気が下がります。

米国は2026年9月16日に、約3年ぶりに政策金利を0.25%上げました(3.75〜4.00%)。米国の10年債利回りも10月1日に5.24%まで上がっています。

ところが10月2日の米雇用統計で、9月に増えた働く人は2.9万人でした。予想の8.4万人を大きく下回り、失業率は4.2%に上がりました。

これで「10月の追加利上げはなさそう」と見られ、追加利上げの確率は約18%まで下がりました(TheStreet、10月2日)。同じ日、米10年債利回りも大きく下がっています。

雇用が悪いのに、なぜ株が上がるの?

いまは「景気より金利」で株価が動く時期だからです。雇用が少し弱い→利上げが止まる→金利の上がりすぎが止まる→成長株に追い風、という順番です。

理由③ 期待が一度しぼんで、ハードルが下がった

7月の急落のきっかけは、7月15日にTSMCが設備投資を大きく増やすと発表したことでした。決算自体は良かったのに、「期待が高すぎた」と売られたんです。

そこから3か月近く下げたことで、株価に乗っていた期待は小さくなりました。期待のハードルが低いと、決算の数字が良かったときに素直に買われやすくなります。

理由④ 主役の株が、先に高値を更新した

AI半導体の主役であるエヌビディアは、10月2日の取引中に237.88ドルの過去最高値をつけました(TheStreet)。時価総額は5.7兆ドルを超えています。

電車に例えると、先頭車両が先に坂を登り始めた状態です。主役の株が強いうちは、ほかの半導体株にも資金が戻りやすくなります。

株ちゃん株ちゃんのひとこと

4つのうち、私がいちばん大事にしているのは理由②の金利です。需要が強くても、金利が上がり続けると株価は伸びにくい。7〜9月がまさにその状態でした。

Qそれでも、下がるとしたら何が起きたとき?
04

下がる材料も4つ。金利の高止まりと、設備投資の行き過ぎに注意です

回復の理由と同じ数だけ、反対の材料も並べておきます。片方だけ見ると、判断がかたよるからです。

▲ 回復が続く条件

  • 米10年債利回りが5%を割る
  • 10月28日のFOMCで利上げ見送り
  • ASML・TSMCの決算で受注が上振れ
  • エヌビディアが高値圏を保つ

▼ 下がる材料

  • 米10年債利回りが5.5%を超える(原油高・物価の再加速)
  • 決算で「設備投資を増やしすぎ」と見られる(7月の再来)
  • AI開発の足踏み(9月のOpenAIの学習一時停止のようなニュース)
  • 失業率が上がり続け、景気後退の心配に変わる

原油は10月2日時点でWTIが1バレル89ドル台と高めです。中東の情勢で原油が上がると、物価と金利がまた上がる心配があります。

OpenAIの学習停止については、9月28日の記事「半導体株はなぜ急落?OpenAI学習停止で見えた次のボトルネック」で詳しく書きました。

Q10月は、いつ・何を見ればいいの?
05

見る日付は、10月中旬の半導体決算と、10月27〜28日のFOMCです

  • 10月2日(金)米雇用統計:+2.9万人・失業率4.2%(済)
  • 10月14〜15日ごろ見る日①
    ASML・TSMCの決算。受注と設備投資の見通しが、7月のように「行き過ぎ」と見られないか(日付は各社の発表で確認)
  • 10月中旬米国の9月の消費者物価。物価が上振れすると、利上げの心配が戻る(日付は要確認)
  • 10月27〜28日見る日②
    FOMC(米国の金利を決める会議)。利上げ見送りか、次の利上げを示唆するか
  • 10月下旬〜米大手IT(マイクロソフト・アルファベット・アマゾン・メタ)の決算。AI向け設備投資が前年比+20%を保てるか

この記事の見立てが外れたと分かる線

  • 米10年債利回りが5.5%を超えた(金利の追い風が消える)
  • SOXLが155ドル(8月の戻り高値付近)を終値で割り込んだ
  • 10月28日のFOMCで、次の利上げが強く示唆された
Q初心者は、どう付き合えばいいの?
06

3倍型は「行って戻る」だけで減る。分けて買い、線を先に決めます

SOXLのような3倍型は、値動きが大きいほど目減りします。SOX指数が1日目に+10%、2日目に−10%動くと、こうなります。

99ドルSOX指数(1倍)100×1.1×0.9
vs
91ドルSOXL(3倍)100×1.3×0.7

指数は1%しか減っていないのに、3倍型は9%減ります。だから私は、3倍型は次の3つを決めてから触ります。

  • 1回で全部買わず、2〜3回に分けて買う(日付を変える)
  • 「この線を割ったら見直す」価格を、買う前にメモする(例:155ドル)
  • 長く持つなら、3倍型より1倍の投資信託やETFを中心にする
Q自分で毎月チェックするには?
07

月初に5分、AIに「回復の条件」を点検させます

毎月はじめに、下のプロンプトに数字を貼るだけで、回復の条件がいくつ点灯しているかを表にしてくれます。ChatGPTでもClaudeでも動きます。

📋 コピペOK:半導体株の月初チェック
あなたは米国の半導体株を担当する証券アナリストです。
【今月のデータ】
・米10年債利回り:(例:5.24%)
・米失業率:(例:4.2%)
・SOXLの終値:(例:168ドル)/8月の戻り高値:(例:155ドル)
・今月の主な決算・ニュース:(貼る)
【出してほしいもの】
1. 「回復が続く条件」と「下がる材料」を同じ数ずつ表にし、いま点灯しているものに○
2. 今月中に答えが出る日付(決算・指標・FOMC)
3. 見立てが外れたと分かる数字を1つ
渡したデータのみを使用し、書かれていない数字は推測しないこと。
売買の推奨ではなく、判断材料の整理として出力すること。
⚠️ 注意:AIは株価や利回りを古い数字で答えることがあります。数字はAIに聞かず、証券会社のアプリで確かめてから貼りましょう。
FAQ

よくある質問

Q. 半導体株は、10月に必ず回復しますか?

A. 必ずとは言えません。この記事で並べたのは「回復していくかもしれない理由」と、その反対の材料です。10月中旬の決算と10月28日のFOMCで、どちらの条件が点灯したかを確かめてください。

Q. 雇用統計が悪いのは、景気に悪いニュースではないのですか?

A. 悪くなりすぎると景気後退の心配に変わります。いまは「利上げが止まる」喜びのほうが大きい段階です。失業率が4.3%、4.4%と上がり続けるかを毎月確認しましょう。

Q. SOXLと半導体の投資信託、どちらがいいですか?

A. 値動きの大きさがまったく違います。SOXLは1日の値動きの3倍で、上がって下がるだけでも目減りします。長く持つなら1倍の商品を中心にし、3倍型は金額と見直しの線を先に決めて使うのが私のやり方です。

SUMMARY

まとめ:需要は強く、金利の向かい風が弱まりかけている

1
回復の理由は4つ。AI需要(マイクロン売上約4.8倍)、金利(追加利上げ確率約18%)、期待のリセット、エヌビディアの最高値
2
下がる材料も4つ。金利5.5%超え、設備投資の行き過ぎ、AI開発の足踏み、景気後退の心配
3
見る日付は2つ。10月中旬のASML・TSMC決算と、10月27〜28日のFOMC

私はまず、米10年債利回りが5%を割るかどうかを毎朝確認します。半導体株の回復は、需要より先に金利が決めると考えているからです。

\ 次はこれ! /

KABUCHAN

この記事を書いた株ちゃんと、手を動かして学べるコンテンツ

株ちゃん

株ちゃん|株ちゃん投資情報 管理人

YouTube登録者1.2万人(サイト表記)/Udemy講師評価★4.34・129件(2026年9月30日時点)/Kindle 30冊超

2024年にSOXLで−80%を経験しました。それから、売買を「数字と日付」で決めるやり方に切り替えています。この記事の「外れたと分かる線」も、その手順です。

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出典(取得時点:2026年10月3日)

Micron Technology「Reports Record Fiscal Fourth-Quarter and Full-Year 2026 Results」(2026年9月30日)/WSTS 2026年春季半導体市場予測(EE Times Japan、2026年6月4日)/米労働統計局 2026年9月分雇用統計(UPI・Yahoo Finance、2026年10月2日)/TheStreet「Stock Market Today(Oct. 2, 2026)」(追加利上げ確率・エヌビディア最高値・WTI)/OANDA「9月分雇用統計の注目点」(政策金利・FOMC日程)/財経新聞(2026年10月2日、米10年債利回り5.24%)/SBI証券「今週の米国株式」(9月28日週、SOX指数の高値からの下落率)/TradingKey(2026年7月15日、TSMC設備投資とSOX指数の下落)/SOXLの価格はTradingView日足チャート(2026年10月2日23:41・取引時間中)からの目視の概略

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。SOXLなどのレバレッジ型ETFは値動きが大きく、長期保有で目減りすることがあります。AIの出力には誤りが含まれる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

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