買い増したら、平均はいくら?損益ゼロは何%上?
持っている株が下がって買い増しを考えたとき、最初に止まるのが平均取得単価の計算です。暗算だと、合っているのか分かりません。
そこでこの記事に、株数と単価の4つを入れるだけで、買い増し後の平均取得単価と「損益ゼロに戻るのに必要な上昇率」を出す無料ツールを置きました。記事の中でそのまま動くので、登録もダウンロードもいりません。
私が300株・平均2,400円の例で実際に回し、出た数字をClaudeに渡して確認シートにするところまで通しています。使ったプロンプトは全文のせました。
読み終わると、買い増しの前に見る数字が4つに決まります。
- 下がった株の買い増しを考えていて、平均取得単価の計算で止まっている人
- AIに「買い増していい?」と聞いて、数字のない答えが返ってきた人
- スマホだけで、1分で計算を終わらせたい人
- 買い増し後の平均取得単価と、損益ゼロに必要な上昇率の出し方
- 平均取得単価を目標の金額まで下げるのに必要な株数の逆算(例:2,000円にするには600株)
- 出た4つの数字をClaudeに渡して確認シートにするプロンプト全文
- 買い増していいかどうかの判断
- 個別銘柄の株価の予想と目標株価
- 税金・売買手数料を含んだ手取りの計算
見るのは平均取得単価そのものではなく、損益ゼロに必要な上昇率が何ポイント縮んだかです。例の数値だと平均は2,400円から2,160円へ240円下がりますが、必要な上昇率は+33.3%から+20.0%へ、13.3ポイントしか縮みません。
用意するのは4つの数字だけ。Claudeは無料プランで足ります
証券アプリの保有一覧を開いて、次の4つを見ます。
| 入れる数字 | どこで見るか |
|---|---|
| いまの保有株数 | 保有一覧の「数量」「保有数」 |
| いまの平均取得単価 | 「取得単価」「平均取得価額」と書かれていることもあります |
| いまの株価 | 保有一覧の「現在値」 |
| 買い増しを考えている株数 | 自分で決める数字 |
計算ツールは記事の中で動きます。入れた数字は端末の中だけで計算され、どこにも送られません。
手順4で使うClaudeは、無料プラン(Free・$0)で回せます。公式の料金ページに「Free」「$0」「Free for everyone」と書かれていました(2026年11月4日に確認)。
02手順1:4つを入れると、買い増し後の平均取得単価が出ます
下のツールに数字を入れてください。はじめは記事の例(300株・2,400円・いま1,800円・200株)が入っています。自分の数字に書き換えると、その場で計算し直します。
買い増し後の平均取得単価 計算ツール
4つを入れると、平均取得単価・合計投資額・評価損益・損益ゼロに必要な上昇率が出ます。
平均取得単価
(1銘柄に入れる額)
評価損益
必要な上昇率
株数は株単位、金額は円単位で四捨五入して表示します。売買手数料・税金・配当は入れていません。入れた数字は端末の中だけで計算し、送信も保存もしません。
例の数値で手計算すると、こうなります。300株×2,400円=720,000円。200株×1,800円=360,000円。合わせて1,080,000円を500株で割ると、2,160円です。ツールの表示と一致します。
03手順2:平均より先に「損益ゼロに必要な上昇率」を見ます
ツールが出す4つのうち、いちばん使うのは右下の数字です。いまの株価から何%上がれば、評価損益がゼロに戻るかを表します。
平均取得単価
評価損益
必要な上昇率
※ 上の4つは、保有300株・平均取得単価2,400円・いまの株価1,800円・買い増し200株で計算した結果です。実在の銘柄ではなく、計算の例として置いた架空の数値です(2026年11月4日に記事内ツールと手計算で一致を確認)。
買い増し前は、1,800円から2,400円に戻るまで+33.3%の上昇が必要でした。買い増し後は+20.0%です。縮んだのは13.3ポイントです。
損益ゼロに必要な上昇率は、13.3ポイントだけ縮みます
架空の数値(保有300株・平均2,400円・いま1,800円・買い増し200株)で計算。計算式は上の式ボックスのとおり。2026年11月4日作成。
もうひとつ見るのが、左上の合計投資額です。例では720,000円から1,080,000円に増えます。平均取得単価が下がる代わりに、1銘柄に入れる金額が1.5倍になります。
04手順3:平均を2,000円に下げるには、600株と1,080,000円が必要です
ツールの下半分は逆算です。「平均取得単価をいくらまで下げたいか」を入れると、必要な買い増し株数が出ます。
| 目標の平均取得単価 | 必要な買い増し株数 | 追加で必要なお金 |
|---|---|---|
| 2,200円 | 150株 | 270,000円 |
| 2,100円 | 300株 | 540,000円 |
| 2,000円 | 600株 | 1,080,000円 |
※ 保有300株・平均取得単価2,400円・いまの株価1,800円のときの計算結果です(架空の数値。2026年11月4日に記事内ツールと手計算で一致を確認)。
平均取得単価を2,400円から2,000円へ、400円だけ下げる話です。それでも600株・1,080,000円の追加がいります。合計投資額は1,800,000円、保有は900株になります。
ここが「平均が下がるから買い増そう」で止まらないための線です。下げ幅に対して、必要なお金が何倍になるかを先に見ます。
手順4:出た4つをClaudeに渡して、確認シートにします
数字が出たら、そのままClaudeに渡します。やらせるのは「買い増していいか」の判断ではなく、自分が確かめる項目の書き出しです。下のプロンプトをコピーして、数字の部分だけ自分のものに書き換えてください。
あなたは投資の作業を手伝う人です。売買の推奨はしません。 下の数字だけを使って、買い増しの前に私が自分で確かめる「確認シート」を作ってください。 【私が入れた数字】 ・いまの保有株数:300株 ・いまの平均取得単価:2,400円 ・いまの株価:1,800円 ・買い増しを考えている株数:200株(1,800円で) ・計算ツールが出した数字 買い増し後の平均取得単価:2,160円 買い増し後の合計投資額:1,080,000円 いまの株価での評価損益:−180,000円 損益ゼロに必要な上昇率:+20.0%(買い増し前は+33.3%) ・1銘柄に入れていい上限として自分で決めた金額:1,200,000円 【出してほしいもの】 1. 上の数字を言い換えた要約を3行 2. 「+20.0%の上昇」が起きるには会社側で何が変わる必要があるか、 決算短信・適時開示のどこを見れば確かめられるかを3つ、ページ名か項目名で 3. 私が自分で決める「やめる線」の候補を2つ。それぞれ数字か日付で書く 4. この数字からは言えないこと 【守ること】 ・渡した数字だけを使う。株価の予想・目標株価・買う売るの推奨は書かない ・会社名を書いていないので、会社ごとの事情は推測しない ・各項目は箇条書きで、1行40字以内
実際の出力
上のプロンプトをそのまま入れて返ってきたものです。
1. 数字の要約
・300株・平均2,400円に1,800円で200株足すと平均2,160円。
・合計投資額は1,080,000円。上限1,200,000円まで残り120,000円。
・いまの評価損益は−180,000円。損益ゼロは+20.0%の上昇。
2. +20.0%を確かめる場所(3つ)
・決算短信1ページ目の「通期の連結業績予想」の修正の有無
・決算短信の「セグメント情報」で、どの事業の利益が増減したか
・適時開示の一覧で「業績予想の修正」の有無と、その日付
3. やめる線の候補(2つ)
・合計投資額が上限1,200,000円を超えたら、買い増しを止める
・次の四半期決算で通期の業績予想が下方修正されたら、買い増しを止める
4. この数字からは言えないこと
・+20.0%の上昇が起きるかどうか
・いまの株価1,800円が高いか安いか
・会社の事業内容・競合・業界の状況
入力したプロンプト(抜粋)と、返ってきた確認シートの画面です。2026年11月4日に実行しました。
数字を渡すと、答えが「一般論」から「自分が次に見る場所」に変わります。2番で返ってきた3つは、決算短信を開いたときに探す場所です。
06「買い増すべき?」と聞くと、数字のない答えが返ってきます
私が最初にやった失敗です。数字を渡さずにこう聞きました。
持ち株が下がっています。買い増すべきか教えてください。
買い増し(ナンピン買い)には、平均取得単価が下がる一方で、1つの銘柄への投資額が増えるという両面があります。一般的には、次の3点を確認するとよいとされます。
・下落の理由が一時的なものか、業績の変化によるものか
・その銘柄に資産全体の何%を配分しているか
・ほかに買いたい候補があるかどうか
判断はご自身の投資方針とリスク許容度によります。個別の銘柄の売買についての助言はできません。
書いてあることは間違っていません。ただ、これを読んでも電卓は不要になりません。直したのは3か所です。
| よくある失敗 | プロンプトの直し方 |
|---|---|
| 数字を渡していない | 保有株数・平均取得単価・いまの株価・買い増し株数を書く。ツールが出した4つも貼る |
| 「べきか」と聞いている | 「確認シートを作って」に変える。判断は頼まず、確かめる場所を書き出させる |
| 出してほしい形を書いていない | 「4項目・箇条書き・1行40字以内」のように、数と形を先に指定する |
それでも一般論が返るとき
プロンプトの最後に「渡した数字だけを使う」「株価の予想と売買の推奨は書かない」の2行を足します。この2行がないと、会社名を書いていないのに業界の一般論を足してくることがあります。
07AIに任せてはいけないのは、買い増すかどうかの判断です
- 「買い増していい?」と判断を聞くこと。AIは渡した数字の外を知りません
- 会社名だけ渡して業績を語らせること。数字は決算短信と適時開示で自分で確かめます
- ツールの数字に手数料・税金が入っていると思うこと。入っていません
任せていいのは、出た数字の言い換えと、確かめる場所の書き出しまでです。1銘柄に入れる上限金額は、AIに聞く前に自分で決めておきます。
次にやる作業は、目標株価の計算です
平均取得単価と損益ゼロの上昇率が出たら、次は「その上昇率が業績で説明できるか」です。1株の稼ぎ(EPS)と人気度(PER)から目標株価を出すツールを用意しています。
FAQよくある質問
手数料や税金は入っていますか?
入れた数字は保存されますか?
Claudeの無料プランでも手順4ができますか?
まとめ
今日やることは1つだけです。自分の4つの数字をツールに入れて、出た「損益ゼロに必要な上昇率」と「1銘柄の上限金額」をメモに書く。この2行があるだけで、次に買い増しを考えたときに迷う時間が減ります。
ChatGPT&Claude×株式投資 応用講座
この記事の「数字を渡して確認シートを作らせる」書き方は、講座のプロンプト設計のセクションで、画面を見ながら1本ずつ組み立てます。
講座の中身を見る(Udemy) どの講座が合うか3問で診断する出典
- Claude 料金ページ(Free プランの「$0」「Free for everyone」および使用量の上限に関する記載)https://claude.com/pricing(2026年11月4日に確認)
- 記事中の平均取得単価・合計投資額・評価損益・必要上昇率・必要株数は、記事内の計算例(架空の数値)に式ボックスの計算式をあてはめた結果です。記事内ツールの表示と手計算の一致を2026年11月4日に確認しました
- 記事中の2つの「実際の出力」(手順4のものと、うまくいかなかった例)は、いずれも2026年11月4日にClaudeで実行した出力です
免責事項:この記事は、AIを使った作業の手順を紹介するものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、投資助言ではありません。記事内の数値は計算の例として置いた架空の数値であり、実在の銘柄の株価や業績を示すものではありません。投資の判断は、ご自身で一次情報(決算短信・適時開示など)を確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。また、Claudeなどの生成AIの出力には誤りが含まれることがあります。AIが出した数字や事実は、必ず出典となる資料で確かめてください。

