とても良いところに気づかれたと思います。今週は「指数は上がったのに、上がった銘柄は少なかった」週でした。とくに最終日の2026年9月18日(金)が極端で、日経平均は882円70銭も上がったのに、TOPIXはマイナスで終わっています。この記事では、その差がどこから生まれたのかを数字で分解していきます。
✅ 今週の結論(先に要点だけ)
- 1米連邦準備制度理事会と日本銀行が同じ週に0.25%ずつ利上げしました。日経平均は週間で+1,007円61銭(+1.57%)と上昇しています
- 2ただし9月18日(金)は日経平均+882円70銭に対してTOPIXは−3.05。225銘柄のうち上がったのは63銘柄だけでした
- 3東京市場は9月21日から23日まで休場です。次の取引は9月24日(木)と25日(金)の2営業日しかありません
📌 この記事で持ち帰れるもの
判断材料:日経平均が上がった日の「値上がり銘柄数」。9月18日は225銘柄中63でした。ここが120を超えてくれば物色は広がっている、60台のままなら一部の値がさ株だけが指数を押し上げている、と切り分けられます。
判定ポイント:2026年9月24日(木)と9月25日(金)。連休明けのこの2営業日で、値上がり銘柄数がどちらに振れるか答え合わせができます。
この記事が答えないこと:個別銘柄の売買タイミングと目標株価は扱いません。今週の数字を「どう読むか」だけに絞っています。
PART1 今週の相場全体感(2026年9月14日〜18日)
主要指数の週間騰落
まず数字を並べます。いずれも金曜終値どうし、2026年9月11日の終値から2026年9月18日の終値までの変化です。騰落率は終値から私が計算しました。
| 指数 | 9月11日終値 | 9月18日終値 | 週間騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 64,011.34 | 65,018.95 | +1.57% |
| TOPIX | 4,028.30 | 4,091.14 | +1.56% |
| NYダウ | 52,573.29 | 51,682.64 | −1.69% |
| ナスダック総合 | 26,333.04 | 26,522.55 | +0.72% |
| SOX指数 | 11,824.00 | 11,921.69 | +0.83% |
出典:日経平均は日本経済新聞社「日経平均プロフィル ヒストリカルデータ」、TOPIXはYahoo!ファイナンス時系列データ、NYダウの9月11日終値はABC News(2026年9月11日)、9月18日終値はOANDA証券「NY株式サマリー(18日)」、ナスダック総合とSOX指数は株探(米国株)日足時系列データ。いずれも2026年9月19日取得。
日本と米国で、きれいに向きが分かれました。日経平均とTOPIXはそろって1.5%台の上昇。一方でNYダウは−1.69%と、今週の下げ幅がいちばん大きくなっています。
同じ米国でも、ナスダック総合は+0.72%、半導体のSOX指数は+0.83%とプラスです。つまり米国株は「全部下がった」のではなく、金利に弱い銘柄が売られて、AI関連が買われたという中身になっています。
今週いちばん大きかった材料:日米の同時利上げ
- 12026年9月16日(水) FOMCが0.25%の利上げ
政策金利の誘導目標は3.75〜4.00%になりました。採決は12対0の全会一致です。声明では「インフレは依然として高い」とされ、9月時点の見通しでは2026年末の金利水準は4.1〜4.4%が示されています(出典:Advisor Perspectives「Fed’s Interest Rate Decision: September 16, 2026」、2026年9月19日取得)。 - 22026年9月18日(金) 日本銀行が政策金利を1.25%程度へ
こちらも0.25%の引き上げで、市場の予想どおりでした。ただし政策委員9人のうち2人が反対票を投じています(出典:ゴールドオンライン「9月18日の国内株式市場概況」、2026年9月18日)。 - 3利上げしたのに円安 ドル円は157円台へ
9月18日の東京市場で、ドル円は155円87銭あたりから157円33銭まで上昇しました。反対票が2票出たことで、早期の追加利上げ観測が後退したためと説明されています(出典:みんかぶFX「東京為替概況」、2026年9月18日)。ニューヨーク市場では157円96銭から156円60銭まで下げて引けました(出典:Investing.com「9月18日のNY為替概況」)。
背景として押さえておきたいのが米国の長期金利です。米10年債利回りは今週、再び5%を上回りました(出典:OANDA証券「NY株式サマリー(18日)」、2026年9月18日)。日本経済新聞によれば、5%台は2年11カ月ぶりの水準です。NYダウが週間で−1.69%と沈んだのは、この金利が効いています。
金利が上がると、借入の重い業種や、将来の利益を期待して買われている銘柄ほど売られやすくなります。この仕組みを自分の持ち株で確かめる方法は、持ち株は金利にどれだけ弱いか、AIに5分で判定させる方法 にまとめています。今週のような週こそ、一度通しておくと差が出ます。
なお、日米同時利上げそのものの読み解きと、この局面で調べたい銘柄については 金利上昇はなぜ怖い?日米同時利上げの現状と、この局面で調べたい3銘柄 で別途扱っています。あわせてどうぞ。
動いたセクターと銘柄(2026年9月18日)
週の最終日の業種別騰落です。上昇率の上位は非鉄金属が+2.29%、電気機器が+1.98%、金属製品が+0.64%。下落率の上位は電気・ガスが−2.24%、石油・石炭製品が−1.88%、水産・農林業が−1.77%でした(出典:財経新聞「東証業種別ランキング:非鉄金属が上昇率トップ」、2026年9月18日)。
個別では、キオクシアホールディングス(285A)が+4,690円の+9.40%となり、54,570円で引けています(出典:ゴールドオンライン、2026年9月18日)。前日の米国市場でメモリ関連が強かったことを受けた動きでした。同社は7月末に発表した決算で市場の見方が割れた銘柄でもあります。そのあたりの経緯は キオクシア株なぜ急落?利益46倍でも下がる3つの理由 に書きました。
⚠️ 来週の東京市場は2営業日だけです:2026年9月21日(月)は敬老の日、9月22日(火)は国民の休日、9月23日(水)は秋分の日で、東京証券取引所は休場です。9月19日(土)から23日(水)までの5連休で、取引があるのは9月24日(木)と9月25日(金)の2営業日だけになります。
連休中の主な予定は次のとおりです。2026年9月23日(水)に米国の製造業・サービス業のPMI(購買担当者景気指数)と、習近平国家主席の訪米にともなう米中首脳会談。9月24日(木)に米国の新築住宅販売件数とドイツのIFO企業景況感指数、コストコの決算。9月25日(金)に米国の8月耐久財受注が予定されています(出典:楽天証券トウシル、2026年9月18日/ザイ・オンライン、2026年9月18日)。
ザイ・オンラインは9月24日から25日の日経平均の予想レンジを63,000円から67,000円としています(出典:ザイ・オンライン「来週の日経平均株価の予想レンジ」、2026年9月18日)。幅が4,000円あるということは、連休中の海外市場しだいで上にも下にも振れる、と見られているということです。
PART2 今週の主役:指数だけが上がった日を分解する
ここからが今週のいちばん面白いところです。週を通せば日経平均は+1.57%、TOPIXも+1.56%と、ほとんど同じ上がり方をしました。数字だけ見れば「日本株は広く買われた週」に見えます。
ところが最終日の9月18日(金)だけを切り出すと、景色がまったく違います。日経平均は+882円70銭で65,018円95銭。同じ日のTOPIXは−3.05で4,091.14でした(出典:Yahoo!ファイナンス、2026年9月19日取得)。片方が大きく上がって、もう片方が下がっているんですよね。
📊 2026年9月18日(金)の中身
・日経平均 +882.70円(65,018.95円)
・TOPIX −3.05(4,091.14)
・日経平均採用225銘柄のうち 値上がり63銘柄/値下がり161銘柄
・東証プライム市場でも値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回る
・プライム市場の売買代金 約10.39兆円
出典:値上がり・値下がり銘柄数と売買代金はゴールドオンライン「9月18日の国内株式市場概況」(2026年9月18日)、プライム市場の騰落と売買代金はOANDA証券「日経平均サマリー(18日)」(2026年9月18日)。
225銘柄のうち、上がったのは63銘柄。それでも指数は882円70銭上がりました。ここを「なぜ5回」で掘っていきます。各段が事実か推論かを、先頭に書いておきます。
なぜ5回:値上がり63銘柄で指数が882円上がった理由
- 1なぜ1 [事実] 日経平均とTOPIXが逆に動いた
9月18日、日経平均は+882円70銭、TOPIXは−3.05。同じ市場の同じ日で、向きが分かれました(出典:Yahoo!ファイナンス、2026年9月19日取得)。 - 2なぜ2 [事実] 上がった業種が2つに偏っていた
上昇率の上位は非鉄金属+2.29%と電気機器+1.98%で、3位の金属製品は+0.64%。つまり実質的に上がったのは上位2業種だけです。一方、電気・ガスは−2.24%、石油・石炭製品は−1.88%でした(出典:財経新聞、2026年9月18日)。 - 3なぜ3 [事実] 2つの指数は計算方法が違う
日経平均は株価そのものを足し合わせて割る方式のため、株価水準の高い銘柄(値がさ株)の影響が大きくなります。TOPIXは時価総額で重みづけするので、銘柄数の多い中小型株の動きが反映されやすい。同じ日に逆へ動くのは、この構造上ふつうに起こります。 - 4なぜ4 [推論] 買いが半導体の値がさ株に集中した
ここからは私の推測ですが、前日の米国市場でSOX指数が+3.14%と強かったことを受けて(出典:株探・米国株SOX日足時系列、2026年9月19日取得)、朝から半導体関連に買いが向かいました。キオクシアホールディングスは+9.40%です。日経平均への寄与が大きい銘柄がそろって上がれば、他の161銘柄が下がっていても指数は押し上がります。 - 5なぜ5 [推論→投資判断] 「指数が上がった」は自分の持ち株の話ではない
米10年債利回りが5%台にある状況で、電気・ガスのような借入の重い業種は売られ、成長期待の強い半導体だけが買われました。ここからは私の推測ですが、資金が広く入ってきたのではなく、限られた資金が半導体に寄っただけだと見ています。だとすると、指数の水準を見て「相場は強い」と判断して買い増すのは危ない。私は買い増しの判断材料を、指数の終値ではなく値上がり銘柄数に置き換えました。225銘柄中120を超える日が続けば物色が広がったと見て動く、60台が続くなら様子見を続けます。
🔁 この見立てが外れるとしたら:9月24日(木)以降、日経平均が上がった日に値上がり銘柄数が225銘柄中120を超えてくる展開です。そうなれば「一部の値がさ株だけが指数を押し上げている」という私の読みは外れで、物色はすでに広がっていたことになります。その場合は素直に見方を入れ替えます。
SOX指数は週のなかで大きく往復していました
もうひとつ、今週いちばん振れたのが半導体です。SOX指数は9月14日(月)に−5.86%の11,131.28まで下げたあと、9月17日(木)が+3.14%の11,599.49、9月18日(金)が+2.78%の11,921.69。週間では+0.83%と、ほぼ行って来いで終わりました(出典:株探・米国株SOX日足時系列、2026年9月19日取得)。
週足だけ見れば「ほとんど動かなかった週」です。でも中では1日で5.86%の下げと、2日で6%近い戻しが起きていました。この振れ幅が、いまの半導体の性格そのものだと思っています。
私は以前、SOXL(半導体3倍レバレッジETF)で資産を8割ほど減らした経験があります。あのとき効いたのは、下げた理由ではなく「1日で何%動く商品を持っているか」を分かっていなかったことでした。−5.86%のあとに+2.78%が来るような週は、レバレッジをかけていると判断が追いつきません。いまの私が半導体を現物中心で持っているのは、そのときの反省がそのまま残っているからです。
私のやめる線も書いておきます。米10年債利回りが5%台に居座ったまま、SOX指数が9月14日の安値11,131.28を明確に割り込んだら、半導体の持ち分を減らします。ここは数字で決めてあるので、連休中に何が起きても迷わずに済みます。
PART3 今週のAI投資活用プロンプト
今週のテーマがそのまま使えるプロンプトを用意しました。指数の騰落率と、値上がり銘柄数をセットで渡して、「指数の動きと中身がそろっているか」を判定させるものです。毎週金曜の引け後に5分で回せます。
あなたは相場分析のアシスタントです。 以下のデータから「指数の動き」と「中身」がそろっているかを判定してください。 【データ】 ・日経平均の当日騰落(円・%): ・TOPIXの当日騰落(ポイント・%): ・日経平均採用225銘柄の値上がり数/値下がり数: ・業種別騰落率の上位3業種と下位3業種: ・プライム市場の売買代金: 【出力してほしい内容】 1. 指数の方向と、値上がり銘柄数の方向が一致しているかを一言で 2. 一致していない場合、どの業種が指数を押し上げた(押し下げた)と考えられるか 3. この日の動きを「広く買われた」「一部に偏った」のどちらかに分類し、根拠を2行で 4. 翌営業日に確認すべき数字を3つ、それぞれ「何が・どうなったら・どう解釈するか」の形で 渡したデータのみを使用してください。 最新の株価やニュースを推測で補わないでください。 売買の推奨ではなく、判断材料の整理として出力してください。
私が今週の数字で実際に回したところ、出力は「指数の方向と値上がり銘柄数の方向が一致していない」「電気機器と非鉄金属が指数を押し上げた可能性が高い」という整理になりました。人間が気づいたことを言い換えてくれるだけなのですが、金曜の疲れた頭でも見落とさずに済むのが助かります。
⚠️ 注意ポイント:AIは最新の株価や値上がり銘柄数を正確に持っていません。数字は必ず自分で証券会社のアプリや取引所のサイトから転記して渡してください。数字を聞く使い方をすると、もっともらしい嘘が返ってきます。出力を読んだあとも、業種別騰落率だけは一次情報で裏を取るようにしています。
よくある質問
Q. 利上げがあると株は下がるのではないのですか?
A. 今回は日米ともに事前の予想どおりの0.25%だったため、決まった時点で不透明さが消えた面があります。実際、日経平均は日本銀行の発表があった9月18日に+882円70銭でした。下がるかどうかは「利上げしたか」ではなく「予想と比べてどうだったか」で決まる、と考えると整理しやすいです。
Q. 値上がり銘柄数はどこで見られますか?
A. 証券会社のアプリの市況ページや、株式情報サイトの市況ニュースに毎日載っています。「値上がり銘柄数/値下がり銘柄数」という並びで書かれていることが多いです。日経平均採用の225銘柄ベースか、プライム市場全体かで数字が変わるので、どちらを見ているかだけ確認してください。
Q. 連休中に海外で大きく動いたら、どう構えればいいですか?
A. 東京市場は9月21日から23日まで休場なので、その間は注文を出せません。私は連休前に「いくらになったら何をするか」を決めておいて、連休中は相場を見ないようにしています。見ても動けない時間に画面を見続けるのが、いちばん判断を鈍らせるためです。
まとめ
今週は、日米の中央銀行がそろって0.25%の利上げに動いた週でした。日経平均は週間で+1,007円61銭(+1.57%)、TOPIXも+1.56%。数字だけ見れば強い週です。
ただ、最終日の中身は225銘柄中63銘柄の上昇でした。指数の水準と、実際に上がった銘柄の数は別物なんですよね。持ち株が動かなかった方は、それが普通だった週だと思って大丈夫です。
次に見る数字は3つ。2026年9月24日(木)と25日(金)の値上がり銘柄数が225銘柄中120を超えるか。米10年債利回りが5%台に居座るか。SOX指数が11,131.28を割らずにいられるか。この3つだけ持って連休に入ります。ここは崩さずにいきます。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資助言ではありません。記載した数値は本文中に記した出典および取得時点のものであり、その後変動します。AIの出力には誤りが含まれる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

